【FP3級 DAY48】税額控除・住宅ローン控除

【FP3級 DAY48】税額控除・住宅ローン控除

所得控除との違いと住宅ローン控除の仕組みを完全理解!


🎯 今日のテーマ

昨日のDay47で学んだ「所得控除」と違い、

税額控除は"税額から直接差し引く"仕組みです。

FP3級では、特に 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除) が頻出!


📗 1. 税額控除とは?

💰 税額から直接マイナスされる制度

所得控除よりも効果が大きい

🏠 税額控除の代表例

住宅ローン控除
配当控除
外国税額控除
政党寄附金特別控除

👉 ポイント

「所得控除」は"課税所得を減らす" → 税率を掛けて税額減少
「税額控除」は"計算した税額から直接引く" → 減税効果が大きい

📊 所得控除 vs 税額控除(フローチャート)

所得控除の流れ

収入 1,000万円
所得控除 200万円
(基礎・配偶者・扶養など)
課税所得 800万円
↓ ×税率
所得税 160万円
(800万円×20%)
VS

税額控除の流れ

収入 1,000万円
所得控除 200万円
課税所得 800万円
↓ ×税率
所得税 160万円
↓ −税額控除
最終税額 140万円
(160万円−20万円)

📘 2. 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

🏠 制度の概要

マイホーム購入者を対象に、年末のローン残高の一定割合を控除

控除対象
居住の用に供する住宅
(新築・中古・増改築)
控除期間
原則10年間
(制度改正により13年の場合もあり)
控除率
年末ローン残高の
0.7%

📋 主な適用条件

床面積:50㎡以上(合計所得1,000万円以下なら40㎡以上でも可)
所得制限:合計所得が2,000万円以下であること
借入期間:10年以上のローンであること
居住用:自ら居住する住宅であること(別荘・賃貸は対象外)

🧮 控除額の計算例

住宅ローン残高:3,000万円
×
控除率:0.7%
=
控除額:21万円(その年の所得税から差し引き)

👉 所得税から控除しきれない分は、翌年の住民税から控除(上限あり)

🧮 住宅ローン控除計算機

年末ローン残高を入力して、控除額を自動計算してみましょう

💰 ローン情報入力

万円
万円

📊 控除額計算結果

控除額

0万円

所得税減額

0万円

住民税へ繰越

0万円

計算詳細:

ローン残高を入力してください

📊 3. 所得控除 vs 税額控除(比較表)

項目 所得控除 税額控除
仕組み 課税所得を減らす 税額から直接差し引く
効果 税率をかけて間接的に税額減少 直接的に税額が減る
代表例 基礎控除、配偶者控除、扶養控除など 住宅ローン控除、配当控除など
試験頻出ポイント 控除対象・控除額の条件 住宅ローン控除の仕組みと条件

📝 確認クイズ(5問)

各問題について、正しければ○、誤っていれば×を選んでください

Q1
税額控除は課税所得を減らす仕組みである。
Q2
住宅ローン控除は年末残高の一定割合を税額から控除できる。
Q3
住宅ローン控除を受けるには、借入期間が10年以上でなければならない。
Q4
住宅ローン控除は、別荘購入でも適用できる。
Q5
所得税で控除しきれない分は、住民税から控除できる場合がある。

📌 まとめ

• 税額控除は「税額から直接マイナス」=効果大
• 住宅ローン控除は年末残高 × 0.7% が目安
• 適用条件:床面積・所得制限・借入期間10年以上・自宅居住用
• 所得税で控除しきれない場合 → 住民税へ振替可能

⏭️ 次回予告

Day49では 確定申告の流れと実務 を整理します。
実際に申告書にどう反映するのかを見ていきましょう!

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