UGXプライムとは?日本郵便の新しい海外配送サービスの特徴・利用条件を解説
【2026年8月3日開始】UGXプライムとは?日本郵便の新しい海外配送サービスの特徴・利用条件を解説
🎧 音声で聞く|越境ECの勝敗を決めるUGXプライム
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「UGXプライムは、EMSと何が違うの?」「個人事業主でも利用できる?」「海外の取引先だけでなく、越境ECの購入者にも送れる?」「郵便局へ荷物を持って行けば、その日から利用できる?」
日本郵便は、2026年8月3日から、UGXの新しいオプションサービス「UGXプライム」の提供を開始します。UGXとは「ゆうグローバルエクスプレス」の略で、日本郵便が海外の物流事業者と連携して提供する法人・個人事業主向けの国際宅配サービスです。新たに始まるUGXプライムは、商品サンプル、製品、部品、書類、越境ECの商品など、海外へ急いで届けたいビジネス荷物に特化しています。
日本郵便は、EMSと同等以上の速さで配達でき、北米は2~4営業日、欧州は3~6営業日、韓国は2~4営業日程度を目安としています。法人宛てだけでなく、個人宛ての荷物にも利用できます。ただし、UGXプライムは、誰でも郵便局へ荷物を持ち込んで、その場で利用できるサービスではありません。料金後納契約や送り状作成システムの登録など、事前の利用手続きが必要です。
📌 この記事で分かること
- UGXプライムとは何か、いつから利用できるのか
- 対象国・地域と配達日数、EMS・UGX越境EC配送サービスとの違い
- 運賃と追加費用、関税元払い・着払いの違い
- 利用できる企業・個人事業主と事前に必要な契約
- 送り状・インボイスの作成方法、送れないもの
- 利用開始までの手順
- まず結論|UGXプライムの特徴
- UGXとは?
- UGXプライムの対象国・地域
- 配達日数はどのくらい?
- UGXプライム・EMS・越境EC配送サービスの違い
- UGXプライムはEMSより安い?
- UGXプライムの運賃
- 関税・税金・手数料は別に発生する
- 関税の元払い・着払いとは?
- 料金は「実重量」だけで決まらない
- 利用できるのは法人だけ?
- 一般の贈り物や食品を送るサービスではない
- UGXプライムの利用条件
- 利用開始までの流れ
- 送り状・インボイスは英語で作成する
- EU向けでは商品識別コードにも注意
- 荷物のサイズ・重量
- 複数個口では送れない
- 配達は対面・署名付き
- 私書箱には送れない
- UGXプライムで送れないもの
- リチウム電池を含む商品
- 追跡と損害賠償
- UGXプライムのメリット
- UGXプライムの注意点・デメリット
- どのサービスを選べばよい?
- 発送前チェックリスト
- よくある質問
- 🧠 理解度チェッククイズ
- 🏆 獲得バッジ
- まとめ
まず結論|UGXプライムの特徴
UGXプライムの主な特徴は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供開始日 | 2026年8月3日 |
| 主な用途 | BtoB、急ぎの越境EC配送 |
| 配達先 | 法人・個人 |
| 配達方法 | 対面配達・署名あり |
| 関税の支払方法 | 元払い・着払い |
| 個口数 | 1運送状につき1個口 |
| 配達日数 | 北米2~4営業日、欧州3~6営業日、韓国2~4営業日程度 |
| 送り状作成 | Hubez |
| 燃料割増金 | なし |
| 緊急追加手数料 | なし |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 事前契約 | 必要 |
UGXプライムは、単純に「EMSを安くしたサービス」ではありません。むしろ、海外の法人へ確実に手渡したい、越境EC商品を早く届けたい、関税を発送者側で負担したい、配達時に署名を取得したい、全国の郵便局や集荷を利用したい、APIやファイルで送り状作成を効率化したいという事業者向けのサービスです。
カイピヨくんのひとこと
料金だけで選ぶのではなく、「誰に・いつまでに・どの受け取り方法で届けたいか」を整理するんだね。
UGXとは?
UGXは、日本郵便が海外の物流事業者と提携して提供する国際宅配サービスです。正式名称は「ゆうグローバルエクスプレス」です。一般的な国際郵便を補完し、海外までの追跡、指定場所への集荷、関税の元払い・着払い、海外の通関事業者による輸入通関、オンラインによる送り状・インボイス作成、燃料割増金なし、一定条件での保険付保、EMS規定を超える荷物の相談といった海外ビジネス向け機能を備えています。
通常のUGXでは、複数個口やオーバーサイズ配送などにも対応しています。UGXプライムは、このUGXに追加されるオプションサービスです。通常のUGXが幅広い国・地域や配送条件を対象とするのに対し、UGXプライムは、対象国を絞り、急ぎの小口貨物へ対応する設計となっています。
UGXプライムの対象国・地域
2026年8月3日のサービス開始時点では、次の15か国が対象です。
北米:米国、カナダ
欧州:英国、オーストリア、オランダ、スイス、スロバキア、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ルクセンブルグ
アジア:韓国
通常のUGXが取り扱うすべての国・地域で、UGXプライムを利用できるわけではありません。配送先の国だけでなく、郵便番号や住所によって配達対象外・遠隔地扱いになる可能性もあるため、発送前の確認が必要です。
配達日数はどのくらい?
| 地域 | 配達日数の目安 |
|---|---|
| 北米 | 2~4営業日 |
| 欧州 | 3~6営業日 |
| 韓国 | 2~4営業日 |
ただし、この日数には差出日を含みません。土曜日・日曜日・祝日も営業日には含まれません。例えば、月曜日に差し出して北米まで2営業日と表示されていても、必ず水曜日に届くことを保証するものではありません。輸出通関に時間がかかった、輸入国の税関で確認された、内容品の許認可が必要になった、インボイスの内容が不十分だった、配達先が遠隔地だった、受取人が不在だった、天候や航空便に影響があったといった場合は、さらに時間がかかる可能性があります。日本郵便も、配達日数は確約ではなく、通関・検疫・天候・配達地域などによって遅れる場合があると案内しています。
UGXプライム・EMS・越境EC配送サービスの違い
UGXプライムを検討するときは、EMSやUGX越境EC配送サービスとの違いを整理する必要があります。
| 項目 | UGXプライム | EMS | UGX越境EC配送サービス |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | BtoB・急ぎのBtoC | 個人・事業者の国際郵便 | 越境ECのBtoC |
| 配達先 | 法人・個人 | 法人・個人 | 個人のみ |
| 配達方法 | 対面・署名あり | 国・地域の配達方法による | 置き配・署名なし |
| 関税 | 元払い・着払い | 原則として到着国側で処理 | 元払いのみ |
| 個口数 | 1個口 | 1郵便物単位 | 1個口 |
| 事前契約 | 必要 | 通常利用では不要 | 必要 |
| 送り状 | Hubez | 国際郵便マイページ | Hubez |
| 対象国 | 開始時15か国 | 120以上の国・地域 | 開始時7か国 |
| 料金の特徴 | UGX公表運賃 | EMS運賃 | 割引された特約運賃 |
| 向いている用途 | 速さ・署名・関税対応を重視 | 単発・一般的な海外発送 | 価格を抑えた越境EC配送 |
EMSは、世界120以上の国・地域へ、30kgまでの書類や荷物を送れる、国際郵便の中で最速のサービスです。一方、UGXプライムは対象国が限られ、利用前の契約も必要です。その代わり、関税元払いに対応する、法人宛てにも個人宛てにも送れる、配達時に署名を取得する、HubezやAPIで発送作業を管理する、全国からの集荷に対応するといったビジネス向けの運用が組み込まれています。
UGXプライムはEMSより安い?
必ずしも安くありません。ドイツ・フランス宛てについて、日本郵便が示している運賃例は次のとおりです。
| 重量 | UGXプライム | EMS | UGX越境EC配送 |
|---|---|---|---|
| 2kg | 10,300円 | 6,700円 | 6,695円 |
| 5kg | 16,900円 | 13,000円 | 10,985円 |
| 10kg | 27,900円 | 23,500円 | 18,135円 |
この例では、UGXプライムはEMSより高くなっています。したがって、料金だけを比較するなら、EMSやUGX越境EC配送サービスの方が適している場合があります。UGXプライムは「安く送るためのサービス」というより、「配達スピード、署名、関税支払い、集荷、発送管理を含めて海外配送を安定させるサービス」と考えた方がよいでしょう。
UGXプライムの運賃
UGXプライムの運賃は、UGXの公表運賃表を基にします。例として、2kgの公表運賃は次のとおりです。
| 地域の例 | 2kgの運賃 |
|---|---|
| 韓国・東アジア | 6,250円 |
| ドイツ・フランスなど欧州1 | 10,300円 |
| スロバキア・ポーランドなど欧州2 | 11,450円 |
| 米国・カナダ | 10,350円 |
利用予定個数などによっては、個別の割引運賃が提示される場合があります。UGXプライムでは、燃料割増金が追加されません。また、2026年7月時点で通常UGXの一部に設定されている緊急追加手数料についても、UGXプライムは対象外です。ただし、公表運賃以外に費用が一切発生しないという意味ではありません。
関税・税金・手数料は別に発生する
UGXの公表運賃は、集配料、通関料、運賃を含む「通し運賃」です。ただし、関税、輸入時の消費税、付加価値税、関税等立替手数料、取扱手数料、保管料、返送料、転送料、到着地で発生する特別取扱費用、証明書や許認可の取得費用は含まれていません。日本郵便の運賃表では、関税等立替手数料について、1,200円または関税等の3%のうち高い方が示されています。発送前に確認するべき金額は「配送料だけ」ではなく、「配送料+関税+現地税+立替手数料+その他の取扱費用」で確認する必要があります。
関税の元払い・着払いとは?
UGXプライムでは、関税を「元払い」または「着払い」にできます。
関税元払い
発送者が関税や現地税を負担する方法です。越境ECでは、購入者が受け取り時に追加料金を請求されにくくなります。商品代金に関税分を含めて販売する、取引先へサンプルを無償提供する、受取人に追加負担をかけたくない、受け取り拒否を防ぎたいといった場面に向いています。
関税着払い
荷物を受け取る側が、関税や現地税を負担する方法です。契約上、輸入者が税金を負担する、受取企業が輸入通関を管理する、関税額を発送者側で負担しないといった場面で考えられます。ただし、着払いで発送しても、受取人が支払いを拒否すれば、配達不能や返送につながる可能性があります。どちらが負担するかを、発送前に取引先や購入者と明確にしておきましょう。
料金は「実重量」だけで決まらない
UGXでは、実重量と容積重量の2つを比較し、重い方を運賃計算に使用します。容積重量は、次の式で計算します。
例えば、縦45cm・横55cm・高さ65cm・実重量15kgだった場合、容積重量は45×55×65÷5,000=32.175kgです。実重量は15kgですが、容積重量の方が重いため、32.5kg相当として運賃が計算されます。軽い商品でも、箱が大きいと運賃が高くなる点に注意してください。
梱包で確認することは、商品に対して箱が大きすぎないか、緩衝材を入れすぎていないか、複数商品をまとめられないか、壊れない範囲で箱を小さくできないか、商品サイズを販売前に登録しているかです。越境ECでは、商品価格だけでなく、梱包後の容積重量を基に送料を設計する必要があります。
下の計算機で、自分の荷物の課金重量を出してみよう
縦・横・高さ・実重量を入力すると、容積重量と実重量のどちらが運賃計算に使われるかを自動判定します。
箱の縦・横・高さ(cm)と実重量(kg)を入力すると、容積重量と、運賃計算に使われる「課金重量」(実重量と容積重量の重い方)を自動計算します(利用でXP+10、バッジ獲得)。
利用できるのは法人だけ?
個人事業主も利用できます。日本郵便は、法人・個人事業主を問わず、海外ビジネスを支援するサービスとしてUGXプライムを案内しています。ただし、個人が家族や友人へ荷物を送る一般的な海外発送向けサービスではありません。
BtoBでの利用:海外企業へ商品サンプルを送る、製品や部品を送る、契約書・業務書類を送る、修理部品を急いで送る、展示会用の商品を送る、海外代理店へ販促物を送る。
BtoCでの利用:越境ECの商品を購入者へ急いで送る、高額商品を対面で届ける、署名付きで配達したい、関税を販売者側で負担したい。
一般の贈り物や食品を送るサービスではない
日本郵便の発表では、個人間の贈答品、身の回り品、食品などについては、引き続き国際郵便の利用を案内しています。「海外の家族へプレゼントを送りたい」「旅行先へ自分の荷物を送りたい」「食品を海外へ送りたい」という理由だけでUGXプライムを選ぶサービスではありません。事業として食品を輸出する場合も、輸入国の規制、検疫、成分、賞味期限、衛生証明などの確認が必要です。食品だから自動的に発送できると判断せず、日本郵便や関係機関へ事前に確認しましょう。
UGXプライムの利用条件
UGXプライムは、郵便局の窓口で運賃を支払って、その場で差し出す通常の国際郵便とは異なります。UGXの基本的な利用条件として、次の手続きが求められています。
1.料金後納の承認
UGX取扱郵便局で料金後納の承認を受け、日本郵便が発行する「ゆうびんビズカード」を用意します。
2.送り状作成システムの登録
UGXプライムの送り状は「Hubez」で作成します。Hubezでは、Web画面での直接入力、ファイルアップロード、APIによる送り状作成に対応します。
3.発送計画の事前確認
発送する前に、内容品、発送先、発送予定数、荷物の大きさ、利用目的などの発送計画について、日本郵便の確認を受けます。
4.利用上の注意事項を確認
UGXの利用条件、禁制品、通関、返送、損害賠償などについて、営業担当者から説明を受けます。つまり、UGXプライムは「明日1個だけ送りたいので、すぐ窓口で申し込む」という利用方法には向いていません。海外発送を継続的に行う予定がある事業者が、事前に契約して利用するサービスです。
利用開始までの流れ
STEP1|送る荷物を整理する
問い合わせ前に、内容品、商品名、HSコード、原産国、商品価格、1箱の重量、箱の縦・横・高さ、月間発送個数、配送先の国、法人宛て・個人宛て、希望する配達日数、関税の負担者、リチウム電池の有無をまとめます。
STEP2|日本郵便へ問い合わせる
法人・個人事業主向けの問い合わせ窓口から、UGXプライムの利用を希望することを伝えます。問い合わせ時には「海外向けの配送サービスについて」「UGXプライム利用希望」と具体的に記載すると伝わりやすくなります。
STEP3|利用条件・見積もりを確認する
日本郵便の担当者と、対象国、発送物、予定数量、公表運賃、個別割引、集荷方法、必要書類、通関条件を確認します。
STEP4|料金後納契約を行う
利用するUGX取扱郵便局で、料金後納の手続きを進めます。
STEP5|Hubezを登録する
送り状作成に使用するHubezの登録・設定を行います。大量に発送する場合は、ファイルアップロードやAPI連携も検討します。
STEP6|送り状とインボイスを作る
受取人情報、内容品、数量、価格、原産国などを入力し、発送書類を作成します。
STEP7|集荷または郵便局から差し出す
契約内容に従い、集荷または対象郵便局への持ち込みで差し出します。
送り状・インボイスは英語で作成する
UGXの運送状とインボイスは、すべて英語で作成する必要があります。インボイスには、発送者の名称・住所、受取人の名称・住所、電話番号、内容品の正確な名称、数量、単価、合計価格、原産国、HSコード、発送目的、通貨、関税の支払条件を記載します。「Gift」「Sample」「Parts」など、曖昧な名称だけでは、税関から詳細確認を求められる可能性があります。Clothes・Accessories・Parts・Foodだけではなく、商品を特定できる具体的な英語名称を記載します。内容品によっては、原産地証明書、衛生証明書、輸出証明書などが必要になる場合もあります。
EU向けでは商品識別コードにも注意
日本郵便は、EU向けに150ユーロ未満の荷物を発送する場合、状況に応じてSKU・アイテムコード・製品コード、製造者やサプライヤーの製品コード、ISBN・EAN・GTIN・バーコードなどの標準コードのいずれかの商品識別情報が必要になると案内しています。越境ECの商品マスターには、商品名や価格だけでなく、SKU・原産国・HSコードなども登録しておくと、送り状作成を効率化できます。
荷物のサイズ・重量
日本郵便が公表している通常UGXの標準的な上限は、次のとおりです。
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| 長さ | 1.5m以内 |
| 長さ+胴回り | 3m以内 |
| 重量 | 30kg以内 |
最小サイズは、原則として長さ14cm、幅9cmです。UGX全体では、規定を超えるオーバーサイズ輸送について相談できます。ただし、UGXプライムは急ぎの小口貨物向けで、1個口のみのサービスです。30kgを超える荷物や大型商品をUGXプライムで扱えるかは、通常UGXのオーバーサイズ取扱いと同じと決めつけず、契約前に確認してください。
複数個口では送れない
通常のUGXには、複数の箱を一つの運送として扱う複数個口サービスがあります。しかし、UGXプライムは一個口のみです。同じ受取人へ3箱送る場合でも、UGXプライムでまとめて一つの複数個口配送にはできません。大量の製品や複数の箱を一括で送りたい場合は、通常UGX、UGX海上サービス、別の国際物流サービスなども含めて比較する必要があります。
配達は対面・署名付き
UGXプライムは、受取人へ対面で配達し、配達時に署名を取得します。そのため、高額商品、商品サンプル、重要な部品、契約関係書類、確実に手渡したい商品、置き配を避けたい商品に向いています。一方、受取人が不在の場合は、その日のうちに完了しない可能性があります。再配達を行っても受け取れない場合は、原則として発送者へ返送されます。返送費用などが発生する可能性もあります。発送前に、受取人の電話番号、営業時間、在宅予定、会社名、部署名などを正確に確認しましょう。
私書箱には送れない
UGXでは、P.O.Boxなどの私書箱宛てには送れません。また、現地の住所が存在していても、配送業者が配達しない地域や追加費用が発生する地域があります。受取人には、建物名、部屋番号、会社名、部署名、郵便番号、州・県、電話番号、担当者名を確認します。住所の英語表記を、発送者の判断だけで変換しないようにしましょう。受取人が日常的に使用している正式な英語住所を確認する方が安全です。
UGXプライムで送れないもの
UGXでは、現金、有価証券、貴金属・宝石類、生きた動物、遺骨、腐敗しやすいもの、爆発物、圧縮ガス、引火性の液体・固体、毒物、放射性物質、航空危険物、違法な物品を原則として引き受けできません。また、国ごとに、食品、化粧品、医薬品、植物、動物由来製品、電池、電子機器、酒類などの輸入規制があります。「日本から発送できる」ことと、「相手国へ輸入できる」ことは別です。発送前に、輸入国の税関・関係機関・輸入者へ確認してください。
リチウム電池を含む商品
スマートフォン、パソコン、カメラ、充電式機器などには、リチウム電池が含まれている場合があります。UGXでは、一定の包装基準を満たすリチウムイオン電池・リチウム金属電池に限り、取り扱える場合があります。必要に応じて、電池の種類、ワット時定格、機器内蔵か同梱か、UN番号、包装基準、リチウム電池ラベルなどを確認します。国・地域によっては、リチウム電池を発送できません。商品名だけで判断せず、メーカーの仕様書やSDSなどを用意しましょう。
追跡と損害賠償
UGXは、発送後の配送状況を追跡できます。また、運賃とは別に保険料を支払うことで、内容品の価格の範囲内で、最高200万円まで保険を付けられます。紛失や損傷が発生した場合は、申告した保険金額を上限として実損額が賠償されます。高額商品を送る場合は、商品の仕入価格、販売価格、保険金額、梱包状態、発送前の写真、シリアル番号、インボイス、取引記録を保存しておきましょう。保険を付ければ、すべての損害が無条件で補償されるわけではありません。免責条件や必要書類を、契約時に確認してください。
UGXプライムのメリット
- EMSと同等以上の速さ:急ぎの商品・部品・書類を、北米・欧州・韓国へ短期間で届けられます。
- 法人・個人の両方へ送れる:海外の取引先だけでなく、越境ECの購入者にも利用できます。
- 対面配達・署名付き:高額商品や重要書類を、置き配ではなく手渡しで届けられます。
- 関税の元払い・着払いを選べる:契約条件や販売方法に合わせて、関税の負担者を設定できます。
- 全国から発送できる:都市部の営業所へ持ち込むだけでなく、全国の郵便局や集荷を利用できる設計です。実際の取扱局や集荷条件は、契約時に確認します。
- 燃料割増金がない:公表運賃へ燃料割増金が追加されないため、送料を計算しやすくなります。
- Hubez・APIを利用できる:発送件数が多い場合は、ファイルアップロードやAPIによる送り状作成を利用できます。
UGXプライムの注意点・デメリット
- 事前契約が必要:単発で今すぐ送りたい荷物には向いていません。
- 対象国が限られる:サービス開始時点では15か国です。
- EMSより高い場合がある:ドイツ・フランス宛ての公表例では、UGXプライムはEMSより高くなっています。
- 複数個口に対応しない:1運送状につき1個口です。
- 容積重量で高くなる場合がある:軽くても大きな箱は、実重量より高い重量帯で計算されます。
- 関税・現地税は運賃に含まれない:関税元払いを選ぶ場合、商品価格と送料だけでなく、輸入税も原価に含める必要があります。
- 配達日を保証するものではない:通関、天候、遠隔地、受取人不在などで遅れる可能性があります。
どのサービスを選べばよい?
UGXプライムが向いている
海外企業へ急ぎで送る、署名を取得したい、関税元払い・着払いを選びたい、高額商品を対面で届けたい、越境EC商品を急いで届けたい、継続的に海外発送する、APIやCSVで発送業務を効率化したい。
EMSが向いている
1回だけ送りたい、事前契約を行いたくない、対象国を広く確保したい、料金を抑えたい、一般的な国際郵便として送りたい。
UGX越境EC配送サービスが向いている
越境ECの個人購入者へ送る、対面署名が不要、置き配でよい、関税を販売者側で負担する、EMSより安い料金を優先する。
通常UGXが向いている
複数個口で送りたい、大型・重量物を相談したい、FBA倉庫へ納品したい、UGXプライム対象外の国へ送りたい。
解決ドットコム ワンポイント
「どのサービスが一番よいか」ではなく、「今回の荷物に必要な条件は何か」で選びましょう。
下の診断ツールで、自分の荷物に合うサービスを絞り込んでみよう
3つの質問に答えるだけで、UGXプライム・EMS・UGX越境EC配送サービス・通常UGXのどれが向いているかが分かります。
質問に答えると、あなたの荷物に向いている配送サービスを診断します(利用でXP+10、バッジ獲得)。
発送前チェックリスト
気になる項目をタップするとチェックが付きます。ブラウザに保存されるので、後で見直すこともできます(タップでXP+1、全項目完了でバッジ獲得)。
配送条件
荷物
料金・関税
利用手続き
よくある質問
2026年8月3日から提供が始まります。
利用できます。ただし、一般消費者向けの単発配送ではなく、海外ビジネスを行う法人・個人事業主向けのサービスです。
すぐには利用できません。料金後納契約、Hubezの登録、発送計画の確認など、事前手続きが必要です。
必ずしも安くありません。ドイツ・フランス宛ての例では、2kg・5kg・10kgのいずれもUGXプライムの方がEMSより高くなっています。
法人と個人の両方へ配達できます。BtoBの取引先配送だけでなく、越境ECの購入者宛てにも利用できます。
UGXプライムは対面配達で、配達時に署名を取得します。置き配・署名なしのサービスは、UGX越境EC配送サービスです。
UGXプライムは一個口のみで、複数個口扱いはありません。
元払いを選択できます。受取人が負担する着払いも選択できます。
含まれません。公表運賃とは別に、関税、現地税、立替手数料などが発生する可能性があります。
日本郵便の発表では、食品などは引き続き国際郵便の利用を案内しています。事業用食品についても、商品や輸入国によって扱いが異なるため、発送前に日本郵便と輸入国側へ確認してください。
UGX全体ではオーバーサイズ配送を相談できます。ただし、UGXプライムで利用できるとは限らないため、事前確認が必要です。
保証されません。通関、検疫、天候、遠隔地、受取人不在などによって遅れる場合があります。
🧠 理解度チェッククイズ
全4問。正解でXP+5。全問正解でバッジ「🏆 UGXプライム博士」を獲得!
🏆 獲得バッジ
音声を再生
診断ツールを利用
容積重量計算機を利用
チェックリスト全完了
クイズ全問正解
まとめ
UGXプライムは、2026年8月3日から始まる、日本郵便の海外ビジネス向け国際宅配サービスです。
✅ 主な特徴
- UGXの新しいオプションサービス
- EMSと同等以上の配達スピード
- 北米・欧州・韓国の15か国が対象
- 法人・個人の両方へ配達可能
- 対面配達・署名あり
- 関税の元払い・着払いに対応
- Hubez・API・ファイルアップロードに対応
- 燃料割増金・緊急追加手数料なし
⚠️ 注意点
- EMSより運賃が高い場合がある
- 対象国が限られる
- 複数個口に対応しない
- 容積重量で料金が高くなることがある
- 関税・現地税・立替手数料は別
- 配達日を保証するものではない
- 一般の贈答品や身の回り品向けではない
解決ドットコムからひとこと
海外配送では、最初に送料を比較しがちです。しかし、本当に整理するべきなのは、送料だけではありません。誰に届けるのか、いつまでに届けるのか、署名は必要か、関税は誰が払うのか、受取人が不在ならどうするか、返送された場合はいくらかかるか、発送作業を誰が行うのかまで決めなければ、適切な配送サービスは選べません。
UGXプライムは、すべての海外発送に適した万能サービスではありません。価格を優先するなら、EMSやUGX越境EC配送サービスの方が適している場合があります。一方で、速さ、署名、関税対応、発送管理を重視するBtoB・越境EC事業者には、有力な選択肢になります。
問題を解く前に、まず整理する。「何で送るか」を決める前に、「どのような状態で相手へ届けたいか」を決めることが、海外配送のトラブルを減らす第一歩です。
カイピヨくんのひとこと
「どのサービスが良いか」ではなく、「今回の荷物に何を求めるか」で逆算しよう。まずは診断ツールとチェックリストで、必要な条件を整理してみてね。
※本記事は、2026年7月31日時点の日本郵便の公表情報を基に作成しています。対象国、運賃、利用条件、通関規制、手数料、配送日数は変更される場合があります。実際に利用する際は、日本郵便および輸入国の関係機関へ最新情報をご確認ください。
執筆:横田 和也/解決ドットコム


