【FP3級 DAY6】保険の種類(生命・医療・損害)
ライフプランに欠かせない「保険」の基本を理解しよう!
🎧
この記事は音声でも学べます
通勤中やスキマ時間に、音声で保険の基礎について学習できます
※音声と記事の内容は同じです。お好みの方法で学習してください
🎯 今日のテーマ
ライフプランに欠かせない「保険」の基本を押さえます。
公的保険制度(Day2〜Day5)でカバーしきれない部分を補うのが民間保険です。
まずは生命保険・医療保険・損害保険の役割と特徴を理解しましょう。
📗 学習ポイント
🔹 保険の種類と役割
| 保険の種類 |
役割・目的 |
具体例 |
| 生命保険 |
死亡時の保障(遺族の生活資金など) |
定期保険、終身保険、養老保険 |
| 医療保険 |
入院・手術・通院など医療費をカバー |
医療保険、がん保険、介護保険 |
| 損害保険 |
火災・自動車事故・賠償責任などを補償 |
火災保険、自動車保険、地震保険 |
🔹 公的保険と民間保険の役割分担
🏛️ 公的保険(基盤)
- 国民年金・厚生年金
- 健康保険・国民健康保険
- 介護保険
- 雇用保険・労災保険
↓ 最低限の保障
🏢 民間保険(補完)
- 生命保険(死亡保障)
- 医療保険(医療費補完)
- 損害保険(財産保護)
- 個人年金保険
↓ 不足分を補完
公的保険 + 民間保険 = 「役割分担」で覚える
🔹 各保険の詳細特徴
💼 生命保険
- 基本:死亡したときに給付金が支払われる
- 目的:遺族の生活資金・教育費などを確保
- 補完関係:公的な遺族年金では不足する部分をカバー
- 注意:「生存時給付」は養老保険や年金保険など特別な商品
🏥 医療保険
- 基本:入院・手術費用などをカバー
- 目的:公的医療保険の自己負担部分を補完
- 対象外費用:差額ベッド代・先進医療・入院雑費など
- 補完関係:高額療養費制度では足りない部分を「安心」として購入
🚗 損害保険
- 基本:偶然の事故や災害による損害を補償
- 代表例:火災保険、自動車保険、地震保険、賠償責任保険
- 特徴:実際の損害額に基づいて補償金が決まる
- 重要性:不動産や自動車などの財産保護に不可欠
✏️ Day 6 ミニ確認テスト(○×形式)
各問題について、正しいと思う場合は「○」、間違っていると思う場合は「×」を選択してください
Q1
生命保険は「生存したとき」に給付金が支払われる商品である。
Q2
医療保険は入院・手術費用などに備えるための保険である。
Q4
自動車保険(任意保険)は生命保険の一種である。
Q5
公的医療保険があるため、民間の医療保険は不要である。
✅ Day 6 テスト結果
正解一覧
Q1: × (生命保険は主に「死亡時」に給付される)
Q2: ○ (医療保険は入院・手術費用などに備える保険)
Q3: ○ (火災保険は損害保険に分類される)
Q4: × (自動車保険は損害保険に分類される)
Q5: × (民間医療保険は公的保険の補完的役割を担う)
✅ Day 6 ミニテスト【解説&深掘り】
❌【Q1】「生命保険は『生存したとき』に給付金が支払われる商品である。」
正解:×
解説:
生命保険は主に「死亡したとき」に給付金が支払われる保険です。「生存時に給付金が出る」ものは特別な商品です。
生命保険の基本:
• 死亡保障が基本的な機能
• 残された家族の生活資金・教育費などを確保
• 公的な遺族年金では不足する部分をカバー
生存時給付の商品:
• 養老保険:死亡時と満期時の両方で給付
• 個人年金保険:生存している間に年金として受給
• 学資保険:子どもの教育資金として満期時に給付
Day3の遺族年金との関係:
公的な遺族年金だけでは生活費が不足する場合に、生命保険で上乗せ保障を確保するのが一般的です。
✅【Q2】「医療保険は入院・手術費用などに備えるための保険である。」
正解:○
解説:
民間医療保険は、公的医療保険でカバーしきれない自己負担部分を補うための保険です。
公的医療保険との関係(Day4復習):
• 公的医療保険:3割負担+高額療養費制度
• 民間医療保険:差額ベッド代・先進医療・入院雑費などをカバー
民間医療保険でカバーされる主な費用:
• 差額ベッド代(個室料金など)
• 先進医療費(高額な治療技術)
• 入院時の雑費(食事代・日用品など)
• 収入減少への備え(入院中の生活費)
ポイント:
公的医療保険は最低限の保障、民間医療保険は「安心を買う」補完的な仕組みです。
✅【Q3】「火災保険は損害保険に分類される。」
正解:○
解説:
火災保険は損害保険に分類されます。建物や家財の損害に備える代表的な損害保険です。
損害保険の特徴:
• 偶然の事故や災害による損害を補償
• 実際の損害額に基づいて補償金が決まる
• 財産の保護が主な目的
火災保険の補償範囲:
• 火災:建物・家財の焼失
• 落雷:雷による損害
• 風災・雹災・雪災:自然災害による損害
• 水災:洪水・土砂崩れなど(※商品により異なる)
不動産分野との関連:
マイホーム購入時には火災保険の加入が住宅ローンの条件となることが多く、FP試験でも頻出分野です。
❌【Q4】「自動車保険(任意保険)は生命保険の一種である。」
正解:×
解説:
自動車保険(任意保険)は損害保険に分類されます。生命保険ではありません。
自動車保険の補償内容:
• 対人賠償責任保険:他人のケガ・死亡に対する補償
• 対物賠償責任保険:他人の財物損害に対する補償
• 車両保険:自分の車の損害に対する補償
• 人身傷害保険:自分や同乗者のケガに対する補償
混同しやすい保険:
• 自動車保険 → 損害保険(車の事故による損害を補償)
• 自動車傷害保険 → 傷害保険(ケガの治療費を補償)
社会保険との関連:
自動車事故でのケガは、公的医療保険や労災保険の対象にもなりますが、自動車保険で追加補償することで安心を得られます。
❌【Q5】「公的医療保険があるため、民間の医療保険は不要である。」
正解:×
解説:
公的医療保険は最低限の保障であり、民間医療保険は補完的役割を担うため、完全に不要とは言えません。
公的医療保険の限界:
• 差額ベッド代は対象外
• 先進医療費は基本的に全額自己負担
• 入院時の雑費(食事代・日用品など)は自己負担
• 長期入院による収入減少はカバーされない
民間医療保険の役割:
• 公的保険でカバーされない費用を補償
• 入院時の収入減少への備え
• 精神的な安心感の提供
• より質の高い医療を受けるための資金確保
Day4の高額療養費制度との関係:
高額療養費制度により医療費の自己負担は軽減されますが、それでも月数万円〜十数万円の負担は発生します。民間医療保険はこの部分をカバーする「安心を追加する仕組み」です。
ライフプランとの関係:
医療保険の必要性は、家族構成・収入・貯蓄状況・公的保障の内容などを総合的に考慮して判断する必要があります。
🛡️ Day6 まとめ
| 問題 |
正誤 |
ポイント |
| Q1 |
❌ |
生命保険は主に「死亡時」の保障(生存時給付は特別商品) |
| Q2 |
✅ |
医療保険は入院・手術費用などに備える保険 |
| Q3 |
✅ |
火災保険は損害保険(財産を災害から守る) |
| Q4 |
❌ |
自動車保険は損害保険(事故による損害を補償) |
| Q5 |
❌ |
民間医療保険は公的保険の補完的役割(完全不要ではない) |
🔑 試験での覚え方ポイント
💼 生命保険
= 死亡時の保障
遺族の生活費など
🏥 医療保険
= 公的保険の補完
入院・手術費用など
🚗 損害保険
= 財産・賠償の補償
火災・自動車事故など
公的保険 + 民間保険 = 「役割分担」で覚える
🛡️ 今日のゴール
- ✅ 生命保険・医療保険・損害保険の基本的な役割を理解する
- ✅ 公的保険と民間保険の役割分担を把握する
- ✅ 各保険の代表的な商品と特徴を覚える
📝 DAY6まとめ
- 生命保険:死亡時の保障(遺族の生活費など)
- 医療保険:公的医療保険でカバーしきれない部分を補完
- 損害保険:偶然の事故や災害による損害を補償(火災・自動車事故など)
- 公的保険と民間保険は「役割分担」の関係で相互補完する
▶ 次回:DAY7「Week 1総復習ミニテスト(10問)」へ