【FP3級 DAY18】為替と外貨投資

【FP3級 DAY18】為替と外貨投資

円高・円安の仕組みと外貨投資のリスクを理解しよう

🎧
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通勤中やスキマ時間に、音声で円高・円安の仕組みと資産価値への影響、外貨投資リスクについて学習できます

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🎯 今日のテーマ

「円高・円安の仕組みと外貨投資のリスクを理解しよう」
FP試験では「為替(円高・円安)」と「外貨投資のリスク」がよく問われます。
👉 特に「為替変動が資産価値にどう影響するか」を理解することが重要です。

📘 学習ポイント

🔹 1. 為替とは?

💱

為替の基本

為替 = 異なる通貨を交換する比率(為替レート)

為替レートとは
  • 通貨の交換比率
  • 例:1ドル=150円
  • 1ドル買うのに150円必要
  • 1ドル売ると150円受取
為替市場
  • 24時間取引(世界中)
  • 需要と供給で決まる
  • 経済指標で変動
  • 投機マネーも影響
為替に影響する要因
  • 金利差(高金利通貨に資金流入)
  • 経済成長率
  • 政治情勢・地政学リスク
  • 中央銀行の政策
為替表記
  • 円/ドル:1ドル=○円
  • 円/ユーロ:1ユーロ=○円
  • 直物相場(スポット)
  • 先物相場(フォワード)
💡 為替レートは経済の体温計!日々変動している

🔹 2. 円高と円安の基本

📊

円高・円安の仕組み

円の価値の変動とその影響を理解しよう

📈
円高 ⬆
1ドル=150円 → 120円
少ない円でドルが買える
✅ 輸入有利
❌ 外貨資産目減り
為替レート
1ドル=〇円
📉
円安 ⬇
1ドル=120円 → 150円
多くの円が必要
✅ 輸出有利
✅ 外貨資産増加
円高の特徴
  • 円の価値が上がる
  • 海外旅行が安くなる
  • 輸入品が安くなる
  • 外貨建て資産は円換算で減る
  • 輸出企業には不利
円安の特徴
  • 円の価値が下がる
  • 海外旅行が高くなる
  • 輸入品が高くなる
  • 外貨建て資産は円換算で増える
  • 輸出企業には有利
💡 覚え方:円高は円が「強い」、円安は円が「弱い」

🔹 3. 外貨投資の種類

🌏

外貨投資の種類

様々な外貨建て投資商品

外貨預金
  • 米ドル、ユーロ、豪ドルなど
  • 円預金より高金利の場合が多い
  • 為替手数料がかかる
  • 元本保証なし(為替リスク)
外貨建て債券
  • 外国政府・企業が発行
  • 利息は外貨で受取
  • 信用リスク+為替リスク
  • 満期時も外貨で償還
外貨建て保険
  • 一時払終身保険など
  • 保険料・保険金は外貨建て
  • 死亡保障+運用機能
  • 為替リスクあり
FX取引
  • 外国為替証拠金取引
  • レバレッジを利用可能
  • 24時間取引可能
  • ハイリスク・ハイリターン
💡 外貨投資は「金利+為替差益」を狙うが「為替リスク」も背負う

🔹 4. 外貨投資のリスク

⚠️

外貨投資のリスク

リスクを理解して適切な投資判断を

📈📉
為替変動リスク
最大のリスク
円高で資産価値減少
🏢
信用リスク
発行体依存
国・企業の信用力
💧
流動性リスク
換金性の問題
売りたい時に売れない

🔹 5. 為替差益・差損の計算例

🧮

為替差益・差損の計算

具体例で計算方法を覚えよう

計算例:1万ドルの外貨投資
項目 購入時 売却時 差額
為替レート 1ドル = 100円 1ドル = 120円 円安に20円
ドル額 1万ドル 1万ドル 変わらず
円換算額 100万円 120万円 +20万円
結果 円安により資産価値が上昇 為替差益20万円
計算式
購入時: 1万ドル × 100円 = 100万円
売却時: 1万ドル × 120円 = 120万円
為替差益: 120万円 - 100万円 = 20万円
⚠️ 逆パターン(為替差損)
もし1ドル = 120円 → 100円(円高)になった場合
売却時:1万ドル × 100円 = 100万円
購入時:1万ドル × 120円 = 120万円
為替差損:20万円
💡 円安なら為替差益、円高なら為替差損!

📌 今日のまとめ

  • 為替=通貨の交換比率(例:1ドル=150円)
  • 円高=円が強くなる(外貨建て資産は減価)
  • 円安=円が弱くなる(外貨建て資産は増価)
  • 外貨投資は「金利+為替差益」を狙えるが「為替変動リスク」が最大の注意点

✏️ Day 18 ミニ確認テスト(○×形式)

各問題について、正しいと思う場合は「○」、間違っていると思う場合は「×」を選択してください

Q1
円高になると、輸入品の価格は下がる傾向がある。
Q2
円安になると、外貨建て資産を円に換算した場合の価値は増える。
Q3
為替レートが1ドル=150円から120円に変わった場合、円は安くなった。
Q4
外貨建て資産を持つと「為替変動リスク」がある。
Q5
外貨預金は、為替差益を得られる可能性があるが、元本割れのリスクもある。

🗺️ 今日のゴール

  • ✅ 為替の基本概念を理解する
  • ✅ 円高・円安の判定方法をマスターする
  • ✅ 外貨投資の種類とリスクを把握する
  • ✅ 為替差益・差損の計算ができる
  • ✅ 外貨投資の特徴を理解する

📝 DAY18まとめ

📌 円高・円安の判定

📈

円高

1ドル = 150円 → 120円
数字が小さくなる
  • 少ない円でドルが買える
  • 輸入有利(輸入品安くなる)
  • 外貨建て資産は減価
📉

円安

1ドル = 120円 → 150円
数字が大きくなる
  • 多くの円が必要
  • 輸出有利(海外売上増加)
  • 外貨建て資産は増価

🔍 為替差益・差損の計算例

1万ドル投資の例

項目 購入時 売却時 結果
為替レート 1ドル = 100円 1ドル = 120円 円安に20円
円換算額 100万円 120万円 +20万円

📊 覚え方のコツ

「数字小さく円高、数字大きく円安、外貨建ては為替リスクあり」
円高 → 輸入有利・外貨資産減価
円安 → 輸出有利・外貨資産増価
外貨投資 → 金利+為替差益を狙うが為替リスクも
計算 → 外貨額×為替レート = 円換算額

🎯 次回予告

Day19:実技対策:利回り計算・選択肢演習
複利・利回りの計算練習を実技形式で解いてみましょう!計算問題の解法パターン・時間配分・ケアレスミス防止などを実践的に学びます。

▶ 次回:DAY19「実技対策:利回り計算・選択肢演習」

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