確定給付企業年金(DB)とは?企業が約束する"安定型の企業年金"

確定給付企業年金(DB)のイメージ

確定給付企業年金(DB)とは?企業が約束する"安定型の企業年金"

企業が保障する、安心・確実な年金制度


📌 確定給付企業年金(DB)とは?

確定給付企業年金(Defined Benefit:DB)とは、将来もらえる年金額があらかじめ決まっている企業年金制度です。
企業が掛金を積み立て、加入者(従業員)が退職後に一定額の年金または一時金を受け取るしくみになっています。

💡 最大の特徴

「もらえる金額が決まっている」="給付が確定"している点が、iDeCo等との大きな違いです!

🏢 導入しているのはどんな企業?

主に大企業・一部の中堅企業・公的機関で導入されています。

🏢 主な導入企業

主な導入例 備考
大手メーカー 伝統的に退職金制度と連動している
公的機関・大学など 国家公務員の共済年金代替等
一部の金融機関・建設業等 長期雇用を前提とする職種が多い

📌 注意

導入されていない企業も多く、転職・退職時の確認が重要です。

🔍 確定拠出年金(DC)との違い

比較項目 確定給付年金(DB) 確定拠出年金(DC/iDeCo)
給付の確定性 もらえる額があらかじめ決まっている もらえる額は運用結果次第
運用者 企業が運用 本人が運用
リスクの所在 企業が責任を持つ 本人がリスクを負う
税制優遇 あり あり(DCの方が個人向けに強い)

💡 要約

DBは「企業が責任を持つ安心型」、DCは「自己責任型の投資年金」です!

🧮 給付額はどう決まるの?

多くの企業では「勤続年数 × 退職時の給与」などの計算式で決まります。

📊 給付額の計算例

モデル計算式(例)

最終給与 × 給付乗率 × 勤続年数

給付額イメージ

月30万円 × 0.005 × 35年
= 5.25万円/月

📌 注意点

実際の計算方法や受取方法は企業ごとに異なります。

💰 受け取り方は?

💰

一時金

退職時にまとめて一括で受け取る
📅

年金

年単位(月単位)で受け取る
(公的年金の上乗せ)
🔄

併用型

一部を一時金、残りを年金で
受け取るパターン

📝 重要

税制上の扱いも異なるため、受け取り方の選択は重要です。

🛡️ 安定性とリスク

✅ メリット

• 将来の受取額が確定していて安心
• 自分で運用しなくて良い
• 長く勤めるほど給付額が大きくなる傾向

❌ デメリット

• 企業の財政状況に左右される可能性あり
• 転職時に企業間で引き継げないことも
• 途中退職だと給付水準が下がることも

📌 重要な考慮点

長期勤務を前提とした制度であるため、転職希望者は特に確認が必要です。

🎓 FP3級での出題ポイント

項目 頻出度 出題形式
DCとの違い ★★★★★ 比較・正誤問題
給付額の決まり方 ★★★☆☆ 説明・選択問題
税制の扱い(受け取り) ★★☆☆☆ 文章理解・用語問題

✅ よくあるQ&A

Q. 自分で運用はするの?

❌ DBは企業が運用するため、本人が関与することはほとんどありません。

Q. iDeCoと併用できる?

✅ 多くのケースで可能です(勤務先制度による制限あり)

Q. 途中で辞めたらもらえない?

✅ 一定年数勤務すれば「中途給付」や「通算企業年金」などで対応されることもあります。

🛠️ ライフプランと確定給付年金

ライフイベント 関係するポイント
就職 企業の退職金制度として導入されている場合あり
転職 引き継ぎができないことがある(年金ポータビリティ)
退職・老後 公的年金+企業年金として重要な資金源になる
カイピヨくん

🐥 カイピヨくんのひとこと

「長く働けば将来の安心ピヨ!"DB年金"は、会社が約束してくれる"もうひとつの年金"ピヨ!」

✅ まとめ

ポイント 説明
給付額確定型 将来もらえる年金額があらかじめ決まっている安心制度
企業が運用・責任 加入者は運用リスクを負わず、企業が責任を持つ
長期勤務が有利 勤続年数が長いほど給付額が増える設計

🚀 確定給付年金で安定した老後を築こう

確定給付企業年金は企業が責任を持つ安心・安定の年金制度です。
勤務先にDB制度があるか確認し、長期的なキャリアプランとあわせて検討しましょう!

\ 最新情報をチェック /