霜降とは?2026年はいつ?意味・寒露・立冬との違いを解説

霜降とは?2026年はいつ?意味・寒露・立冬との違いを解説
「霜が降る日」ではない、秋最後の二十四節気を国立天文台・気象庁の一次情報で整理
10月下旬のカレンダーに登場する「霜降」。読み方はそうこうです。漢字だけを見ると「霜が降る日」のように思えますが、霜降になった日に日本全国で霜が見られるわけではありません。
2026年の霜降は、10月23日(金)です。国立天文台の「令和8年(2026)暦要項」では、10月23日18時38分に太陽黄経が210度となり、霜降を迎えます。次の二十四節気は、11月7日の立冬です。
霜降は、二十四節気の中では秋最後の節気です。今回は「霜が降りるころ」という説明だけで終わらせず、霜降が秋の暦のどこにあり、実際の「霜」という気象現象とどう違うのかを一次情報から整理します。
2026年の霜降は10月23日(金)
2026年の霜降は、2026年10月23日(金)18時38分です。国立天文台が公表している2026年の二十四節気を並べると、次のようになります。
| 二十四節気 | 2026年 | 太陽黄経 |
|---|---|---|
| 寒露 | 10月8日 15時29分 | 195度 |
| 霜降 | 10月23日 18時38分 | 210度 |
| 立冬 | 11月7日 18時52分 | 225度 |
| 小雪 | 11月22日 16時23分 | 240度 |
つまり2026年は、寒露から15日後に霜降、霜降から15日後に立冬となります。霜降は、秋から冬へ向かうかなり後半にあることが分かります。
2026年ならではの重なり:10月23日は、お月見の「十三夜」と同じ日です。また、雑節の「秋土用」(10月20日〜11月6日)の期間中でもあります。それぞれ別の暦の仕組みなので、同じ日に重なっても矛盾ではありません。
この端末の今日の日時が、寒露・霜降・立冬・小雪のどこにいるかを、国立天文台が公表した2026年の日時をもとに表示します。
そもそも霜降とは?
霜降は、1年を24の季節に分けた二十四節気の一つです。国立天文台では霜降について、「霜が降りるころ」と説明しています。二十四節気の秋は、次の6つです。
霜降は、その6番目。つまり霜降は、暦の上では秋の最後に位置する節気です。その次にやってくる立冬から、二十四節気では冬へ入ります。
「霜降の日に霜が降る」という意味ではない
ここが霜降で最も勘違いしやすいところです。2026年10月23日になったからといって、その日に全国で一斉に霜が現れるわけではありません。
二十四節気は、毎日の天気を予測する仕組みではなく、太陽の位置を基準として季節を区切った暦です。霜降は太陽黄経210度。2026年の場合、その位置に太陽が達する時刻が10月23日18時38分です。
霜降=10月23日に霜が降る。
季節が進み、霜が意識されるころを表す暦の目印。
そもそも「霜」とは何?
霜降を理解するなら、名前に入っている「霜」も整理しておきましょう。気象庁では霜を次のように定義しています。
「昇華」とは、この場合、気体である水蒸気から、液体の水を経ずに直接氷になることです。
つまり霜は、雨や雪のように空から落ちてきて地面に積もったものではありません。空気中の水蒸気が、冷えた植物や地面などの表面に氷の結晶として付着する現象です。
実は気象庁では「霜が降る」と言わない?
「霜降」という言葉を見ると、当然「霜が降る」と考えます。しかし、現在の気象庁の予報用語では少し違います。気象庁は、「霜が降る」を予報用語としては使わず、「霜がおりる」という表現を用いるとしています。
これは霜が空から降水として落ちてくるものではなく、地面や物の表面にできる現象だからです。
昔から使われている二十四節気の名称。
現在の気象用語での表現。
漢字だけでは分からない、おもしろい違いです。
「天気予報をよく聞くと、たしかに『霜がおりる』って言っているね!」
気温が0℃にならないと霜はできない?
これも単純ではありません。気象庁の長野地方気象台は、晴れて風が弱い夜などに「放射冷却」が起こると、地面や植物などの表面が強く冷え、表面温度が0℃以下になると水蒸気が直接氷の結晶となり霜になると説明しています。
ここで重要なのは、天気予報で見る「気温」と、地面や植物の表面温度は同じではないということです。
| 測っている場所 | 内容 |
|---|---|
| 天気予報の気温 | 地上約1.25〜2.0メートルの大気の温度 |
| 地面・植物の表面 | 晴れて風が弱い夜は、気温より低くなることがある |
長野地方気象台では、気温が3℃以下になると霜がおりることが多くなると説明しています。つまり、「最低気温が0℃を下回っていないから霜はできない」とは限りません。
天気予報の最低気温と、夜の空・風の様子を選ぶと、記事で紹介した条件にどのくらい当てはまるかを表示します。
「霜降」と「初霜」は同じ?
これも別物です。霜降は、太陽の位置によって決まる二十四節気です。一方、初霜は実際の気象現象。気象庁では「初霜」を、秋から春に至る期間に初めて霜を観測した日としています。
| 霜降 | 初霜 | |
|---|---|---|
| 決まり方 | 太陽の位置(太陽黄経210度) | 実際に霜を観測した日 |
| 分野 | 暦(二十四節気) | 気象観測 |
| 地域差 | 全国で同じ日時 | 地域・標高・年によって違う |
したがって、霜降=その地域で初めて霜がおりる日ではありません。霜降は暦。初霜は観測された気象現象。ここを分けて考えるのがポイントです。
寒露と霜降は何が違う?
寒露の記事では、「冷たい露」に注目しました。国立天文台の説明を比較すると違いが分かります。
| 寒露 | 霜降 | |
|---|---|---|
| 読み | かんろ | そうこう |
| 2026年 | 10月8日 | 10月23日 |
| 太陽黄経 | 195度 | 210度 |
| 国立天文台の説明 | 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ | 霜が降りるころ |
| 秋の位置 | 秋の5番目 | 秋の6番目・最後 |
| 名前に表れるもの | 露 | 霜 |
寒露ではまだ「露」。霜降では「霜」。ただし、これは露がそのまま凍って霜になるという意味ではありません。気象庁の定義では、霜は大気中の水蒸気が直接氷の結晶として付着したものです。
秋が深まる段階。
秋が終わりへ向かう段階。
「露と霜の違い」は寒露の記事で詳しく扱っていますので、ここではこの暦上の違いを覚えておくとよいでしょう。
霜降と立冬は何が違う?
霜降の次が立冬(りっとう)です。国立天文台では、霜降を「霜が降りるころ」、立冬を「冬の気配が感じられる」と説明しています。
| 霜降 | 立冬 | |
|---|---|---|
| 日付 | 10月23日 | 11月7日 |
| 太陽黄経 | 210度 | 225度 |
| 二十四節気の季節 | 秋 | 冬 |
| 位置 | 秋最後 | 冬最初 |
| 国立天文台の説明 | 霜が降りるころ | 冬の気配が感じられる |
つまり、霜降は冬ではありません。二十四節気ではまだ秋です。その次の立冬から、暦の上では冬に入ります。
立冬になった瞬間に冬の天気になるわけでもない
霜降と立冬を理解するときに、「暦」と「実際の天気」を分けることが大切です。2026年11月7日18時52分に立冬を迎えたからといって、その瞬間から全国が冬の気候に切り替わるわけではありません。霜降も同じです。
二十四節気は、太陽の位置を基準に一年を区切った季節の目印です。そのため、「霜降なのに暖かい」「立冬なのに冬らしくない」という年があっても、暦として矛盾しているわけではありません。
霜・霜柱・結氷は同じもの?
名前が似ていますが、違います。気象庁の資料を整理すると、次のようになります。
| 現象 | 何が起きている? |
|---|---|
| 霜 | 水蒸気が直接氷の結晶となり、地面や物に付着 |
| 結氷 | 屋外にある水が凍る |
| 霜柱 | 地中の水分が凍ってできる別の現象 |
霜と結氷については気象庁がそれぞれ別の現象として定義しており、青森地方気象台も霜と霜柱を別の現象として説明しています。「寒くて白くなるもの」を全部霜と呼ぶわけではありません。
見たものを選ぶと、現象の名前とできる仕組みを表示します。
霜は農作物に影響することもある
霜は季節を感じる自然現象ですが、農業では注意が必要な現象でもあります。気象庁では、春や秋の降霜によって農作物などに起こる災害を「霜害」と定義しています。
また、霜によって農作物への被害が予想される場合には、気象台から霜注意報が発表されることがあります。「霜降」という暦の名前は風情がありますが、実際の霜は農作物にとって重要な気象情報でもあります。家庭菜園やベランダの鉢植えがある場合も、霜注意報は対策の目安になります。
2026年の霜降はどう過ごす?
霜降だから、昔から必ず何かを食べたり、特定の行事をしなければならないわけではありません。解決ドットコムとしては、「秋最後の二十四節気」という位置を、冬支度を確認するタイミングとして使うのが分かりやすいと考えます。
「もう冬なのか」と考えるより、秋が終わり、冬が近づいている地点として捉える。そのうえで、まだ準備していないものがあれば一度確認してみましょう。
厚手の服やコートを出しておく。
動くかどうかを一度確かめる。
立冬が来る前に冬用を準備する。
これは古来の霜降の決まりではありませんが、二十四節気を現代の生活に取り入れる一つの使い方です。
よくある質問
2026年10月23日(金)です。国立天文台によると、18時38分に太陽黄経210度となり霜降を迎えます。
「そうこう」と読みます。二十四節気の一つで、国立天文台では「霜が降りるころ」と説明されています。
必ずではありません。霜降は太陽黄経210度で決まる暦上の節気で、実際にその日に霜が観測されることを意味しません。
空から雪のように降ってくるものではありません。気象庁では、大気中の水蒸気が昇華して地面や物に付着した氷の結晶を霜と定義しています。
寒露は「秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ」ころ、霜降はその次の「霜が降りるころ」です。2026年は寒露が10月8日、霜降が10月23日です。
霜降は秋最後の二十四節気、立冬は冬最初の二十四節気です。2026年は霜降が10月23日、立冬が11月7日です。
違います。霜降は太陽の位置によって決まる二十四節気。初霜は、その秋から春にかけて初めて実際に霜が観測された日です。
必ずしもそうではありません。気象庁が観測する気温と地面や植物の表面温度には差があり、放射冷却によって地表面が0℃以下まで冷える場合があります。長野地方気象台では、気温が3℃以下になると霜がおりることが多いと説明しています。
まとめ|霜降は「霜が降る日」ではなく、秋最後の二十四節気
2026年の霜降は、10月23日(金)18時38分です。霜降は太陽黄経210度で迎える二十四節気で、国立天文台では「霜が降りるころ」と説明されています。
ただし、10月23日に全国で霜が降りるという意味ではありません。実際の霜は、大気中の水蒸気が直接氷の結晶となって地面や植物などに付着する気象現象です。
寒露では「冷たい露」。霜降では「霜」。そして次の立冬で暦の上では冬へ。霜降を単に「10月23日の別名」と覚えるのではなく、秋が終わり、冬が近づいていることを知らせる暦の目印として見ると、二十四節気の流れが分かりやすくなります。
「『霜降』っていうけど、霜が空から降ってくるわけじゃないんだね!しかも霜降はまだ秋。次の立冬から暦の上では冬になるよ。」
Q. 二十四節気で霜降の次に来るのはどれでしょう?
参考にした一次情報
本記事では、一般ブログ・まとめサイト等を根拠資料として使用せず、国立天文台・気象庁が公開している一次情報を確認しています。
- 国立天文台暦計算室「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」
- 国立天文台暦計算室「こよみ用語解説 二十四節気」
- 気象庁「霜・結氷の観測」
- 気象庁「氷、霜、霧、雷、日照時間」
- 気象庁 長野地方気象台「春の特徴・放射冷却と霜」
- 気象庁「気温、湿度」
- 気象庁「気象災害に関する用語」


