秋土用とは?2026年はいつ?土用期間の意味と過ごし方

秋土用とは?2026年はいつ?土用期間の意味と過ごし方
「土用=夏のうなぎ」だけではない、立冬前の約18日間を国立天文台の暦情報で整理
「土用」と聞くと、夏の「土用の丑の日」を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、土用は夏だけではありません。実は、春・夏・秋・冬の年4回あります。そのうち、立冬の前にあるのが「秋土用」です。
2026年の秋土用は、暦上では10月20日(火)から11月6日(金)までです。国立天文台の2026年暦要項では、秋の土用入りは10月20日18時13分、その後の立冬は11月7日18時52分と発表されています。
「土用とはそもそも何なのか」「なぜ季節の変わり目にあるのか」「土用中は土いじりをしてはいけないのか」となると、少し話が複雑です。今回は、よくある言い伝えと現在の暦の仕組みを混ぜずに、確認できる公的な暦情報をもとに秋土用を整理します。
2026年の秋土用は10月20日から11月6日
まず、2026年の日程を整理します。
| 項目 | 2026年 |
|---|---|
| 秋土用入り | 10月20日(火) |
| 土用入りの時刻 | 18時13分 |
| 太陽黄経 | 207度 |
| 霜降 | 10月23日(金) |
| 秋土用の最終日 | 11月6日(金) |
| 立冬 | 11月7日(土)18時52分 |
国立天文台では、現在の秋の土用入りを太陽黄経207度となる時点で定めています。2026年は10月20日18時13分です。
土用は、次の季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前まで続きます。2026年の立冬は11月7日なので、一般的に日付で表す秋土用の期間は10月20日〜11月6日となります。日数で数えると、2026年の秋土用は18日間です。
この端末の今日の日付から、2026年の秋土用の前・期間中・後のどこにいるかを表示します。
そもそも「土用」とは?
土用は、二十四節気の一つではありません。国立天文台では、土用を「雑節(ざっせつ)」の一つとして扱っています。
雑節とは、二十四節気を補う季節の目印です。土用については、立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間と説明されています。つまり秋土用は、秋の終わりから冬へ移る直前の期間です。
二十四節気。秋が深まるころ。
雑節。ここから立冬の前日まで。
二十四節気。霜が降りるころ。
二十四節気。暦の上で冬が始まる。
寒露や霜降は二十四節気。土用は雑節。ここを分けて考えると、秋の暦がかなり整理しやすくなります。
土用は夏だけではなく年4回ある
「土用=夏」と思われがちですが、国立天文台では土用を年4回設定しています。
| 土用 | 2026年の土用入り | 次の季節 |
|---|---|---|
| 冬土用 | 1月17日 | 立春 2月4日 |
| 春土用 | 4月17日 | 立夏 5月5日 |
| 夏土用 | 7月20日 | 立秋 8月7日 |
| 秋土用 | 10月20日 | 立冬 11月7日 |
2026年の各日付は、国立天文台の暦要項によるものです。夏の土用だけが特別に存在するわけではありません。夏の「土用の丑の日」が食文化と結び付いて広く知られているため、土用そのものまで夏だけの言葉のように感じられているわけです。
季節を選ぶと、期間・太陽黄経・次の季節・期間中の丑の日を表示します。
なぜ季節ごとに「土用」がある?
ここには五行説が関係しています。国立天文台暦計算室では、五行説について、木・火・土・金・水の5つを基本とする考え方と説明しています。季節を当てはめると次のようになります。
| 季節 | 五行 |
|---|---|
| 春 | 木 |
| 夏 | 火 |
| 秋 | 金 |
| 冬 | 水 |
四季に4つを当てると、「土」が余ります。そこで国立天文台の解説では、各季節の終わりの一部を「土」に割り当て、それを土用としたと説明しています。
秋土用だけ特別な期間なのではなく、4つの季節すべてにある切り替わりの区間なのです。
なぜ「約18日間」なの?
これも五行説との関係から説明できます。国立天文台によると、1年を360度と考え、四季に分けると1季節は90度。その90度の5分の1、90÷5=18度を「土」に割り当てます。そのため現在では、次の太陽黄経で土用入りとなります。
| 土用 | 土用入りの太陽黄経 | 次の季節の太陽黄経 |
|---|---|---|
| 冬土用 | 297度 | 立春 315度 |
| 春土用 | 27度 | 立夏 45度 |
| 夏土用 | 117度 | 立秋 135度 |
| 秋土用 | 207度 | 立冬 225度 |
秋土用の場合、207度 → 立冬の225度まで。差は18度です。このため「立冬の約18日前」が秋土用入りになります。
土用は必ず18日間なの?
厳密には、必ず「18日間」になるとは限りません。国立天文台は、現在の土用期間について、17日・18日・19日のいずれかになると説明しています。太陽が黄道上を一定の速さで動いているわけではないためです。
「土用=必ず18日」ではなく、「立春・立夏・立秋・立冬の前、およそ18日間」と理解するのが正確です。なお、2026年の4つの土用を上の表の日付で数えると、いずれも18日間になります。
秋土用と「土用の丑の日」は同じもの?
同じではありません。ここは特に混同しやすいところです。
約18日間の「期間」です。
十二支で日を数えたときの「丑」に当たる「日」です。12日ごとに巡ってきます。
国立天文台によると、十二支は年だけでなく、日付などを表すためにも使われてきました。つまり、土用の期間中に巡ってきた「丑の日」が「土用の丑の日」です。
そのため、丑の日は夏土用だけにあるものではありません。春・秋・冬の土用にも、暦の巡りによって丑の日があります。2026年の秋土用では、干支の配当から計算すると10月30日(金)が丑の日に当たります。
ただし、秋土用=10月30日という意味ではありません。2026年の秋土用全体は10月20日から11月6日で、その中の1日が丑の日という関係です。
「土用は“期間”、丑の日は“その中の1日”。丑の日は12日ごとだから、約18日間の土用には1回か2回入るんだね!」
秋土用に「うなぎを食べる日」という決まりはない
「土用」と聞くと、土用の丑の日=うなぎというイメージがあります。しかし、暦の仕組みとして「土用にはうなぎを食べなければならない」という決まりがあるわけではありません。
国立天文台が定めているのは、あくまで土用という暦上の期間です。秋土用も同じで、「この期間には必ずこの料理を食べる」という全国共通の暦上の規則が設定されているわけではありません。
そのため解決ドットコムでは、秋土用=特定の食べ物を食べる期間とは整理しません。
「土用は土いじりをしてはいけない」はどう考える?
土用について調べると、「庭いじりをしてはいけない」「引っ越しを避ける」「家を建ててはいけない」など、さまざまな説明が見つかります。ここは、現在の暦の定義と、昔からの信仰・暦注を分けて考える必要があります。
「土用のあいだは土を動かさない」という考え方。暦注や言い伝えとして伝わってきたものです。
立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間という季節上の区分。行動の禁止事項は定められていません。
国立天文台が現在示している土用の定義に、「工事をしてはいけない」「旅行してはいけない」「引っ越してはいけない」といった現代生活上の禁止事項が定められているわけではありません。つまり、土用だから法律上・暦上、土木工事や庭仕事が禁止されるわけではありません。
今回の記事では一次情報で確認できる範囲を優先するため、特定の行動を「してはいけない」とは断定しません。
では、秋土用はどう過ごせばいい?
秋土用だから、特別な行動をしなければならないわけではありません。解決ドットコムとしておすすめしたいのは、「冬の直前にある約18日間」という暦上の位置を、生活を切り替える目安として使うことです。
| 整えるもの | 具体例 |
|---|---|
| 衣類 | 冬物を出す、夏物を整理する |
| 寝具 | 毛布や冬用布団を確認する |
| 住まい | 暖房器具を点検する |
| 外出 | 日没時間や気温の変化を意識する |
| 暦 | 立冬・小雪など次の季節を確認する |
このような冬支度の確認期間として使うと実生活につながります。
これは「土用に必ず行う昔からの決まり」ではありません。土用という季節の境目を、現代生活の整理に利用するという解決ドットコムとしての提案です。
済んだものをタップしてください。できる範囲で十分です。
秋土用・寒露・霜降・立冬の違い
秋の記事が増えてくると、暦の言葉が混ざりやすくなります。2026年で整理すると、次のようになります。
| 名称 | 2026年 | 種類 | 位置付け |
|---|---|---|---|
| 寒露 | 10月8日 | 二十四節気 | 秋が深まるころ |
| 秋土用 | 10月20日〜11月6日 | 雑節 | 立冬前の季節の境目 |
| 霜降 | 10月23日 | 二十四節気 | 霜が降りるころ |
| 立冬 | 11月7日 | 二十四節気 | 暦の上で冬が始まる |
日付と定義は国立天文台によります。ポイントは、秋土用の途中に霜降があることです。「寒露→霜降→立冬」という二十四節気の流れの途中に、「秋土用」という雑節が重なっています。別々の暦の仕組みなので、期間が重なっていても矛盾ではありません。
もう一つの違いは、二十四節気が太陽黄経が特定の角度になる「時点」で決まるのに対し、土用は土用入りから次の季節の前日まで続く「期間」として使われることです。
よくある質問
2026年10月20日から11月6日までです。国立天文台では土用入りを10月20日18時13分、立冬を11月7日18時52分としています。
必ず同じではありません。現在の秋土用入りは、太陽黄経が207度となる時点で決まるため、年によって日付や時刻が変わります。
夏だけではありません。立春・立夏・立秋・立冬の前にそれぞれ土用があり、年4回あります。
違います。土用は二十四節気を補う「雑節」です。
違います。土用は約18日間の「期間」、丑の日は十二支で日付を表した際の一つの日です。土用期間中に巡ってくる丑の日が「土用の丑の日」です。
現在の国立天文台による土用の定義は季節を表す暦上の区分であり、庭仕事などを禁止する制度ではありません。土用に土を動かさないという話は、歴史的な信仰・習俗と分けて考える必要があります。
現在の暦上、「秋土用には必ずこの料理を食べる」という決まりはありません。無理に特別な食べ物を用意する必要はありません。
まとめ|秋土用は「秋から冬へ切り替わる約18日間」
2026年の秋土用は、10月20日(火)〜11月6日(金)です。国立天文台では、2026年10月20日18時13分に太陽黄経207度となり、秋の土用入りを迎えます。そして11月7日には立冬となります。
土用は夏だけではありません。そして秋土用は、秋から冬へ移る直前の季節の境目です。
「土用だから○○をしてはいけない」とルールを増やすより、いまは季節が一段変わる時期なんだと知り、衣類や寝具、暖房など冬に向けた生活を一度整理する。そんな使い方のほうが、現代の生活には取り入れやすいでしょう。
「土用って夏だけじゃなかったんだ!秋土用は“秋から冬へ切り替わる前の期間”って覚えると分かりやすいね。」
Q. 土用は1年に何回あるでしょう?
参考にした一次情報・公的資料
本記事では、民間の暦サイト、まとめサイト、個人ブログを根拠資料として使用せず、国立天文台暦計算室が公開している暦要項・暦情報を中心に確認しています。
- 国立天文台暦計算室「令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節」
- 国立天文台暦計算室「こよみ用語解説 二十四節気・雑節」
- 国立天文台暦計算室「暦Wiki/季節/雑節とは?」
- 国立天文台暦計算室「暦Wiki/五行説」
- 国立天文台暦計算室「六十干支のよみ方」


