地震後に停電したらブレーカーは落とす?通電火災を防ぐ方法

地震後に停電したらブレーカーは落とす?通電火災を防ぐ方法
停電したから安全とは限りません。電気が「戻った瞬間」に火災が起きることがあります。
「地震で停電したら、ブレーカーは落とした方がいい?」「停電しているのに、どうして火災が起きるの?」「電気が復旧したら、すぐブレーカーを上げても大丈夫?」「冷蔵庫や家電のコンセントは全部抜くべき?」
地震後の停電で注意したいのが、通電火災です。通電火災とは、地震で停電した後に電気が復旧した際、倒れた電気ストーブ、傷ついたコード、水に濡れた家電などへ再び電気が流れ、時間がたってから出火する火災です。総務省消防庁は、地震による火災では電気に起因するものが特に多く、地震直後だけでなく、停電からの復電時に時間をおいて火災が発生する場合があると注意を呼びかけています。東日本大震災の本震による火災でも、原因が特定されたものの過半数が電気関係でした。
そのため、地震後に停電したときは、「停電しているから大丈夫」ではなく、「電気が突然戻っても火災が起きない状態にしておく」ことが重要です。この記事では、一般的な地震直後の行動ではなく、停電と電気火災対策だけに絞って、ブレーカーを落とすタイミング、通電火災が起こる仕組み、停電中にプラグを抜く家電、避難時のブレーカー操作、復電時の確認手順、感震ブレーカーの選び方までを実践的に解説します。
- まず結論|地震後に停電したらブレーカーは落とす?
- 30秒で分かる判断フロー
- 通電火災とは?
- 停電中に最優先で確認する電気製品
- ブレーカーには種類がある
- 避難するときはブレーカーを落とす
- 停電が終わった!すぐブレーカーを上げてよい?
- 復電前の7項目チェック
- 電気を戻すときは「一気に全部」ではなく確認しながら
- ブレーカーが落ちたら何度も上げない
- ブレーカーを上げた後も30分程度は注意する
- 切れた電線には絶対に触らない
- 感震ブレーカーとは?
- 感震ブレーカーには4種類ある
- 「安い簡易タイプを付ければ十分」とは限らない
- 在宅医療機器を使っている家庭は特に注意
- ポータブル発電機を室内で使わない
- カセットこんろを使うときも火災に注意
- 地震後の停電でやってはいけない8つのこと
- 状況別|ブレーカーはどうする?
- 平常時にやっておく7つの準備
- よくある質問
- まとめ
- 関連記事
- 参考資料
まず結論|地震後に停電したらブレーカーは落とす?
揺れている最中
ブレーカーを落としに行かない。まず自分の身を守ります。消防庁も、地震発生直後は身の安全確保を第一とし、ブレーカー操作やプラグを抜く行動が難しい場合があることを前提にしています。
揺れが収まった後
安全に操作できる場合は、使用中だった電気製品をOFFにする、電熱器具などのプラグを抜く、家電・コードに破損がないか確認するという対応を行います。経済産業省も、地震の揺れが収まった後、電気製品の電源を切り電源プラグを抜き、ブレーカーを切ることを地震時の製品事故防止策として案内しています。
自宅から避難する場合
安全に操作できる時間があれば、分電盤のブレーカーをOFFにしてから避難します。ただし、津波・火災・建物倒壊・ガス漏れ・土砂災害などが迫っている場合は、ブレーカーを落とすために避難を遅らせてはいけません。
30秒で分かる判断フロー
地震発生から復旧までの流れを整理すると、次のようになります。
強い揺れが続いている
ブレーカーへ行かず身を守る
揺れが収まる・停電
火災・津波・倒壊など切迫した危険はあるか確認
危険がある場合
すぐ避難。ブレーカー操作のため戻らない
危険がない場合
電気製品をOFF、電熱器具のプラグを抜く
避難する場合
安全なら主幹ブレーカーOFFにしてから避難
自宅に残る場合
配線・家電の損傷を確認し、復電後もすぐ全部を使わない
停電した瞬間ではなく、「電気が戻ったとき」を考えて準備するんだね。
今の状況に近いものを選ぶと、取るべき行動を表示します。
通電火災とは?
地震では、揺れによって家具や家電の位置が大きく変わります。そのまま停電すると、見た目には何も起きていないように感じます。ところが、数十分後、数時間後、場合によっては避難した後に電気が復旧すると、電気製品が再び通電します。このとき、異常な状態の電気製品へ電気が流れることで出火する場合があります。
電気ストーブの上に衣類が落ちた
地震→棚・衣類が転倒→電気ストーブに接触→停電→そのまま避難→電気復旧→ストーブが通電→衣類へ着火
電源コードが家具の下敷きになった
地震→家具が転倒→コードを圧迫・損傷→停電→復電→損傷部分でショート→発火
水槽や花瓶の水が家電へかかった
地震→水がこぼれる→家電内部・コンセントが濡れる→停電→復電→漏電・ショート→発火
経済産業省は、地震による転倒や落下物との接触、電源コードの損傷、水の浸入などによって、復電時に火災へつながるおそれがあると注意しています。つまり、停電は「電気が一時的に来ていないだけ」と考える必要があります。
停電中に最優先で確認する電気製品
すべての家電を同じ優先度で確認する必要はありません。特に注意したいのが、熱を出すもの、動くもの、損傷したもの、水に濡れたものです。
経済産業省や電力会社も、特にヒーターを内蔵した器具やアイロン、ドライヤーなどは、復電時の意図しない作動を防ぐためプラグを抜くよう案内しています。また、避難して自宅を無人にする場合は、家電ごとではなく主幹ブレーカーを落として家全体への通電を止める方法が基本になります。
気になる家電の種類を選ぶと、優先度と対応方法を表示します。
ブレーカーには種類がある
家庭の分電盤には、複数のブレーカーがあります。設備によって配置や名称は異なりますが、大きく次のような役割があります。
主幹・メイン側のブレーカー
家全体への電気をまとめて遮断します。避難時に「ブレーカーを落とす」と言う場合は、一般に家全体への電気を遮断する操作を指します。
漏電ブレーカー
電気が本来の回路以外へ漏れている「漏電」を検知して電気を遮断します。
分岐・安全ブレーカー
キッチン、リビング、洗面所、エアコンなど、部屋や設備ごとに分かれた回路を保護します。
分電盤の構成は住宅によって異なります。平常時に、「家全体を止めるブレーカーはどれか」を確認しておきましょう。
避難するときはブレーカーを落とす
地震後、停電した状態で避難すると、電気が復旧した瞬間に家の中の異常へ気づけないという問題があります。そのため、避難するときは、安全に操作できる場合、分電盤のブレーカーをOFFにします。消防庁は、停電中に自宅から離れる際はブレーカーを落とすことを通電火災防止策として明確に案内しています。
停電が終わった!すぐブレーカーを上げてよい?
ここが通電火災対策で最も重要な部分です。地震後は、いきなりブレーカーをONにしないでください。まず家の中を確認します。経済産業省は、復電時にはブレーカーが切れていることを確認したうえで、製品が損傷・水没していないか、異常がないかを慎重に確認するよう案内しています。
復電前の7項目チェック
1.ガス臭がしないか
ガス漏れが疑われる場所で、電気のスイッチを操作してはいけません。ブレーカー操作もせず、安全な場所へ離れてガス事業者などへ連絡します。
2.水に濡れた家電がないか
洪水、津波、水槽、花瓶、給排水管破損などによって水に濡れた電気製品は、そのまま使用しないでください。内部へ水分・泥・塩分などが残ると、通電時に発火するおそれがあります。
3.コードが家具の下敷きになっていないか
冷蔵庫の裏、テレビ台、ベッド、本棚、食器棚、延長コードなどを確認します。つぶれている、切れている、被覆が破れている、焦げている場合は使用しません。
4.コンセントが壊れていないか
壁から外れている、割れている、焦げている、水に濡れている、異物が入っている場合は通電を避けます。
5.家電が転倒していないか
転倒した家電を元の位置へ戻しただけで、すぐ使用しない方が安全です。内部が損傷している可能性があります。
6.電熱器具の周囲に燃えるものがないか
衣類、布団、カーテン、紙、段ボールなどが電気ストーブなどへ接触していないか確認します。
7.焦げ臭・異音がないか
復電前から焦げた臭い、煙、ジジジという音、変色などがある場合は通電しません。
電気を戻すときは「一気に全部」ではなく確認しながら
安全を確認できた場合は、家電を可能な範囲でコンセントから外した状態で電気を復旧させます。経済産業省は、復電後に家電を使う場合、外観に異常がないことを確認する、ブレーカーを入れる、家電のプラグを1台ずつコンセントへ差す、異音・異臭などがないか確認するという方法を案内しています。
すべてのプラグを抜く
家中のコンセントから電気製品を外します
主幹ブレーカーをON
家全体への電気を復旧させます
1台ずつコンセントへ差す
異常がないか確認しながら接続します
30分間は焦げ臭さや異音を警戒
異常があればすぐブレーカーをOFF
ブレーカーが落ちたら何度も上げない
復電しようとして、ブレーカーを上げる→また落ちる→また上げる、と繰り返してはいけません。特定の回路を入れたときに漏電ブレーカーが落ちる場合、その回路で漏電している可能性があります。電力会社は、分岐ブレーカーを一つずつ入れて問題のある回路を特定し、その回路を切ったまま電気工事店などへ点検を依頼する方法を案内しています。配線が見えないところで損傷している、建物自体が壊れている、浸水しているなどの場合は、自分で原因を探し続けず、電力会社や電気工事店へ相談してください。
ブレーカーを上げた後も30分程度は注意する
通電した瞬間に火が出るとは限りません。消防庁は、復電後しばらくは、煙、異臭など電気製品の異常に注意するよう案内しています。焦げ臭くないか、コンセントが熱くないか、煙が出ていないか、異音がないか、家電が異常動作していないか、延長コードが熱くなっていないかを確認しましょう。異常を感じたら、すぐブレーカーをOFFにします。原因が分からない場合は、そのまま使用を中止します。
切れた電線には絶対に触らない
地震で電柱が傾いたり、電線が切れたりすることがあります。切れた電線が地面に落ちていても、「停電しているから電気は流れていない」とは判断できません。電気が流れている可能性があります。また、樹木、看板、アンテナ、金属柵などが電線へ接触している場合も危険です。
電力会社は、切れたり垂れ下がったりしている電線には絶対に触れず、接触している物にも近づかないよう案内しています。
感震ブレーカーとは?
通電火災対策として有効なのが感震ブレーカーです。感震ブレーカーは、一定以上の地震の揺れを感知すると、自動的に電気を遮断する機器です。外出中に地震が発生した、高齢者だけで暮らしている、避難を急ぐ必要がある、ブレーカーまで行けない、夜間に地震が発生したといった状況で、自動的に電気を止められるメリットがあります。消防庁と経済産業省は、大規模地震時の電気火災対策として感震ブレーカーの設置を推進しています。
感震ブレーカーには4種類ある
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 分電盤タイプ・内蔵型 | 分電盤に感震機能を内蔵。電気工事が必要 |
| 分電盤タイプ・後付型 | 既存分電盤へ機器を追加。電気工事が必要 |
| コンセントタイプ | 特定のコンセントへの電気を遮断。工事が必要な製品と不要な製品がある |
| 簡易タイプ | おもり・バネなどでブレーカーを物理的に落とす。工事不要 |
「安い簡易タイプを付ければ十分」とは限らない
感震ブレーカーは、種類によって、どこまで電気を止めるか、いつ電気を止めるか、夜間の照明がどうなるか、医療機器への電力がどうなるかが異なります。家全体の電気を瞬時に遮断するタイプでは、夜間に突然真っ暗になり、避難が難しくなる可能性があります。消防庁は、一定時間後に電気を遮断する機能を持つ分電盤タイプでは、避難に必要な照明を確保できる場合があると説明しています。購入時は、「地震を感知するか」だけでなく、「作動したとき家のどこが何秒後に停電するか」まで確認しましょう。
在宅医療機器を使っている家庭は特に注意
感震ブレーカーを設置すると、地震時に電気が自動で止まります。そのため、酸素濃縮器、人工呼吸器、吸引器、その他生命維持に関係する医療機器を家庭で使用している場合は、単純に電源遮断だけを考えてはいけません。内閣府と消防庁は、生命維持に直結する医療用機器を使用している場合、停電に対応できるバッテリーなどを備える必要があるとしています。
平常時に、内蔵バッテリーの稼働時間、予備バッテリー、ポータブル電源の使用可否、停電時の連絡先、医療機器メーカー、医療機関、訪問看護・在宅医療担当者、避難先で電源を確保できるかを確認しておきましょう。感震ブレーカーの設置前に、医療機関・メーカー等へ相談してください。
ポータブル発電機を室内で使わない
停電が長引くと、「発電機があれば家電を使える」と考えることがあります。しかし、携帯発電機を室内で使用すると、一酸化炭素中毒を起こす危険があります。経済産業省は、携帯発電機を屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しのよい場所で使用するよう注意しています。玄関、車庫、ベランダなども、構造や換気状態によって排気ガスが建物内へ入る可能性があります。製品の取扱説明書に従って使用してください。
カセットこんろを使うときも火災に注意
停電中はIH調理器が使えず、カセットこんろを利用する家庭もあります。ただし、カセットこんろを2台並べる、鉄板で2台を覆う、周囲に燃える物を置く、狭い場所で使用する、古いボンベを使用するといった使い方は危険です。経済産業省も、停電時の代替調理器具として使われるカセットこんろについて、複数台を並べたり、大きな鍋・鉄板で覆ったりしないよう注意しています。
地震後の停電でやってはいけない8つのこと
1.揺れている最中に分電盤まで走る
ブレーカーより自分の安全が先です。
2.停電しているから家電は安全だと思う
復電時に再び通電します。
3.電気ストーブをONのまま避難する
可能な範囲でOFF・プラグを抜き、主幹ブレーカーを落とします。
4.避難後にブレーカーを落とし忘れたと戻る
津波・火災などの危険がある場合は戻りません。
5.帰宅してすぐブレーカーをONにする
配線・家電・水濡れ・ガス漏れを確認します。
6.落ちるブレーカーを何度も上げる
漏電やショートの可能性があります。
7.水に濡れた家電を「乾いたから」と使う
内部に水分・泥・塩分などが残っている可能性があります。
8.焦げ臭いのに電気を使い続ける
ブレーカーを落とし、原因が分かるまで使用しません。
状況別|ブレーカーはどうする?
| 状況 | 基本対応 |
|---|---|
| 強い揺れの最中 | 操作しない。身を守る |
| 揺れが収まり停電 | 家電OFF・電熱器具等のプラグを抜く |
| 津波が迫っている | 操作より避難 |
| 火災が迫っている | 操作より避難 |
| 自宅から避難する | 安全なら主幹ブレーカーOFF |
| 自宅に残る | 家電・配線を確認し復電に備える |
| 浸水している | 通電させない |
| ガス臭がする | 電気スイッチ・ブレーカーを操作しない |
| 復電した | 安全確認後、家電を1台ずつ使用 |
| ブレーカーが再び落ちる | 無理に復旧せず点検を依頼 |
| 焦げ臭い・煙が出る | すぐブレーカーOFF |
平常時にやっておく7つの準備
1.分電盤の場所を確認する
玄関、洗面所、廊下、収納の中などを確認しましょう。
2.主幹ブレーカーを家族で確認する
「どれを落とすのか」を家族全員が分かるようにします。
3.分岐ブレーカーへ部屋名を書く
どの回路か表示しておくと異常回路を判断しやすくなります。
4.懐中電灯を分電盤の近くに置く
暗闇での操作は危険です。分電盤への通路もふさがないようにします。
5.感震ブレーカーを検討する
自治体によっては設置補助制度があります。
6.電熱器具周辺を片付ける
電気ストーブの周囲に衣類・カーテン・紙・棚を置かないようにします。
7.停電対策も一緒に行う
懐中電灯、足元灯、モバイルバッテリー、医療機器用バッテリーを準備します。
タップして、確認できた項目にチェックを入れましょう。
揺れが収まった後 7項目
避難する場合 5項目
復電・帰宅時 9項目
よくある質問
強い揺れの最中にブレーカーを操作する必要はありません。揺れが収まって安全を確認した後に電気製品を停止し、自宅から避難する場合は、安全に可能であればブレーカーを落とします。
あります。停電が復旧すると家へ再び電気が供給されるためです。ブレーカーをOFFにしておけば、無人の自宅へ突然電気が流れることを防げます。
安全にできる範囲で、特に電気ストーブ、アイロン、ドライヤーなど熱を発する電気製品のプラグを抜きます。ただし、津波や火災などからの避難を遅らせてはいけません。
地震後は、先に家電・コード・コンセント・水濡れ・ガス漏れなどを確認してください。異常がなければブレーカーを入れ、家電を1台ずつ接続して確認します。
漏電やショートが起きている可能性があります。何度も復旧を繰り返さず、問題のある回路を切った状態で電気工事店や電力会社へ相談してください。
自分の判断ですぐ使用しないでください。内部に水分、泥、塩分などが残り、通電時に発火する可能性があります。メーカーや電気工事店などへ確認します。
危険区域へ戻ってはいけません。津波、火災、建物倒壊などの危険がある場合は、自分の安全を優先してください。
いいえ。感震ブレーカーは電気火災対策として有効ですが、ガス、石油機器、バッテリー、ろうそくなどによる火災まで防ぐものではありません。停電時の照明や医療機器への対策も必要です。
種類によります。分電盤タイプは電気工事が必要です。簡易タイプなど、工事不要の製品もあります。
自宅に残り、冷蔵庫が転倒・水濡れ・コード損傷していなければ、電熱器具のように最優先で抜くものとは異なります。避難する場合や、機器・配線の安全を確認できない場合は、主幹ブレーカーで家全体への通電を止めます。
まとめ
地震後に停電した場合、「停電した=電気の危険がなくなった」わけではありません。停電から復旧したときに、地震で異常が起きた電気製品や配線へ再び電気が流れ、通電火災が発生する可能性があります。
| 覚えておきたい行動 |
|---|
| 1.揺れている間はブレーカーへ行かない |
| 2.揺れが収まったら電気製品をOFFにする |
| 3.電熱器具などのプラグを抜く |
| 4.家電・コード・コンセントの損傷を確認する |
| 5.避難する場合は、安全ならブレーカーを落とす |
| 6.津波・火災時はブレーカーより避難を優先する |
| 7.復電前に水濡れ・ガス・配線を確認する |
| 8.復電後は家電を1台ずつ使用する |
| 9.焦げ臭・煙・異音があればブレーカーを落とす |
| 10.感震ブレーカーを平常時から検討する |
地震による停電では、「電気が消えた」ことに目が向きます。しかし、通電火災を防ぐために考えるべきなのは、電気が戻ったとき、家の中がどうなっているかです。倒れたストーブ。家具に挟まれたコード。水に濡れたコンセント。誰もいない家。そこへ突然、電気が戻ります。だからこそ、停電する→電気製品を止める→避難するならブレーカーを落とす→復電前に家の中を確認する→1台ずつ電気を戻すという順番が重要です。「停電への備え」だけでなく「復電への備え」まで考えておくことが、地震後の電気火災を防ぐ第一歩です。
プラグを抜くのも、ブレーカーを落とすのも、帰宅後にすぐ上げないのも。すべての手順は、地震という制御不能な出来事から、自宅の「電気のコントロール」を取り戻すためのプロセスです。


