年末繁忙期の発注ミスを減らす|在庫・納期・最低発注数・担当者を1枚で管理する方法

しごとの解決屋さん(解決ドットコム)

年末繁忙期の発注ミスを減らす|在庫・納期・最低発注数・担当者を1枚で管理する方法

高額なシステムの前に、発注に必要な情報を1枚の管理表へまとめる

年末繁忙期の発注ミスを減らす。1枚のシートで作る在庫・発注管理

年末が近づくと、通常より発注が増える会社も多くなります。すると起きやすいのが、次のような発注ミスです。

年末に起きやすい5つの発注ミス。「あとで注文しようと思ったまま忘れていた」「Aさんが頼んだのを知らず、Bさんも発注してしまった」「いつも翌日届くから大丈夫だと思っていたら、繁忙期で1週間かかった」「10個欲しいのに1箱20個入りだった(最低発注数を見落とした)」「いつも発注している担当者が休んでいて業務が止まった」
  • 「頼んだと思っていたら頼んでいなかった」
  • 「別の担当者も同じ商品を発注していた」
  • 「在庫はあるけど年末まで持たなかった」
  • 「納期を3営業日だと思っていたら、繁忙期で1週間かかった」
  • 「最低発注数を見落として予定より多く在庫を抱えた」
この記事で判断できること
  • 発注管理表に最低限どの項目を入れればよいか
  • 何個になったら発注するか(発注基準)をどう決めるか
  • 誰が発注し、誰がどの項目を更新するか
結論

こうしたミスを減らすために、最初から高額な在庫管理システムを導入する必要はありません。まず整理したいのは、次の6点です。これを1枚の発注管理表で見える化します。

  1. 何があるか
  2. どれくらい残っているか
  3. いつまでに必要か
  4. 何個から発注できるか
  5. 誰が発注するか
  6. 発注したか
音声で聞く「シート1枚で発注ミスを防ぐ」
Contents
  1. 結論|発注管理表には最低でもこの10項目を入れる
  2. 発注ミスは「在庫不足」だけではない
    1. 1.頼み忘れ
    2. 2.二重発注
    3. 3.納期の勘違い
    4. 4.発注数の間違い
    5. 5.担当者不在
  3. STEP1|まず「発注する物」を全部並べる
  4. STEP2|「現在庫」と「発注基準」を分ける
  5. STEP3|発注基準は「感覚」ではなく消費量から考える
    1. 発注基準と発注数を計算する
  6. STEP4|年末は「通常納期」と「年末納期」を分ける
  7. STEP5|最低発注数・発注単位を入れる
  8. STEP6|担当者は「発注担当」と「確認者」を分ける
  9. STEP7|「発注したか」をステータスで管理する
    1. 二重発注を防ぐなら「発注済日」を必ず入れる
  10. STEP8|「必要日」と「納品予定日」を分ける
  11. これが完成形|年末用「発注管理表」
    1. 発注管理表に入れなくてもいい項目
  12. 「在庫0になったら発注」では遅い
    1. 「月末にまとめて確認」もしない
  13. 価格より先に「止まると困る物」を見る
  14. 発注ミスが起きたら「人」ではなく「項目」を見る
  15. 年末前に1回だけやる「発注リスク確認」
  16. 5分でできる「発注前チェック」
    1. 発注後も「届くまで」を管理する
  17. 発注管理表は誰が更新する?
  18. 発注管理を属人化させない
  19. 会社でそのまま使える発注管理表テンプレート
  20. 「発注管理表を作ったけれど続かない」を防ぐ3ルール
  21. まとめ|発注ミスは「気をつける」より「1枚を見る」

結論|発注管理表には最低でもこの10項目を入れる

6つの問いと10の項目。1何があるか→品名、2どれくらい残っているか→現在庫・発注基準、3何個から発注できるか→発注数量・最低発注数、4いつまでに必要か→通常納期・年末納期・必要日、5誰が発注するか→発注担当、6発注したか→ステータス。商品マスタや過去の価格履歴などは入れず、発注の判断から完了までに絞る

最初に完成形を見ておきましょう。年末前の発注管理なら、最低限この項目があれば回せます。

項目何を見る?
品名何を発注するか
現在庫今いくつあるか
発注基準何個になったら発注するか
発注数量今回いくつ頼むか
最低発注数最低何個から注文できるか
通常納期通常何日かかるか
年末納期繁忙期の納期変更
必要日いつまでに必要か
発注担当誰が注文するか
ステータス未確認・発注待ち・発注済・入荷済

大切なのは、「在庫数だけを管理しない」ことです。在庫が5個残っていても、1日1個しか使わない商品なら急ぐ必要はありません。しかし1日5個使う商品なら、明日にはなくなります。

発注管理では、在庫数そのものより、「あと何日持つか」と「届くまで何日かかるか」を一緒に見る必要があります。

発注ミスは「在庫不足」だけではない

ミスは注意不足ではなく、情報の分散から生まれる。記憶、経験則、声がけに頼る状態から、在庫・納期・担当者・進捗を1枚にまとめた状態へ。発注ミスは在庫・納期・発注単位・担当者・進捗を別々に管理していることから起こる

発注管理というと、「在庫を切らさない」ことばかり考えがちです。しかし、実際のミスはもっと分かれます。

1.頼み忘れ

担当者が、「あとで注文しよう」と思ったまま発注し忘れるケースです。チャットや口頭で、「コピー用紙そろそろお願いします」と伝えているだけだと起こりやすくなります。

2.二重発注

Aさんが注文したことを知らず、Bさんも同じ商品を発注するケースです。在庫確認表と発注履歴が別になっている会社ほど起こりやすくなります。

3.納期の勘違い

通常は翌日届く商品でも、年末・大型連休・メーカー休業などで納期が変わることがあります。「いつも翌日だから」という経験則だけで発注すると危険です。

4.発注数の間違い

「10個ほしい」と思って発注画面を開いたら、1箱20個入りだった。あるいは、最低発注数量が50個だった。ということもあります。

5.担当者不在

「これはいつも○○さんが注文している」という運用も、年末は止まりやすくなります。担当者が休み、出張、退職、繁忙などで動けなければ、発注自体が止まります。

つまり発注ミスは、在庫、納期、発注単位、担当者、進捗を別々に管理していることから起こります。だからこそ、1枚にまとめます。

STEP1|まず「発注する物」を全部並べる

いきなり在庫数を数える必要はありません。まず、会社で定期的に購入しているものを一覧にします。

事務用品コピー用紙、トナー、封筒、レターパック、ファイル、文具
店舗・現場用品包装資材、清掃用品、消耗品、制服、作業用品
IT・機器関連ケーブル、マウス、ヘッドセット、プリンター用品

ここで重要なのは、高額商品だけを管理対象にしないこと。実際に業務が止まりやすいのは、「安いけれど毎日使う物」だったりします。

STEP2|「現在庫」と「発注基準」を分ける

次に現在庫を入れます。ただし、「現在庫:10」だけでは判断できません。もう一つ、発注基準を決めます。

品名現在庫発注基準
コピー用紙15箱5箱
トナー黒3本2本
レターパック40枚30枚
ゴミ袋8袋5袋

発注基準とは、「この数まで減ったら次の発注を考える」ラインです。現在庫と発注基準を分けることで、「残っているか」ではなく、「発注すべき状態か」を判断できます。

STEP3|発注基準は「感覚」ではなく消費量から考える

在庫が0になってから発注では遅い。在庫が減っていく途中に発注基準の線を引き、納期の分だけ前に発注する。発注基準=(平均使用量×納期)+予備。例:1日2個使用、通常納期3営業日、予備2個なら、残り8個になった時点で発注を検討する。在庫数ではなく「あと何日持つか」で動く

よくあるのが、「残り3個になったら注文」というルールです。しかし、なぜ3個なのか分からなければ、担当者が変わったときに判断できません。発注基準は、次のくらいの考え方で整理すると分かりやすくなります。

発注基準 = 平均使用量 × 納期 + 予備

たとえば、1日2個使う商品で、通常納期3営業日、予備2個なら、最低でも8個程度になる前には発注を検討するという考え方ができます。

厳密な在庫管理システムを作る必要はありません。目的は、「なんとなく少ないから注文する」から抜けることです。

発注基準と発注数を計算する

1商品ずつ数字を入れると、発注基準、あと何日持つか、発注単位に合わせた発注数を計算します。年末は、納期の欄に年末の納期を入れて確認してください。

発注基準・発注数 計算

入力内容は外部へ送信・保存されず、このページの中だけで処理されます。数量の単位(個・箱・本など)は、すべての欄でそろえてください。

※記事の考え方(平均使用量×納期+予備)をそのまま計算した目安です。営業日と暦日の違い、休業日、使用量の増減は反映していません。納期は仕入先に確認した日数を入れてください。

STEP4|年末は「通常納期」と「年末納期」を分ける

「いつも翌日届く」という経験則が年末には通用しないことがある。通常時の納期と年末納期は分けて管理する。平常時は通常納期2日。年末は最終受注日が12月25日で締め切られる、メーカー休業により5〜7日かかる、正確な納期が不明、といった変化がある。不明な場合は空欄にせず「要確認」と記載する

今回の記事で特に重要なのがここです。通常、納期2営業日の商品でも、年末は同じとは限りません。仕入先側で、次のようなことが発生する可能性があります。

  • 年末年始休業
  • 最終受注日
  • 配送量増加
  • メーカー休業
  • 在庫不足

そこで管理表では、通常納期だけでなく、年末納期・最終発注日を別に持ちます。

品名通常納期年末情報
コピー用紙2日12/25最終
トナー3日年末5〜7日想定
封筒5日12/20最終受注
特注品10日12月は要確認

正確な年末納期がまだ分からなければ、「要確認」でも構いません。空欄にするより、確認が終わっていないことが見えるほうが重要です。

STEP5|最低発注数・発注単位を入れる

発注数量だけを管理すると、「5個欲しいのに10個単位だった」というミスが起こります。そこで、最低発注数、1箱あたり数量、発注単位を入れておきます。

品名必要数発注単位実際の発注数
A商品1510個単位20
B商品21個単位2
C商品3050個以上50

これだけで、必要数と注文数は同じとは限らないことが見えるようになります。大量発注後に、「こんなにいらなかった」となるリスクも減らせます。

STEP6|担当者は「発注担当」と「確認者」を分ける

二重発注を減らすなら、誰でも注文できる状態をなくします。

品名発注担当確認者
コピー用紙田中佐藤
トナー鈴木佐藤
梱包資材山田田中

小さな会社なら確認者までは不要なケースもあります。その場合でも、発注担当者は1商品につき原則1人にしておいたほうが分かりやすくなります。さらに、不在時の代理担当も決めておくと年末に止まりません。

STEP7|「発注したか」をステータスで管理する

二重発注を防ぐのはステータスの記録。確認前、発注必要、発注済、入荷待ち、入荷済の5段階。記録例:発注済|10/19|田中。「注文したと思う」という記憶に頼らず、発注済には誰がいつ発注したかをセットで記録する。入荷待ちのステータスがあると、納品予定日を過ぎても届かない荷物の確認漏れを防げる

発注ミスを減らすうえで最も重要なのが、ステータスです。おすすめはこの5つです。

確認前 → 発注必要 → 発注済 → 入荷待ち → 入荷済
品名現在庫ステータス
コピー用紙12確認前
トナー1発注必要
封筒200発注済
清掃用品5入荷待ち
ゴミ袋20入荷済

こうしておけば、「注文したと思う」ではなく、発注済という記録があるかで判断できます。

二重発注を防ぐなら「発注済日」を必ず入れる

ステータスだけでもよいのですが、できれば、発注日も追加します。

発注済|10/19|田中

この記録があれば、別の担当者が見ても、「田中さんが10月19日に発注した」と分かります。さらに、発注番号、注文番号、発注先まで入れれば、確認もしやすくなります。

STEP8|「必要日」と「納品予定日」を分ける

「いつ届くか」と「いつ使うか」を分ける。必要日12月25日に対して納品予定日が12月27日なら間に合わず、業務が止まる。納品予定日が12月23日なら余裕がある。発注表に必要日がないと、注文しただけで安心してしまう。必要日は会社がその商品を使いたい日、納品予定日は仕入先から届く予定日

発注管理では、この2つを混ぜないようにします。

必要日会社がその商品を使いたい日。
納品予定日仕入先から届く予定日。
必要日納品予定判断
12/2512/23問題ありません
12/2512/27間に合いません

当たり前のようですが、発注表に必要日がないと、「注文済だからOK」で終わってしまいます。

これが完成形|年末用「発注管理表」

実際には、次の形で十分です。

品名現在庫発注基準必要数発注単位発注数通常納期年末納期必要日発注担当発注日納品予定日状態
コピー用紙8箱5箱105箱102日3〜5日11/10田中――確認中
黒トナー1本2本31本33日5日10/30鈴木10/1910/24発注済
長3封筒300枚200枚1,000500枚1,0005日7日11/20田中――発注不要
梱包箱4050100501007日10日11/5山田10/1810/28入荷待ち

これをExcel、Googleスプレッドシート、Lark、Notionなど、社内で普段使っているツールに置けば十分です。重要なのはツールではありません。全員が同じ1枚を見ることです。

発注管理表に入れなくてもいい項目

管理表は情報を増やせばよいわけではありません。最初から次のものまで入れると、更新するのが面倒になります。

  • 商品の細かい仕様
  • 過去3年分の価格
  • 仕入先担当者の履歴
  • 商品写真
  • 細かな会計科目

発注表の目的は、「発注するかどうか判断して、発注完了まで追えること」です。商品マスタや会計管理とは分けても構いません。

「在庫0になったら発注」では遅い

特に年末に避けたいのが、なくなってから注文する運用です。通常時なら翌日届いていた商品も、年末に同じとは限りません。そこで、在庫0ではなく、発注基準を設けます。

たとえば、1週間で20個使用、年末納期7日、予備10個なら、残り10個になってからでは間に合いません。

発注基準を、「次の納品まで業務を止めずに持つ数量」として考えることが重要です。

「月末にまとめて確認」もしない

もう一つありがちな運用が、「月末に在庫チェックする」です。使用量の少ない物なら問題ありません。しかし使用量が多い商品では、月末まで待つと手遅れになる可能性があります。そのため、商品ごとに、毎週見る、隔週で見る、月1回見る、を分けてもよいでしょう。

商品確認頻度
コピー用紙週1
トナー週1
清掃用品隔週
名刺月1
特注品必要時

全部を同じ頻度で管理しないのも、管理を続けるコツです。

価格より先に「止まると困る物」を見る

価格ではなく「業務が止まるか」で優先順位をつける。A最優先:切れると業務が止まる(例:専用トナー、専用梱包資材)。B要注意:代替品はあるが困る(例:コピー用紙)。C通常:なくても一時的に対応できる(例:ボールペン)。年末前に確認すべきは本当に切らしてはいけない物

発注優先順位を価格だけで決めないことも重要です。500円の商品でも、それがなくなると業務が止まる場合があります。そこで年末前は、次の形で重要度を付けてもよいでしょう。

A|切れると業務が止まる最優先。
B|代替品はあるが困る次に確認。
C|なくても一時的に対応できる通常管理。
品名重要度
専用トナーA
専用梱包資材A
コピー用紙B
ボールペンC

これなら年末前に、本当に切らしてはいけない物から確認できます。

発注ミスが起きたら「人」ではなく「項目」を見る

ミスが起きたら「人」ではなく「抜けた項目」を見る。「誰が忘れたか」で終わらせると同じミスが再発する。「どこが抜けたか」を見る。発注基準はあったか、確認日は決まっていたか。人の注意力に頼らず、抜けた項目を見る

たとえば二重発注が起きたとします。そのとき、「○○さんが確認しなかった」で終わらせると、同じことがまた起こります。

起きたミス確認する項目
二重発注発注担当者は決まっていたか/発注済ステータスはあったか/発注日が記録されていたか/全員が同じ表を見ていたか
頼み忘れ発注基準はあったか/確認日が決まっていたか/誰が見るか決まっていたか

つまり、人の注意力ではなく、抜けた項目を見るという考え方です。

年末前に1回だけやる「発注リスク確認」

年末前に1回だけやる4つの発注リスク確認。10月後半〜11月に管理表を見ながら確認する。1年末年始の休業日(仕入先はいつまで受注可能か)、2年内最終出荷日(注文できても年内に発送されるか)、3納期が長い商品(通常より早めに発注するか)、4年末に使用量が増える商品(通常の発注基準で足りるか)

10月後半〜11月になったら、管理表を見ながら、次の4つだけ確認します。

  1. 年末年始の休業日仕入先はいつまで受注するか。
  2. 年内最終出荷日注文できても年内に届くとは限りません。
  3. 納期が長い商品通常より早めに発注します。
  4. 年末に使用量が増える商品通常の発注基準では不足する可能性があります。

この4点だけでも、「いつも通り注文したのに届かない」をかなり防ぎやすくなります。

5分でできる「発注前チェック」

5分間の発注前チェック。現在庫を確認した、発注基準を下回っている、すでに発注されていない、必要数を確認した、発注単位・最低発注数を確認した、納期を確認した(必要日に間に合う)、発注担当者が自分になっている。重要:発注後に管理表を「発注済」へ変更する。注文ボタンを押して終わりではなく、他の人が見て発注済と分かるところまでが1セット

実際に注文ボタンを押す前に、次だけ確認します。

  • 現在庫を確認した
  • 発注基準を下回っている
  • すでに発注されていない
  • 必要数を確認した
  • 発注単位を確認した
  • 最低発注数を確認した
  • 納期を確認した
  • 必要日に間に合う
  • 発注担当者が自分になっている
  • 発注後に管理表を「発注済」へ変更する

最後の1個が特に重要です。発注という作業は、注文ボタンを押したところで終了ではありません。管理表を「発注済」に変更して、他の人から見ても発注済だと分かるところまでが1セットです。

発注後も「届くまで」を管理する

発注済になったら終わりではありません。発注した商品が、予定どおり届いたかまで確認します。ステータスは、発注済 → 入荷待ち → 入荷済と進めます。

納品予定日を過ぎても「入荷待ち」なら、仕入先へ確認する対象だとすぐ分かります。これなら、「そういえば頼んだ荷物、届いていない気がする」という状態を減らせます。

発注管理表は誰が更新する?

おすすめは、次のルールです。

誰がどの項目を更新するか
在庫を確認した人在庫数
発注担当者発注情報(発注数・発注日・納品予定日・ステータス)
入荷を確認した人ステータスを「入荷済」へ

1人だけが全部更新する必要はありません。ただし、誰でも自由に内容を書き換えるのではなく、「どの項目を誰が更新するか」は決めておきます。

発注管理を属人化させない

「○○さんだけが発注先を知っている」「休みの日は誰も頼めない」という状態なら、今回の管理表だけでは足りません。その場合は、次のような、業務そのものの標準化が必要になります。

  • 発注先
  • ログイン方法の管理ルール
  • 発注手順
  • 代理担当
  • 承認ルール

この部分は、解決ドットコムの別記事「業務標準化の進め方|属人化をなくす方法と失敗しないポイント」で詳しく整理しています。今回の記事では業務標準化全体には広げず、「年末の発注を1枚で管理する方法」だけに限定します。

業務の標準化、属人化の解消なら、しごとの解決屋さん(解決ドットコム)
改善する前に、まず整理する

発注先、手順、代理担当、承認ルール。発注に限らず、特定の人に頼っている業務を一つずつ分けて整理したい場合は、しごとの解決屋さんをご覧ください。

しごとの解決屋さんを見る

会社でそのまま使える発注管理表テンプレート

最初はこの項目だけコピーすれば十分です。

項目入力内容
品名
商品コード
仕入先
現在庫
発注基準
必要数量
最低発注数
発注単位
発注数量
通常納期
年末納期・最終発注日
必要日
発注担当者
代理担当者
発注日
注文番号
納品予定日
ステータス
備考

最初から完璧に埋める必要はありません。まず、品名、現在庫、発注基準、発注数量、納期、必要日、担当者、ステータスの8項目から始めても構いません。

「発注管理表を作ったけれど続かない」を防ぐ3ルール

作ったシートを使い続けるための3つのルール。1発注前に必ず表を見る(チャットや口頭の依頼だけで発注しない)、2注文したらその場で「発注済」にする(後でまとめて更新しない)、3入荷したら「入荷済」にする(届いた事実まで記録する)。在庫を確認した人が在庫数を更新し、発注者が発注情報を更新する。1人に負担を集中させない

表を作ること自体は簡単です。難しいのは、3か月後も使われている状態にすることです。そこでルールは3つまでにします。

  1. 発注前に必ず表を見るチャットだけで発注しません。
  2. 注文したらその場で「発注済」にする後で更新しません。
  3. 入荷したら「入荷済」にする届いたことまで記録します。

この3つができれば、表が実態と大きくズレにくくなります。

まとめ|発注ミスは「気をつける」より「1枚を見る」

年末繁忙期の発注ミスを減らすために必要なのは、もっと注意することではありません。整理するのは、次の8つです。

  1. 何を発注するか
  2. 今いくつあるか
  3. 何個で発注するか
  4. 何個から注文できるか
  5. 何日で届くか
  6. いつまでに必要か
  7. 誰が頼むか
  8. もう頼んだか

この情報を1枚にまとめます。すると、頼み忘れ、二重発注、発注数間違い、納期勘違い、担当者不在の原因が見えやすくなります。

特に年末は、「普段なら間に合う」が通用しない可能性があります。通常納期だけではなく、年末納期・最終発注日も確認しておきましょう。

解決ドットコムの考え方は、問題を解く前に、問題を整理する。「発注ミスをなくそう」と呼びかける前に、在庫・納期・発注単位・担当者・進捗を1枚にする。まずそこから始めると、年末の発注業務をかなり整理しやすくなります。

\ 最新情報をチェック /