保険料とは?社会保険・民間保険の支払いの仕組みをわかりやすく解説【FP3級対応】

保険料のイメージ

保険料とは?社会保険・民間保険の支払いの仕組みをわかりやすく解説【FP3級対応】

保険料の種類・計算方法・控除制度の基礎知識


💰 そもそも保険料とは?

保険料とは、保険契約に基づき「将来のリスクに備えるために定期的に支払うお金」のこと。
保険の種類(社会保険/民間保険)によって、計算方法や負担者、控除制度が異なります。

🎯 保険料の役割

多くの人が少しずつお金を出し合い、万一の時に必要な人に給付を行う「相互扶助」の仕組みを支える大切な資金です。

📊 保険料の種類と分類

🏛️ 社会保険と民間保険の保険料

保険の種類 保険料の呼び方 支払先
健康保険 健康保険料 全国健康保険協会・健保組合
国民年金 国民年金保険料 日本年金機構
厚生年金 厚生年金保険料 日本年金機構
雇用保険 雇用保険料 ハローワーク
労災保険 労災保険料(全額事業主負担) 労働基準監督署
民間の保険 生命保険料・医療保険料など 保険会社

📈 【図解】保険料の基本構造(例:社会保険)

💼 労使折半の仕組み

【給与から差し引かれる保険料の構造】
💰 給与(報酬月額)
├─ 🏢 会社負担分
└─ 👤 個人負担分
合わせて保険料として納付

※厚生年金・健康保険などは「労使折半」

🏢

会社負担分

企業が支払う部分

👤

個人負担分

給与から天引き

⚖️

労使折半

50%ずつ分担

🔍 民間保険の保険料の決まり方(生命保険・医療保険など)

📋 保険料に影響する要素

要素 内容・例
加入年齢 若い方が保険料が安くなる
性別 男女で保険料に差が出る場合あり
健康状態 持病があると割増になる場合あり
保険期間 終身保険/定期保険などで金額が変わる
特約の有無 がん特約・先進医療特約などで増減
払込期間 一生涯払う or 60歳払込終了などで変化

💸 保険料控除(所得控除)で税金が安くなる!

📄 確定申告や年末調整で以下の控除が可能です

控除の種類 対象となる保険 控除額(最大)
生命保険料控除 生保・医療・がん・個人年金保険 最大 12万円(新制度)
地震保険料控除 地震保険 最大 5万円
社会保険料控除 国民年金など 支払額全額

💡 節税効果の計算例

年間12万円の保険料控除を受けた場合(所得税率10%の場合)
節税額:12万円 × 10% = 1.2万円

🎓 FP3級でよく出るポイント

📚 重要な出題テーマ

出題テーマ 解説ポイント
保険料の労使折半 厚生年金・健康保険の会社負担と個人負担は原則50%ずつ
保険料控除と課税所得の関係 控除額が増えると課税所得が下がり、結果的に節税になる
国民年金の保険料は定額 令和6年度は月額16,980円(前納割引あり)
雇用保険・労災保険の負担割合 雇用保険は労使折半、労災は事業主全額負担

❓ よくある質問(Q&A)

Q:会社員だけど、保険料って全部給与から天引きされてる?

A:はい、社会保険料は会社がまとめて納付しています。給与明細に記載されている分が自己負担分です。

Q:フリーランスの保険料は?

A:国民健康保険・国民年金に加入し、自分で保険料を納めます。

Q:保険料が高くて困っている…

A:収入が減少したときは、国民年金・健康保険には減免制度があります。

カイピヨくん

🐥 カイピヨくんのひとこと

「"毎月払ってる保険料"、ただの出費じゃないピヨ!税金を減らす味方にもなるピヨよ!」

🔗 公的リンク・参考サイト

✅ まとめ

ポイント 説明
社会保険は労使折半 厚生年金・健康保険は会社と個人が50%ずつ負担
民間保険は個人要因で変動 年齢・性別・健康状態・特約などで保険料が決まる
保険料控除で節税効果 生命保険料控除最大12万円、地震保険料控除最大5万円


💰 保険料は将来への投資と節税の両方を実現

保険料は単なる支出ではなく、将来のリスクに備える投資であり、同時に税金を減らす効果もあります。
社会保険と民間保険の仕組みを理解し、適切な保険料の管理で安心できる将来設計を行いましょう。

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