「警察です」と電話が来たら?ニセ警察詐欺で確認する番号・要求・連絡先の順番

「警察です」と電話が来たら?ニセ警察詐欺で確認する番号・要求・連絡先の順番

分類:TROUBLE(トラブル)|著者:kaik-2|解決ドットコム

2026年最新手口対応版「警察です」からの緊急防犯マニュアル。ニセ警察詐欺を見破る「切断と再接続」のプロトコルと題した表紙
最初に:止めること・確認すること・相談先
  1. いったん止めること:個人情報を追加で伝えない。SNSやビデオ通話へ移動しない。お金を動かさない。不審に感じたら通話を切って構いません。
  2. 確認すること:相手の所属・氏名・電話番号。ただし相手が用意した情報の中だけで確認しないこと。
  3. 折り返さないこと:相手から教えられた番号や着信表示の番号には折り返さず、自分で公式の警察署番号を調べます。
  4. 相談先:緊急の対応を必要としない相談は#9110または最寄りの警察署。犯人が自宅に来ているなど緊急の事件・事故は110番。

「警察です。あなたの口座が事件に使われています」——突然こんな電話がかかってきたら、本物の警察なのか、詐欺なのか、その場では判断できないかもしれません。

結論からいうと、不審に感じたら電話を切って構いません。相手との通話を続けながら本物かどうかを見極めようとするのではなく、次の順番で確認することが重要です。

いったん切る → 相手の番号には折り返さない → 自分で警察の公式な連絡先を確認する → #9110や最寄りの警察署へ相談する

警察庁は、ニセ警察詐欺について「電話で捜査対象となっているなどと伝えることはない」「メッセージアプリで連絡しない」「警察手帳や逮捕状の画像を送らない」「個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をしない」と注意喚起しています。さらに、実在する警察署などの電話番号を着信画面に偽装表示する手口も確認されています。

音声で聞く「警察を名乗る電話はまず一度切れ」

「警察です」と電話が来たら、まずこの順番で対応する

ニセ警察対策「サーキット・ブレーカー」手順。1メモ(相手の所属と氏名を記録する)、2防御(住所・口座・暗証番号は絶対に答えない)、3切断(いったん電話を切る。最も重要なアクション)、4遮断(相手の着信番号には折り返さない)、5再接続(自分で警察署の番号を検索する、または#9110へかける)。電話中に本物か詐欺かを完全に判断する必要はなく、まず切ることが防御の第一歩です

電話中に本物か詐欺かを完全に判断する必要はありません。次の順番で対応します。

順番やることポイント
1相手の所属・氏名を確認する警察署名、部署、氏名などをメモ
2自分から個人情報を追加で伝えない住所、口座、暗証番号などを答えない
3SNSやビデオ通話へ移動しないLINE等への誘導は要注意
4金銭を動かさない「資金調査」などと言われても送金しない
5いったん電話を切る確認のために切ってよい
6相手から教えられた番号へ折り返さない着信番号も信用材料にしない
7自分で公式の警察署番号を調べる#9110への相談も可能

警察庁も、警察官を名乗る相手から「捜査対象になっている」などと言われた場合は電話を切り、警察相談専用電話「#9110」へ相談するよう案内しています。それ以外でも、所属や名前を確認したうえでいったん電話を切り、自分で調べた警察署の番号へ確認することが推奨されています。

ニセ警察詐欺は2026年も高額被害が続いている

ニセ警察詐欺の被害状況を示す図。認知件数は5,422件(2026年7月末暫定値)で前年同期比マイナス6.4%と微減だが、被害額は617.1億円で前年同期比25.7%増と悪化。最初の接触手段は電話が90%以上を占める

警察庁は2026年から、被害が急増している「ニセ警察詐欺」を特殊詐欺の独立した手口として位置付けています。

5,422件
認知件数(2026年7月末時点の暫定値)前年同期比6.4%減
617.1億円
被害額(同)前年同期比25.7%増
9割以上
最初の接触手段が電話(2026年上半期の統計)

認知件数は減っていても、被害額は増えています。「自分は警察と関係ないから大丈夫」と考えるより、警察を名乗る電話を受けたときの確認手順を知っておくことが重要です。

電話を切ったら失礼?本物の警察だったら困らない?

最も重要なゴールデンルール「電話を切る=警察を無視する」ではありません。今の相手が本当に警察なのかを、別の経路から確認するための防衛行動です。不審に感じたら、ためらわずに通話を切ってください

「本当に警察だったら、電話を切るとまずいのでは?」——ここが最も迷いやすいところです。しかし、相手が警察を名乗っていて不審に感じた場合、本人確認のためにいったん電話を切るという対応で構いません。

国民生活センターも、警察からと思われる電話であっても、所属、担当者名、電話番号、内線番号などを聞いたうえでいったん電話を切り、警察署などの連絡先を自分で調べて相談するよう案内しています。

考え方

「電話を切る=警察を無視する」ではありません。「今の相手が本当に警察なのかを、別の経路から確認する」と考えればよいでしょう。

この要求が出たら要注意|ニセ警察詐欺チェック表

この要求が出たら、即座に「切断」のサインを示す温度計の図。レベル1は「あなたが捜査対象になっている」「口座を調査する」、レベル2はLINEなどのメッセージアプリやビデオ通話への誘導、レベル3は「誰にも話してはいけない」という口止め(被害者の孤立化)、レベル4は金地金の購入要求や常時ビデオ通話・裸になることの要求。「そこまで警察がするなら本当かも」ではなく、要求が異常なほど警戒が必要です

現在のニセ警察詐欺では、単に「警察です」と名乗るだけでなく、警察手帳、逮捕状、ビデオ通話などを使って信用させる手口が確認されています。

相手からの要求・説明判断
「あなたが捜査対象になっている」と電話で言われた強く警戒
LINEなどのメッセージアプリへ誘導された警察庁が詐欺の特徴として注意喚起
ビデオ通話へ移るよう言われた強く警戒
画面上で警察手帳を見せられた本物の証明にはならない
逮捕状の画像が送られてきた警察庁が詐欺として注意喚起
「口座を調査する」と言われた強く警戒
別口座へお金を移すよう言われた送金しない
インターネットバンキングで送金するよう言われた送金しない
「誰にも話してはいけない」と口止めされた強く警戒
「逮捕されたくなければ」などと急かされた電話を切って確認
金地金を購入・提出するよう求められた送らない・渡さない
裸になる、常時ビデオ通話を続けるよう求められた応じず、直ちに相談

2026年には、ニセ警察官が「身の潔白を証明するため」などとして金地金を要求する手口に加え、身体確認を名目に裸になることや、入浴・トイレを含め常時ビデオ通話を要求する事案まで警察庁に報告されています。

止める

「そこまで警察がするなら本当に重大事件なのかもしれない」と考えるのではなく、要求が異常なほど、相手との連絡を止めて公式ルートへ確認することが大切です。

状況整理シート(要求チェック+記録メモ作成)

今の状況と、相手から言われた内容を選ぶと、確認が必要な事項、保存しておく情報、相談先の候補、次の行動を表示し、相談時にそのまま使えるメモを作ります。詐欺かどうか、犯罪に当たるかどうかを判定するものではありません。入力内容はこのブラウザの中だけで処理し、外部への送信・保存は行いません。氏名・住所・口座番号など、そのまま残ると困る情報は入力しないでください。

1|今の状況に最も近いものを選んでください(必須)
2|相手から言われたこと・求められたことを選んでください(複数可・なければ次へ)
3|着信表示について(任意)
4|記録として残す内容(任意・安全にメモできる場合のみ)

着信番号が「0110」でも本物とは限らない

なぜ着信画面に「0110」が表示されるのかを示す3ステップの図。ステップ1は海外の詐欺拠点から「+1」「+44」などの国際電話で発信、ステップ2は発信者番号を書き換える偽装システムを経由、ステップ3は自分のスマホに国内の警察署の番号として着信する。「+」から始まる番号はもちろん、国内の番号に見えても「番号だけで本物と判断しない」ことが鉄則です

電話番号を見て、「末尾が0110だから警察だ」「検索したら実在する警察署の番号だった」と判断するのも危険です。

警察庁や警視庁は、実在する警察本部や警察署の電話番号を着信画面に偽装表示させる手口を確認しています。警視庁の代表番号や末尾「0110」の警察署番号を偽装した事例も注意喚起されています。

そのため、着信画面の番号が正しい = 今話している相手が本物の警察官とは判断できません。表示された番号にそのまま折り返すのではなく、自分で警察署の公式サイトなどから番号を調べて確認します。

「+」から始まる国際電話にも注意する

「+1」「+44」など、先頭に「+」が付いた国際電話番号も特殊詐欺で多く利用されています。警察庁によると、2025年中に特殊詐欺に利用された電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。警察署を装うため、国際電話番号でありながら末尾を「0110」にした事例も確認されています。

ただし、逆に国内の番号だから安全という意味でもありません。番号だけで本物かどうかを判断しないことが重要です。

警察手帳や逮捕状を見せられても信用しない

「目に見える証拠」はすべて偽造できるという錯覚と現実の対比表。着信画面の0110や実在する警察署の番号は発信元偽装技術(Caller ID Spoofing)によるもの、ビデオ通話で警察手帳や制服を見せられても巧妙な小道具と偽造グッズで本物の証明にはならない、自分の名前が書かれた逮捕状や警察風のウェブサイトはデジタル偽造と架空サイトで受理番号を入れると書類が出る手口もある。相手が用意した情報の中だけで確認してはいけません

最近の手口で特に注意したいのが、ビデオ通話です。犯人が制服姿で登場したり、顔写真付きの警察手帳を画面越しに見せたり、被害者の実名が入った偽の逮捕状を提示したりする事例があります。

さらに、警察庁は偽の警察ウェブサイトへ誘導し、受理番号を入力すると逮捕状のような書類が表示される手口も確認しています。

つまり、「警察手帳を見た」「自分の名前が書かれた逮捕状を見た」「警察のようなウェブサイトで確認できた」というだけでは、本物である証明にはなりません。

止める

相手が用意した情報の中だけで確認するのではなく、いったん連絡を断ち、自分で調べた公式窓口から確認する必要があります。

「誰にも話すな」と言われても相談する

詐欺師の「閉鎖エコシステム」から脱出する図。相手が指定した番号・URL・偽装された公的書類が円環をつくり、その中に閉じ込めようとする様子を示し、そこから切り離して自分で調べた公式ルート(検索・#9110)へつなぎ直す。相手から教えられた番号に折り返したり、指示されたサイトを見たりしても、その中だけでは別の詐欺師が待っている。唯一の生存戦略は、完全に通信を断ち切り、自力で外の世界へつなぎ直すこと

ニセ警察詐欺では、「捜査情報だから家族にも話してはいけない」「守秘義務がある」などと言って、周囲への相談を止めようとする手口があります。警察庁は、こうした口止めによって被害者を孤立させ、被害に気付きにくくするケースを確認しています。

そのため「誰にも言うな」と言われたときほど、一人で判断しないことが重要です。電話を切って、警察の公式窓口や家族など、相手とは無関係な第三者に確認することで状況を整理できます。

電話を切った後は「相手が残した番号」ではなく公式ルートで確認する

電話を切った後の流れはシンプルです。

電話を切る → 着信履歴・時刻・相手の所属や氏名を記録する → 相手から指定された番号には電話しない → 警察署の公式番号を自分で調べる → #9110または最寄りの警察署へ相談する → 緊急の事件・事故なら110番

警察庁は、相手から教えられた番号には折り返さないよう明確に注意喚起しています。

#9110と110番はどう使い分ける?

どこに電話すべきかを示す#9110と110番の使い分け表。警察相談専用電話#9110または最寄りの警察署は、警察を名乗る怪しい電話が来たとき、さっきの電話が本物の警察官だったのか確認したいとき、個人情報を伝えてしまって不安なとき。緊急通報110番は、犯人が自宅に来ているとき、現在進行中で危険が迫っているとき、緊急の事件・事故のとき。#9110は全国共通で、発信した地域を管轄する警察本部の相談窓口につながります

「警察に確認したいけれど、110番してよいのか分からない」という場合は、緊急性で整理すると分かりやすくなります。

状況主な連絡先
警察を名乗る怪しい電話が来たので相談したい#9110
本物の警察官だったのか確認したい最寄りの警察署・#9110
個人情報を伝えてしまい不安#9110、必要に応じて188
お金を振り込んでしまった警察+金融機関へ速やかに連絡
犯人が自宅に来ている、危険が迫っている110番
現在進行中の事件・事故など緊急対応が必要110番

警察庁は、事件・事故に関する緊急通報は110番、緊急の対応を必要としない警察への相談は#9110や最寄りの警察署と案内しています。#9110は全国共通で、発信した地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。受付時間は都道府県警察によって異なります。

電話を切る前にメモできるなら、この5つを残す

切る前に残すべき「5つの記録」を示したメモ用紙の図。電話が来た日時(例:10月8日14時20分頃)、着信表示の番号(例:+1から始まる、末尾0110など)、名乗った所属(例:○○県警○○署)、名乗った氏名(例:捜査二課の○○)、言われた内容(例:口座が犯罪に使われている、逮捕状がある等)。記録のために通話を長引かせる必要はなく、不安なら無言で切って構わない。着信履歴やSMSは消さずに残しておく

安全にメモできる状況なら、次の情報を残しておくと相談するときに説明しやすくなります。

記録するもの例
電話が来た日時10月8日 14時20分ごろ
着信表示+から始まる番号、末尾0110など
相手が名乗った所属○○県警○○署など
相手が名乗った氏名○○課の○○
言われた内容口座が犯罪に利用、逮捕状がある、送金が必要など

着信履歴やSMS、メッセージ、送られてきた画像なども、慌てて削除せず相談時に確認できる状態にしておくとよいでしょう。

優先する

記録するために通話を長引かせる必要はありません。不安を感じたら、まず電話を切ることを優先します。

すでに情報やお金を渡してしまったときは

「もう遅いかも」と思っても、すぐに動くことを示す図。個人情報を伝えてしまった場合は、そのままやり取りを続けず、ただちに#9110へ相談し、必要に応じて消費者ホットライン188へ。銀行の暗証番号やログイン情報を渡した場合は、金融機関の公式窓口へも直接連絡する。お金を振り込んでしまった場合は、即座に警察と振込先の金融機関の両方へ連絡し、振込日時・金額・口座番号を整理して伝える。口座に資金が残っていれば振り込め詐欺救済法の対象になる可能性があるが全額保証ではなく、時間が経つほど資金が移される危険が高まる

すでに個人情報を伝えてしまったら

住所、勤務先、銀行口座などを伝えてしまった場合でも、そのまま相手とのやり取りを続ける必要はありません。まず連絡を止め、#9110や最寄りの警察署へ相談します。

国民生活センターも、警察を名乗る相手に住所、職業、銀行口座情報、運転免許証などを伝えてしまった相談事例を紹介し、不審に思った場合や個人情報を伝えてしまった場合は、警察や消費生活センターへ相談するよう案内しています。

銀行のログイン情報や暗証情報など、金融取引に関係する情報を渡してしまった場合は、警察への相談に加え、利用している金融機関の公式窓口へ直接連絡して対応を確認してください。

すでにお金を振り込んでしまったら

送金後に詐欺だと気付いた場合は、「もう振り込んだから遅い」と考えず、できるだけ早く動きます。

相手との連絡を止める → 警察へ連絡する → 振込先の金融機関へ連絡する → 振込日時・金額・口座番号などを整理する

金融庁は、振り込め詐欺などの被害に遭った場合、警察と振込先の金融機関へ連絡するよう案内しています。振込先口座に資金が残っている場合には、振り込め詐欺救済法に基づく被害回復分配金の対象となる可能性があります。

ただし、全額が戻ることを保証する制度ではありません。時間が経つほど被害金が別口座へ移される可能性もあるため、気付いた時点で速やかに相談することが重要です。警察庁も2026年6月から、金融機関と連携して特殊詐欺被害金の迅速な追跡・凍結を図る枠組みを開始しています。

「警察です」と言われたときに、その場で真偽を決めなくていい

ニセ警察詐欺への対応で重要なのは、電話口で犯人を見破ることではありません。

相手が自分の名前を知っている

名前を知られていることは、本物である証明にはなりません。

警察署の電話番号が表示されている

着信画面の番号は偽装表示され得ます。

警察手帳や逮捕状を見せられた

画面越しの提示は証明になりません。

こうした状況でも、相手が用意した情報だけで本物と判断しないことが重要です。迷ったときは、「本物か詐欺か分からないから、いったん切って確認する」で構いません。この一手間を入れることで、相手のペースから離れて状況を整理できます。

一般的な迷惑電話への対策も確認しておく

まとめ|「切る→自分で調べる→公式窓口へ確認」で整理する

まとめ:迷ったら、この3ステップ。1切る(異常を感じたら通話を断ち切る)、2調べる(相手の番号ではなく、自力で検索する)、3確認する(公式窓口の#9110や警察署へつなぐ)。警察は、あなたの安全確認のための「電話の切断」を責めることは絶対にありません。落ち着いて公式ルートへ繋ぎ直してください。このマニュアルを家族や大切な人と共有し、心理的な防波堤を築きましょう

警察を名乗る電話が来ても、電話口で本物か詐欺かを決める必要はありません。覚えておきたいのは、次の順番です。

相手の所属・氏名を確認する → 個人情報やお金を渡さない → いったん電話を切る → 相手から教えられた番号には折り返さない → 自分で公式の連絡先を確認する → #9110や最寄りの警察署へ相談する

着信画面に本物の警察署の番号が表示されていても、それだけでは判断できません。警察手帳や逮捕状を画面で見せられても同じです。

「逮捕される」「今日中に対応しなければならない」と言われるほど焦りやすくなりますが、そんなときこそ、一度相手との接点を切って、別の経路から事実を確認することが重要です。問題をその場で解決しようとせず、まず「誰からの電話なのか」を整理する。それが、ニセ警察詐欺から身を守る最初の行動です。

参考にした公的情報

本記事は、公表されている公的情報をもとに確認手順を整理した一般情報です。個別の事案について、犯罪に当たるかどうかや法的な対応を判断するものではありません。統計の数値や相談窓口の受付条件は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

\ 最新情報をチェック /