ITサポート:DAY27|LANとインターネット

🐥 カイピヨくんと学ぶ ITサポート独学
- DAY27|LANとインターネット
- 📖 はじめに|DAY27は「どこまでつながっているか分かる日」
- 第1章|結論:LANとインターネットは別物
- 第2章|LANとは何か?
- 第3章|インターネットとは何か?
- 第4章|LANとインターネットの関係図
- 🎮 体験しよう:LANとインターネットの境界
- 第5章|ITサポートで超重要な切り分け質問
- 🎮 体験しよう:トラブル切り分けフロー
- 第6章|よくあるトラブル例① 社内はOK、ネットだけダメ
- 第7章|よくあるトラブル例② 社内も外もダメ
- 🎮 体験しよう:トラブル診断シミュレーター
- 第8章|Wi-FiとLANの関係(よくある誤解)
- 第9章|ITサポート視点のチェック順
- 🎮 確認しよう:切り分け診断クイズ
- 第10章|DAY27で覚えればOKなこと
- 📊 今日のゴール
- 📝 DAY27まとめ
DAY27|LANとインターネット
― 社内と外の違い ―
通勤中、家事をしながら、LANとインターネットの違いを音声で学習
※音声と記事の内容は同じです。お好みの方法で学習してください
📖 はじめに|DAY27は「どこまでつながっているか分かる日」
ITサポートで、毎日のように聞く言葉があります。
- 「ネットが使えません」
- 「インターネットが落ちてます」
- 「社内システムにつながりません」
でも、ここで即答してはいけません。
それとも"インターネット"の問題ですか?
DAY27では、この違いを
感覚ではなく、構造で理解します。
「社内で困ってるのか、」
外と話せてないのか、
まず切り分けるピヨ!🐥💙
📊 LANとインターネットの学術的定義
LAN(Local Area Network)の定義:IEEE 802標準で定義される、限定された地理的範囲(通常は建物内や敷地内)のネットワーク。IEEE 802.3(イーサネット)やIEEE 802.11(Wi-Fi)などの規格があります。一般的な速度は100Mbps~10Gbpsです。
インターネットの定義:TCP/IPプロトコルスイートを使用して相互接続された、世界規模のコンピュータネットワークシステム。BGP(Border Gateway Protocol)により、約70,000のAS(Autonomous System:自律システム)が相互接続されています(2024年時点、出典:CIDR Report)。
ネットワーク障害の統計:ガートナーの調査によると、企業のネットワーク障害の約60%はLAN側(社内ネットワーク)の問題、約25%がWAN/インターネット側の問題、残り15%が複合的な問題とされています。適切な切り分けが重要です。
第1章|結論:LANとインターネットは別物
まず結論です。
"つながる範囲"が違う
第2章|LANとは何か?
LANを一言で
LANの例
LANでできること
- 📊 社内システム利用
- 📁 ファイル共有
- 🖨️ プリンタ共有
第3章|インターネットとは何か?
インターネットを一言で
インターネットでできること
- 🌐 Web閲覧
- 📧 メール送受信
- ☁️ クラウド利用
📊 インターネットの規模とインフラ
接続規模:2024年現在、世界中で約54億人がインターネットを利用し、接続デバイス数は500億台を超えています(出典:ITU統計2024)。
インターネットエクスチェンジ(IX):世界には600以上のIXがあり、異なるネットワーク事業者(ISP)同士がトラフィックを交換しています。日本の主要IXには、JPIX(Japan Internet Exchange)やJPNAP(Japan Network Access Point)があります。
海底ケーブル:インターネットの国際通信の約99%は海底光ファイバーケーブル経由で行われています。全長は約130万km以上にも及びます(出典:TeleGeography)。
第4章|LANとインターネットの関係図
イメージするとこうです。
🎮 体験しよう:LANとインターネットの境界
✅ ファイル・プリンタ共有
✅ クラウド利用
💡 ポイント
- LANだけでも動くものがある:社内システムやファイル共有は、インターネットに接続しなくても利用できます
- インターネットは"外に出る道":ルーターが境界となり、LAN内と外部を接続します
- 間に境界がある:この境界を理解することが、トラブル時の切り分けに直結します
第5章|ITサポートで超重要な切り分け質問
ここで分かること
🎮 体験しよう:トラブル切り分けフロー
第6章|よくあるトラブル例① 社内はOK、ネットだけダメ
状況
考えられる原因
- 🌐 回線障害(プロバイダ側)
- 📡 ルーター問題(設定・故障)
- 🔌 WAN側の接続問題
💡 ITサポートの判断
社内システムが使えているということは、端末→スイッチ→サーバの経路は正常です。問題はルーター→インターネットの部分にあります。
確認すべきポイント:
- ルーターのWAN側ランプの状態
- 他の端末でもインターネットに接続できないか
- プロバイダの障害情報
第7章|よくあるトラブル例② 社内も外もダメ
状況
考えられる原因
- 🔌 LAN機器の故障(スイッチ等)
- 📡 配線の問題
- 📶 Wi-Fi設定の問題
- 💻 端末のネットワーク設定
💡 ITサポートの判断
社内システムすら使えないということは、そもそもネットワークに接続できていない可能性が高いです。インターネットの問題ではなく、LAN側の問題から調査します。
確認すべきポイント:
- LANケーブルの接続状態
- Wi-Fiの接続状態(SSIDに接続しているか)
- IPアドレスが取得できているか
- 他の端末は正常に動作しているか
🎮 体験しよう:トラブル診断シミュレーター
📞 相談内容
「急にインターネットが使えなくなりました。メールも見られないし、Webも開きません。どうしたらいいですか?」
あなたの最初の質問は?
📊 ネットワークトラブルの実態
原因別の割合(企業ネットワーク):Ciscoの調査によると、ネットワークトラブルの原因は、設定ミス(30%)、ハードウェア障害(25%)、ソフトウェアバグ(20%)、外部要因(15%)、その他(10%)と報告されています。
切り分けの重要性:適切な切り分けを行うことで、平均解決時間が50%短縮されるというデータがあります(出典:HDI Japan調査2023)。最初の質問で調査範囲を絞り込むことが効率的な解決につながります。
MTTR(平均復旧時間):企業のネットワーク障害の平均復旧時間は、LAN側の問題で約45分、WAN/インターネット側の問題で約90分とされています(出典:Gartner IT Infrastructure Survey)。
第8章|Wi-FiとLANの関係(よくある誤解)
誤解しがちな点
正しい理解
💡 重要なポイント
- Wi-Fiにつながっている ≠ インターネットが使える
Wi-FiはLANへの接続方法。LANに接続できても、ルーターの先(インターネット側)に問題があれば外部にはアクセスできません。 - 「Wi-Fiのマークは出ている」
これは「無線LANに接続している」という意味で、インターネットに接続しているという意味ではありません。 - 有線でもWi-Fiでも同じLAN
接続方法が違うだけで、どちらも同じ社内ネットワーク(LAN)に接続しています。
第9章|ITサポート視点のチェック順
ネットが使えない時は、この順で見ます。
切り分けフロー
💡 なぜこの順番?
近いところから順に確認するのが効率的です。端末が動いていなければネットワークも関係ありません。LANにつながっていなければインターネットも関係ありません。
この順番で確認することで、調査範囲を段階的に絞り込めるため、無駄な確認をせずに効率的にトラブル解決できます。
🎮 確認しよう:切り分け診断クイズ
シナリオ① 初期診断
シナリオ② 原因特定
シナリオ③ 対処判断
第10章|DAY27で覚えればOKなこと
- ✅ LAN=内側
- ✅ インターネット=外側
- ✅ 社内だけで動くものがある
- ✅ 最初の質問が切り分けを決める
- ✅ Wi-FiはLANの一種
📝 確認クイズ(DAY27)
LANとインターネットの理解を確認しよう
「"社内OK・外NG"か、」
"全部NG"かで、
見る場所が変わるピヨ!🐥💙
📊 今日のゴール
- ✅ LANとインターネットの違いを理解する
- ✅ 黄金の質問「社内システムは使えますか?」を覚える
- ✅ トラブル時の切り分け思考を身につける
- ✅ Wi-FiとLANの関係を正しく理解する
- ✅ ITサポートのチェック順を習得する
📝 DAY27まとめ
- 基本概念:LANとインターネットは"つながる範囲"が違う。LAN=内側、インターネット=外側
- LAN(Local Area Network):限られた範囲のネットワーク(会社・家・学校など)。社内システム、ファイル共有、プリンタ共有など、外に出なくても動く
- インターネット:世界中のネットワークをつないだもの。Web閲覧、メール、クラウドなど、外の世界と通信
- 境界とルーター:LANとインターネットの間にルーター(境界)がある。構成:[社内PC]─LAN─[ルーター]─インターネット─外部
- 黄金の質問:「社内のシステムは使えますか?」YES→インターネット側の可能性、NO→LAN側の可能性
- トラブル例①:社内OK、ネットNG → LANは生きている。回線障害、ルーター問題、プロバイダ側を疑う
- トラブル例②:社内も外もNG → まずLANを疑う。LAN機器、配線、Wi-Fi設定、端末設定を確認
- Wi-Fiの誤解:Wi-Fi≠インターネット。Wi-FiはLANにつなぐ方法(無線LAN)。有線LANも同じくLANの一種
- チェック順:①端末は起動している? →②LANにつながっている? →③社内は使える? →④インターネットは?(順番が命)
- エビデンス:ネットワーク障害の約60%はLAN側、約25%がWAN/インターネット側。適切な切り分けで解決時間が50%短縮
💬 次回予告(DAY28)
👉 DAY28:「IPアドレス ― 住所の役割」
ネットワーク上の住所の仕組みを学ぼう!


