冬は給湯・暖房の負荷で光熱費が膨らみ、つい"食費・通信費"も緩みがち。まずは大きく効く領域から順に手を入れるのが王道です。

⚡ 今日：90分の"家計スプリント"（即効リセット）

家計の立て直しは、まず今日90分を使って即効性の高い対策から始めます。タイマーを使って集中的に取り組みましょう！

① 光熱費：今冬の"最低限やること"

• エアコンのフィルター清掃・サーキュレーター併用
  暖気を天井から足もとへ循環させ、設定温度を上げずに体感温度を上げる。冬は空調の寄与が大きい
• 窓まわりの断熱（すきまテープ・厚手カーテン・遮熱レース）
  窓は"熱の出入り口"。最初に手を入れるポイント
• 冷蔵庫の"7割ルール"（冷蔵は詰めすぎない／放熱スペース確保）
  台所電力の定番ムダ取り

メモ：冬のピークは17〜21時になりやすいので、食洗機・洗濯乾燥などピーク外へ"ずらす"と負荷を下げられます。

② 食費："期限の意味"を正しく使う

• 消費期限＝安全の期限／賞味期限＝おいしさの目安を家族で共有
  "期限切れ即廃棄"のクセで無駄が膨らみます
• 冷凍庫活用：作り置きは小分け→平ら冷凍で"1回ぶん"化（解凍ロス削減）

③ 通信：今の支払いが高いかどうかを把握

総務省の家計調査と比較して自分の水準を確認。単身のスマホ代平均5,287円/月（2025年1〜3月期）を基準値に。

④ 公的支援・料金動向の確認

📊 1週間：固定費チューニング（"効く順"に手を打つ）

1) 電気・ガスプラン最適化

• 季節別の使用量グラフを眺め、時間帯別料金や夜間割引の有利不利を試算
• 機器別の重点はエアコン・給湯・冷蔵庫・照明（家電別の消費割合で高い）—まずここ
• オール電化の方は"電気は高いがガスがゼロ"のトータルで比較を。冬の電気代が高く見えても全体光熱費で優位なケースがあります

2) 通信費の見直し

• データ使用量を3か月平均で確認→一段下の容量に落とす
• 家族割→個別プランの方が安いケースもあるので総額で再試算
• 自分の支払いが平均（単身5,287円）より大きいなら、プランor事業者変更の検討余地

3) 食費：在庫→献立の順で"買い物を減らす"

• 週1回は"冷蔵庫を空にする日"を入れる
• 期限の意味を踏まえつつ先入れ先出し・作り置き小分けで食品ロス抑制

📝 7日間家計ログ（体験型：効果を数字で見る）

🏠 1か月：体質改善（効率の良い"投資と仕組み化"）

1) 給湯と窓に"最小コスト"で効かせる

• シャワーは節水ヘッド＋短時間／給湯温度は必要最小限
• 窓断熱の後付け（断熱シート・内窓・厚手カーテン）で冷暖房負荷を根本的に低下

2) "ピークずらし"の自動化

• 洗濯乾燥・食洗機を夜間にタイマー運転（安全配慮の上）
• 家族の生活導線に合わせて"17〜21時を避ける"を仕組みに

3) 見える化ダッシュボード

• 電力会社アプリやHEMSで日別・時間帯別の使用量を可視化→前週比▲◯％でゲーミフィケーション
• 固定費の進捗（電気/ガス/通信/サブスク）を月初5分で棚卸しする"家計チェック定例"を作る

🚫 冬の"やらないこと"リスト（逆効果の回避）

やらないこと	なぜダメか
"照明だけ"で頑張る節電	照明も効くが、まずは空調・給湯・冷蔵の大物から
ピーク時間にまとめ家事（17〜21時）	ずらす方が効く
期限ラベルの誤解で大量廃棄	消費期限と賞味期限の役割を家族で共有
公的支援の"延長前提"	2025年の電気・ガス支援は9月で終了。自助の節電設計にシフト

📚 エビデンス・参考情報