基本手当(失業手当)とは?仕事を辞めた後に受け取れる「生活支援」のしくみ

基本手当(失業手当)のイメージ

基本手当(失業手当)とは?仕事を辞めた後に受け取れる「生活支援」のしくみ

次の仕事が見つかるまでの生活を支える雇用保険給付


📌 基本手当とは?

基本手当(いわゆる「失業手当」)とは、雇用保険に加入していた人が離職した後、次の仕事が見つかるまでの生活を支える給付金です。
「働く意欲はあるのに職がない」人を支援する制度であり、ただ"無職"というだけでは受給できません。

💡 支給の前提

「雇用保険の加入者」かつ「求職活動中」であることが支給の前提です!

🧾 支給の条件(受給資格)

✅ 共通の条件

条件 内容
離職前の雇用保険加入期間 原則:2年以内に12か月以上(※会社都合なら6か月)
働く意思と能力がある 「すぐに働ける状態」である必要あり
積極的に就職活動を行っている ハローワークでの求職申込み・定期的な活動実績の提出が求められる

📌 対象外となるケース

病気・妊娠・育児などで「今すぐ働けない」状態では対象外です

💼 支給金額の計算方法

項目 内容
賃金日額 退職前6か月の平均賃金 ÷ 30
基本手当日額 賃金日額 × 給付率(50〜80%)
給付率の決まり方 低所得者ほど高めに(賃金が低いほど給付率が80%に近づく)
上限額(2025年度) 約8,500円〜9,300円(年齢によって変動)

💡 計算のポイント

高所得でも一定額までしか支給されないため、生活費の見直しが大切!

📅 支給期間(所定給付日数)

支給期間は年齢・勤続年数・退職理由により異なります。

退職理由 一般的な支給日数
自己都合退職 90日(被保険者期間が5年未満)〜150日程度
会社都合退職 90〜330日(年齢や加入年数により増加)

📌 注意!

「待期期間7日」+「給付制限2〜3か月」があるので注意!

📋 受給までの流れ

離職票の受け取り

(会社から)

ハローワークに求職申込み

受給説明会に出席

雇用保険受給資格証の発行

待期期間・給付制限

7日間 → 給付制限(最大3か月)

失業認定・給付開始

4週間ごとに認定を受け、振込

💡 早めの対応が重要

離職票がないと申請できないため、会社に早めに請求しましょう!

💡 再就職したら?

再就職が早期に決まった場合は「再就職手当」が支給されることも!

条件 内容
所定給付日数の1/3以上を残して再就職 条件を満たせば支給対象に
一定期間以上働く見込み 雇用保険に再度加入などの要件あり

🎓 FP3級での出題ポイント

出題テーマ 頻出度 出題形式
給付要件と条件の違い ★★★★★ 正誤問題・組合せ問題
基本手当日額の計算方法 ★★★★☆ 計算式・数値問題
支給期間の判定 ★★★★☆ ケース選択問題
再就職手当の仕組み ★★★☆☆ 補足的な理解問題

✅ よくあるQ&A

Q. アルバイトをしていたが受給できる?

✅ 条件を満たしていれば可能(週20時間以上勤務+31日以上の見込みなど)

Q. 病気で働けない状態だけど、受給できる?

❌ 受給できません。回復して"すぐに働ける状態"になってから申請可能です。

Q. 退職後、旅行やゆっくりしたい。あとから申請すればいい?

❌ 申請が遅れるとその分「支給開始」も遅れます。まずは申請→後で変更も可能!

🧩 ライフイベントと基本手当の関係

ライフイベント 関連する制度・対応
退職・解雇 離職票の受け取り → 申請手続き
転職活動をスタート ハローワークでの求職活動 → 失業認定を受ける
再就職が早期に決定 再就職手当の支給
生活費が不足しがちな時期 基本手当で一定期間の生活支援が可能

💡 事前準備のポイント

「いつから、いくらもらえるのか」を事前にシミュレーションするのが大切!

カイピヨくん

🐥 カイピヨくんのひとこと

「"失業"は終わりじゃないピヨ!基本手当で立て直して、"次の一歩"を応援するピヨ!」

✅ まとめ

ポイント 説明
働く意思がある人の支援制度 次の仕事が見つかるまでの生活を保障
支給額は前職の50〜80% 低所得者ほど高い給付率で支援
早期再就職で再就職手当 積極的な転職活動を応援する仕組み


🚀 基本手当で安心して転職活動を

基本手当は単なる「失業給付」ではなく、次のステップに向けた「生活支援制度」です。
適切な申請と活用で、安心して転職活動に取り組むことができます!

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