【FP3級 DAY23】所得控除・税額控除の違い
【FP3級 DAY23】所得控除・税額控除の違い【2025年改正対応】
混同しやすい2つの控除制度を完全理解!
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通勤中やスキマ時間に、音声で所得税と住民税の「1年ズレ」、地方税(住民税・事業税)の基礎と課税タイミングについて学習できます
※音声と記事の内容は同じです。お好みの方法で学習してください
🚨 2025年12月改正情報
基礎控除が大幅改正!最大95万円まで拡大
所得控除の効果がさらに向上しました!
🎯 今日のテーマ
所得税の計算で必ず登場する「所得控除」と「税額控除」。
名前が似ているため混同しやすいですが、どのタイミングで差し引くのかが大きな違いです。
👉 試験では「これはどちらに分類されるか?」という形式で問われます。
📗 学習ポイント
🔹 1. 所得控除とは?
💰 所得控除の基本
📊 所得控除の仕組み
課税所得を算出する前に「所得から差し引く」控除
👉 税率をかける前に所得を小さくして、結果的に税額を減らす仕組み。
📋 所得控除の代表例
👨👩👧👦
基本的控除基礎控除・扶養控除・配偶者控除
💊
実費系控除医療費控除・社会保険料控除
🛡️
保険関連生命保険料控除・地震保険料控除
🧮 所得控除の計算への影響
総所得金額 - 所得控除 = 課税所得金額
⬇️
課税所得金額 × 税率 = 所得税額
⬇️
課税所得金額 × 税率 = 所得税額
所得控除が大きい → 課税所得が小さい → 税額も小さくなる
🔥 2025年改正の影響(基礎控除)
改正前(~2024年):48万円(一律)
改正後(2025年12月~):最大95万円(所得655万円以下)
改正後(2025年12月~):最大95万円(所得655万円以下)
47万円もの大幅増額!所得控除の効果が飛躍的に向上
🔹 2. 税額控除とは?
🎯 税額控除の基本
⚡ 税額控除の仕組み
課税所得に税率をかけて「税額」を計算した後に差し引く控除
👉 計算された税額から直接引けるため、所得控除よりも効果が大きい場合がある。
🏠 税額控除の代表例
🏡
住宅関連住宅ローン控除
(住宅借入金等特別控除)
📈
投資関連配当控除
🌏
国際関連外国税額控除
⚡ 税額控除の計算への影響
課税所得金額 × 税率 = 算出税額
⬇️
算出税額 - 税額控除 = 納付税額
⬇️
算出税額 - 税額控除 = 納付税額
税額から直接減額 → 効果が非常に大きい
🔹 3. 2つの控除の違い(比較表)
⚖️ 所得控除 vs 税額控除
🔹 4. 具体的な計算例(2025年改正反映)
💡 10万円控除の効果比較
所得控除10万円の場合
前提:課税所得300万円、税率20%
所得控除あり:
(300万円 - 10万円) × 20% = 58万円
所得控除なし:
300万円 × 20% = 60万円
軽減効果:2万円
(10万円 × 20% = 2万円)
所得控除あり:
(300万円 - 10万円) × 20% = 58万円
所得控除なし:
300万円 × 20% = 60万円
軽減効果:2万円
(10万円 × 20% = 2万円)
税額控除10万円の場合
前提:課税所得300万円、税率20%
税額控除あり:
300万円 × 20% - 10万円 = 50万円
税額控除なし:
300万円 × 20% = 60万円
軽減効果:10万円
(控除額がそのまま軽減)
税額控除あり:
300万円 × 20% - 10万円 = 50万円
税額控除なし:
300万円 × 20% = 60万円
軽減効果:10万円
(控除額がそのまま軽減)
📊 結論
同じ10万円でも...
所得控除:2万円の軽減 vs 税額控除:10万円の軽減
税額控除の方が効果が大きい!
🔥 2025年改正の影響例
年収500万円の給与所得者の場合:
改正前(48万円)
基礎控除による軽減額
約9.6万円
(48万円 × 20%)
基礎控除による軽減額
約9.6万円
(48万円 × 20%)
改正後(95万円)
基礎控除による軽減額
約19万円
(95万円 × 20%)
基礎控除による軽減額
約19万円
(95万円 × 20%)
年間約9.4万円の大幅税負担軽減!


