なぜ新しいサービスを導入しても成果が出ないのか|手段より先に整えるべきこと

🧭 Lv.3 問題の原因を整理中
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なぜ新しいサービスを導入しても成果が出ないのかというタイトルスライド。手段より先に整えるべきことという副題、自社の問題を直視せず、外部サービスに「結果だけ変えてほしい」と期待していませんか?という問いかけ、解決.comのロゴ付き

なぜ新しいサービスを導入しても成果が出ないのか|手段より先に整えるべきこと

2026年8月1日 最終更新|解決ドットコム(しごとの解決屋さん)

🎧 音声で聞く|最新ツールは組織の無秩序を増幅する
通勤中や作業の合間にも「ながら理解」できます(再生でXP+10)

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「人が採れないから、SNSを始めよう」

「仕事が回らないから、AIを導入しよう」

「営業状況が分からないから、CRMを入れよう」

「問い合わせが少ないから、Webサイトを作り直そう」

「社内では改善できないから、コンサルタントへ相談しよう」

会社で問題が起きたとき、新しいサービスやツールの導入を検討することがあります。SNS、広告、AI、CRM、採用代行、業務システム、コンサルティング。どれも、正しく使えば会社を前へ進める力になります。しかし、新しいサービスを導入すれば、自動的にシステム導入の失敗やSNS運用の失敗が解決するわけではありません。

「人が採れない」→「SNSを始めよう」、「仕事が回らない」→「AIを導入しよう」、「営業状況が不明」→「CRMを入れよう」、「社内改善が無理」→「コンサルに頼もう」という4つの短絡的な思考パターンをそれぞれ×印付きで示す図解と、導入直後だけ動きが生まれ、数か月後には以前の運用へ戻る。ツールは「活動」を生むが、「解決」を自動化する魔法ではないという結論付き

実際には、導入直後だけ動きが生まれ、数か月後にはSNSの投稿が止まる、システムへ誰も入力しなくなる、AIを一部の担当者しか使わない、外注先へ渡す情報が集まらない、問い合わせが来ても返信が遅れる、数字は増えたが売上や採用につながらない、社内担当者が疲弊する、最終的に以前の運用へ戻る、といった状態になることがあります。そして最後には、「このサービスは、うちには合わなかった」という結論になります。もちろん、サービスの機能や外注先の提案に問題がある場合もあります。しかし、本当に原因はそれだけでしょうか。もしかすると、自社が直視すべき社内課題を整理しないまま、外部サービスに解決してもらおうとしていたのかもしれません。

📌 この記事で分かること

  • なぜ新しいサービスを導入しても成果が出ないのか
  • なぜ自社の問題より外部へ答えを求めてしまうのか
  • 「サービスに頼る」と「サービスにすがる」の違い
  • SNS、AI、CRM、外注で起こる典型的な失敗
  • 導入前に社内で整理するべきこと
  • 外部へ任せる範囲と社内に残す責任
  • 同じ失敗を繰り返さないための確認方法
Contents
  1. まず結論|サービスが悪いのではなく、向き合う順番が逆になっている
  2. 「サービスに頼る」と「サービスにすがる」は違う
  3. なぜ自社の問題を直視せず、外部へ答えを求めてしまうのか
    1. 1.社内の問題を認めると、変える必要が出てくる
    2. 2.新しいサービスを導入すると「前進しているように見える」
    3. 3.原因を外へ置いた方が、自分たちを変えずに済む
  4. 外部サービスは「問題を消す装置」ではなく「会社の状態を増幅する装置」
  5. よくある失敗例
    1. 失敗例1|採用できないから、いきなりSNSを始める
    2. 失敗例2|業務が回らないから、AIを導入する
    3. 失敗例3|顧客管理ができないから、CRMを導入する
    4. 失敗例4|売れないから広告を増やす
    5. 失敗例5|社内で決められないから、コンサルタントに答えを求める
  6. 外注先にも問題はある|顧客の課題を整理せずサービスを売る会社
  7. サービス導入が「問題の外部化」になっているサイン
  8. 新しいサービスを導入する前に整理する7つのステップ
    1. 1.困っている状態を具体的にする
    2. 2.事実と解釈を分ける
    3. 3.自社にとって都合の悪い原因も候補に入れる
    4. 4.現在地であるAS-ISを整理する
    5. 5.目指す状態であるTO-BEを決める
    6. 6.社内でしか変えられないことを先に直す
    7. 7.不足する部分だけを外部サービスで補う
  9. 社内で持つ責任と、外部へ任せる仕事を分ける
    1. 社内で持つべきこと
    2. 外部へ任せやすいこと
  10. サービス導入前チェックリスト
  11. よくある質問
  12. 🧠 理解度チェッククイズ
  13. 🏆 獲得バッジ
  14. まとめ
    1. 解決ドットコムからひとこと

まず結論|サービスが悪いのではなく、向き合う順番が逆になっている

外部サービスは「問題を消す装置」ではないという見出しと、

新しいサービスを導入しても成果が出ない原因は、単なる知識不足や運用不足だけではありません。より本質的な原因として、自社の問題を直視しないまま、外部サービスに「自分たちは変わらず、結果だけ変えてほしい」と期待している、という状態があります。

例えば、採用に困っている会社があったとします。しかし、社内では募集する職種、求める人物像、給与や休日、入社後の教育、応募者への返信担当、面接から採用までの流れ、退職者が多い理由が整理されていません。この状態でSNSを始めても、発信する内容を決められません。動画が見られたとしても、採用ページに判断材料がなければ、応募にはつながりません。応募が来ても、返信が遅ければ離脱します。入社しても、教育体制がなければ定着しません。この場合、SNSだけが失敗したわけではありません。もともと社内にあった採用上の問題が、SNSを始めたことで表面化したとも考えられます。

問題解決の順番は、困っている状態を整理する→原因を確認する→社内で変えることを決める→不足する部分を外部サービスで補う→運用しながら改善する、です。外部サービスを選ぶのは、問題を整理した後です。

🐤

カイピヨくんのひとこと
新しい道具を探す前に、何を直したいのかを確認しよう。道具は、向き合うべき問題の代わりにはなれないよ。

「サービスに頼る」と「サービスにすがる」は違う

マインドセットの診断:「頼る」と「すがる」の違いという見出しと、比較軸(課題の認識/変化への覚悟/依頼の仕方/失敗の責任)ごとに、サービスに「頼る」状態(自社の課題を具体的に把握している/社内で変えることを決めている/外部へ任せる範囲と社内担当者が明確/共に検証し、改善策を実行する)とサービスに「すがる」状態(何が原因か分かっていない/社内の仕組みや条件は変えたくない/誰が運用するか未定のまま「丸投げ」する/サービスの責任にし、別のツールへ乗り換える)を対比する表、問題は外部へ仕事を任せることではなく、「向き合う責任」まで外部へ渡そうとすることという結論付き

外部サービスを利用すること自体が悪いわけではありません。自社だけでは不足する知識、技術、人員を補うために、専門家やサービスを活用することは合理的です。ただし、「頼る」と「すがる」は違います。

比較軸サービスに「頼る」状態サービスに「すがる」状態
課題の認識自社の課題を具体的に把握している何が原因か分かっていない
変化への覚悟社内で変えることを決めている社内の仕組みや条件は変えたくない
依頼の仕方外部へ任せる範囲と社内担当者が明確誰が運用するか未定のまま「丸投げ」する
失敗の責任共に検証し、改善策を実行するサービスの責任にし、別のツールへ乗り換える

問題は、外部へ仕事を任せることではありません。向き合う責任まで外部へ渡そうとすることです。外注を丸投げした結果の失敗は、サービス側だけでなく依頼の仕方にも原因があります。

なぜ自社の問題を直視せず、外部へ答えを求めてしまうのか

なぜ自社の問題を直視せず、外部へ答えを求めるのか?という見出しと、問題発生から根本解決の道(階段状:社内の問題を認める→評価・待遇・業務フローを変える痛みを伴う→社内調整と反発が発生する)と逃避の道(黄色の下降カーブ:ツールを導入する→契約やアカウント開設で「前進しているように見える」→成果が出なければ「外部のせい」にして自分たちは変わらずに済む)に分岐する図解、新しいサービスの導入が、問題解決ではなく「問題へ向き合っているように見せる活動」になっていないか?という問いかけ付き

1.社内の問題を認めると、変える必要が出てくる

採用できない理由を詳しく調べれば、給与が周辺企業より低い、休日が少ない、仕事内容が分かりにくい、応募者への返信が遅い、教育担当者がいない、社員が会社を知人へ勧めたいと思っていない、退職者が辞めた理由を確認していない、経営者と現場の認識が違う、といった事実が見えるかもしれません。業務改善でも同じで、不要な承認が多い、管理職の判断が遅い、特定の社員に仕事が集中している、同じ内容を何度も入力している、誰も使っていない資料を作り続けている、昔からの方法を変えられない、業務の目的を説明できない、といった問題があります。こうした問題を認めると、仕事の進め方、役割、権限、評価、待遇などを変える必要が出てきます。変化には、社内調整や反発が伴います。そのため、自社の問題へ向き合うよりも、SNSを始める、AIを導入する、システムを乗り換える、外注先を変更する方が、心理的には進めやすく感じることがあります。

2.新しいサービスを導入すると「前進しているように見える」

サービスの契約やツールの導入は、変化が目に見えます。契約書を交わした、アカウントを開設した、キックオフ会議を行った、新しい管理画面ができた、動画が公開された、資料が納品された、社内説明会を実施した——これらは、取り組みを始めたことを説明しやすい行動です。一方、現場の話を聞く、現在の業務を書き出す、条件を確認する、退職理由を調べる、不要な業務をやめる、誰が責任を持つか決める、社内の認識差を調整するといった問題整理は地味です。すぐに売上や応募数が増えるわけではありません。しかし、本当はこの地味な工程が、その後の成果を左右します。

3.原因を外へ置いた方が、自分たちを変えずに済む

サービスを導入して成果が出なかったとき、SNSが自社に合わなかった、AIの精度が低かった、システムが使いにくかった、広告会社の提案が弱かった、コンサルタントが現場を理解していなかった、担当者との相性が悪かった、と説明できます。実際に、外部側へ問題がある場合もあります。ただし、原因を外部だけに置けば、自社のやり方を変えずに済みます。その結果、SNS会社を変更する→別の広告会社へ依頼する→新しい採用代行を試す→さらに別の媒体へ掲載する、という乗り換えが続きます。しかし、採用条件、返信体制、教育、社内担当者が変わっていなければ、同じ場所で止まります。

外部サービスは「問題を消す装置」ではなく「会社の状態を増幅する装置」

典型的な失敗例②:業務が回らないから「AI・CRM」を導入するという見出しと、担当者によって書類形式が違う・必須項目や呼び方が統一されていない・誰が、いつ入力するかのルールがないというDisorganized Realityが、漏斗を通ってAI/CRMという箱に入り、「AIが自動化してくれる」「システムが一元管理してくれる」という期待とは裏腹に、間違った情報・不統一なデータが大量処理される、現場には「入力作業」だけが追加され、誰も使わなくなるという結果が出てくる図解、AIやCRMは「会社としての正解」を決めてくれるものではないという結論付き

SNSを始めれば、会社の魅力が自動的に生まれるわけではありません。発信できるのは、会社が実際に持っている情報です。商品やサービス、技術、社員、仕事内容、条件、教育、会社の考え方、顧客から選ばれている理由——これらが整理されていれば、SNSは魅力を広げます。一方、会社の魅力を説明できず、条件も曖昧で、問い合わせ対応も遅ければ、その状態も表に出ます。AIも同じです。整理された業務へAI導入すれば、処理を速くしたり、転記作業を減らしたりできます。しかし、担当者によって方法が違い、正解も決まっていない状態では、混乱を速くするだけになる可能性があります。CRMも、広告も、Webサイトも同じです。良い仕組みにサービスを入れれば、良い状態が広がる。整理されていない状態に入れれば、混乱も広がる。サービスには、会社の状態を増幅する性質があります。

よくある失敗例

典型的な失敗例①:採用できないから「SNS」を始めるという見出しと、氷山図。水面上(Above Water、top20%)には「若い人に刺さる動画を作ってバズらせる」(SNS運用・動画制作)、水面下(Below Water、bottom80%)には募集職種・給与・休日が未整理/未経験者への教育体制がない/応募者への返信担当が決まっていない/返信に数日かかる社内フローという4つの土台部分、再生数は増えても、受け止める準備がないため採用にはつながらない。もともとあった採用上の問題が表面化しただけという結論付き

失敗例1|採用できないから、いきなりSNSを始める

「求人媒体では応募が来ない」そこで、若い人に見てもらうためにSNSを始めます。しかし、募集職種、採用人数、給与、休日、勤務地、残業や移動時間、未経験者への教育、経験者の評価、入社後のキャリア、応募者への返信担当が決まっていません。外注会社へは「若い人に刺さる動画を作ってください」と依頼し、社員紹介、仕事風景、社長への質問などの動画を作ります。動画の再生回数は伸びるかもしれません。しかし、興味を持った人が採用ページへ移動しても、給与や休日が分かりません。問い合わせ方法も電話だけです。応募が来ても返信に数日かかります。結果として、再生数は増えても採用につながりません。人を集める前に、会社側が受け止める準備をしていなかったことが大きな原因です。

失敗例2|業務が回らないから、AIを導入する

「書類作成に時間がかかる」「担当者しか業務を処理できない」そこでAI導入や自動化ツールを検討します。しかし、担当者によって書類形式が違う、同じ項目でも呼び方が違う、必須項目が決まっていない、入力のタイミングが統一されていない、例外時の判断が文書化されていない、誰が最終確認するか決まっていない、不要な作業もそのまま残っている、という状態では、AIに何をさせるべきか決められません。仮に自動化できても、間違った情報や不統一なデータが大量に処理される可能性があります。何を正しい状態とするのか、誰が責任を持つのか、例外をどう処理するのか、どこから人間が確認するのかは、社内で整理する必要があります。

失敗例3|顧客管理ができないから、CRMを導入する

顧客情報がExcel、メール、チャット、担当者のメモに分散している。そこでCRMを導入します。しかし、誰が顧客を登録するのか、いつ登録するのか、必須項目は何か、商談ステータスをどう定義するのか、対応履歴をどこまで残すのか、更新されていない案件を誰が確認するのか、蓄積したデータを何に使うのかが決まっていません。現場から見ると、仕事が便利になったのではなく、入力作業が追加されただけです。徐々に登録されなくなり、「現場が使ってくれない」「システムが使いにくい」という話になります。しかし、入力の目的、ルール、時間、責任者を決めなかったことにも原因があります。CRMを入れることと、顧客管理の仕組みを作ることは同じではありません。

失敗例4|売れないから広告を増やす

商品やサービスが売れないとき、広告費を増やすことがあります。しかし、誰の問題を解決する商品か分からない、競合との違いがない、価格の理由を説明できない、購入後の流れが分かりにくい、問い合わせへの返信が遅い、顧客の不安を解消する情報がない、実績や事例が整理されていない、という問題が残っている場合があります。この状態で広告を増やすと、弱い販売ページへ多くの人を連れてくることになります。広告は、良い商品を必要な人へ届ける力はありますが、商品設計や顧客対応まで代行してくれるわけではありません。

失敗例5|社内で決められないから、コンサルタントに答えを求める

社内で意見がまとまらない。何から始めればよいか分からない。そこで外部のコンサルタントへ相談します。第三者の視点で問題を整理してもらうことは有効です。しかし、誰も最終判断をしない、反対意見が出るたびに止まる、現場が協力しない、担当者の時間を確保しない、経営者が考え方を変えない、提案だけを受け取り実行しない、という状態では、成果は出ません。コンサルタントは、会社に代わって責任を引き受ける人ではありません。考えることや判断を支援できますが、最終的に決めて動くのは会社自身です。

外注先にも問題はある|顧客の課題を整理せずサービスを売る会社

外部ベンダーの実態:その提案は「魔法」か「支援」か?という見出しと、問題の外部化を促す危険なサイン(十分なヒアリングなしで契約を勧める/「全部お任せできます」「AIで自動化できます」と成功を約束する/社内体制が整っていないのに自社サービスを当てはめる/導入後の社内工数を説明しない)と、信頼できる支援会社の確認事項(サービスより先に直す問題はないか?/社内で誰が担当し、どの程度の工数が必要か?/何を成果とし、サービスで解決できない範囲はどこか?)を対比する図解、すべての原因が自社にあるわけではない。顧客の課題を整理せずツールを売るベンダーにも注意が必要という結論付き

すべての原因を、サービスを導入する会社側へ押しつけることも適切ではありません。外部サービス側にも、十分なヒアリングをせず契約を勧める、課題を確認せず自社サービスを当てはめる、再生数や表示回数だけを成果として見せる、導入後に必要な社内工数を説明しない、顧客側で準備することを明確にしない、「全部お任せできます」と伝える、公開事例の応募数と採用数を混同させる、社内体制が整っていないのに成功を約束する、契約終了後にノウハウやデータが残らない、といった問題があります。信頼できる支援会社は、契約前に、本当にそのサービスが必要か、サービスより先に直す問題はないか、社内側で誰が担当するか、必要な情報がそろっているか、どの程度の工数が必要か、何を成果とするか、サービスで解決できない範囲はどこかを確認します。場合によっては、「まだSNSを始める段階ではありません、先に採用条件とWebサイトを整理しましょう」と伝えることも、支援の一部です。

サービス導入が「問題の外部化」になっているサイン

次の項目に心当たりがないか確認してみましょう。目的:「とにかく応募を増やしたい」など目標が曖昧、問い合わせ・応募・採用・定着を分けていない、現在の数字を把握していない、成果を測る指標が決まっていない。社内体制:実際の運用担当者が決まっていない、担当者の通常業務を減らしていない、承認者が多く判断に時間がかかる、誰が問い合わせへ返信するか決まっていない、必要な資料や情報を誰も準備しない。姿勢:「良い感じにお願いします」と依頼している、自社で決めるべき条件まで外部へ求めている、社内の問題を変えず成果だけを求めている、運用責任まで外部へ移せると考えている、成果が出ないとすぐ別のサービスへ乗り換える、失敗時に自社側の原因を検証しない。複数当てはまる場合は、サービスを追加する前に、自社の問題を整理する必要があります。

🔍

下のチェックで、自社が「問題の外部化」に近づいていないか診断してみよう
思い当たる項目にチェックを入れると、傾向の目安を表示します。

🔍 外部化サインチェック

思い当たる項目にチェックを入れてください(利用でXP+10、バッジ獲得)。

「とにかく応募を増やしたい」など目標が曖昧
問い合わせ・応募・採用・定着を分けていない
現在の数字を把握していない
成果を測る指標が決まっていない
実際の運用担当者が決まっていない
担当者の通常業務を減らしていない
承認者が多く、判断に時間がかかる
誰が問い合わせへ返信するか決まっていない
必要な資料や情報を誰も準備しない
「良い感じにお願いします」と依頼している
自社で決めるべき条件まで外部へ求めている
社内の問題を変えず、成果だけを求めている
運用責任まで外部へ移せると考えている
成果が出ないと、すぐ別のサービスへ乗り換える
失敗時に自社側の原因を検証しない
診断する

新しいサービスを導入する前に整理する7つのステップ

導入前に整理するべき7つのステップ(Blueprint)という見出しと、Step1困っている状態を具体的にする→Step2事実と解釈を分ける→Step3都合の悪い原因も候補に入れる→Step4現在地(AS-IS)を整理する→Step5目指す状態(TO-BE)を決める→Step6社内でしか変えられないことを直す→Step7不足する部分だけを外部サービスで補う、という階段状の7ステップ図解、サービスを選ぶのは、ステップ1〜6で「社内の問題」を整理し終えた後という結論付き

1.困っている状態を具体的にする

「採用できない」「業務が大変」「売上が伸びない」だけでは、原因を特定できません。例えば採用なら、求人を見られていない、応募が来ない、条件に合う応募がない、面接へ進まない、内定を辞退される、入社後に退職する、まで分けます。業務改善なら、入力に時間がかかる、確認作業が多い、転記ミスが起きる、進捗が見えない、担当者しか処理できない、承認待ちで止まる、まで分けます。

2.事実と解釈を分ける

Step1&2:症状の解像度を上げ、「解釈」を「事実」へ変換するという見出しと、「採用できない」「業務が大変」「SNSの効果がない」という曖昧な症状の雲から、Step1状態の具体化(どこで止まっているか?例:求人が見られないのか?面接に進まないのか?辞退されるのか?)→Step2事実と解釈の分離(感想を数字に変える)を経て、確認できる事実(投稿数・表示回数、特定の入力業務にかかる処理時間、応募数・採用数・返信時間)が絞り出される漏斗の図解、感想と事実を分けることで、本当の原因が見え始めるという結論付き

「SNSの効果がない」は解釈です。事実として確認できるのは、投稿数、表示回数、ページへの移動数、問い合わせ数、応募数、採用数です。「社員がシステムを使わない」だけで終わらず、誰が使っていないか、どの入力で止まるか、どのくらい時間がかかるか、入力後に何へ使われるか、既存業務が減っているかまで確認します。感想と事実を分けると、本当の原因を見つけやすくなります。

3.自社にとって都合の悪い原因も候補に入れる

Step3&4:現在地(AS-IS)と「不都合な真実」の直視という見出しと、痛みを伴う原因のリストアップ(Step3:給与や条件が周辺企業より劣っている/経営陣と現場の認識がずれている/そもそも変えることに経営者自身が抵抗している)と、現在地のマッピング(Step4:「こうあるべき」ではなく「実際にどうなっているか」を書き出す、現在の業務・担当者・処理時間・ミス件数・過去の施策が止まった理由)という2枚のAudit書類風の図解、カイピヨくんが「『何を変えたくないか』も確認してみよう。そこに、本当の問題が隠れていることがあるよ」と話す吹き出し付き

原因を外部だけに限定しないことが重要です。条件が弱い、商品に差別化がない、返信が遅い、判断が遅い、社内の役割が曖昧、担当者に時間がない、教育体制がない、経営と現場の認識がずれている、そもそも必要性が社内で共有されていない、変えることに経営者自身が抵抗している、といった可能性も確認します。痛みを伴う原因ほど、改善効果が大きい場合があります。

4.現在地であるAS-ISを整理する

現在の業務、使用しているツール、担当者、処理時間、発生件数、ミス件数、応募数、問い合わせ数、返信時間、顧客や社員からの不満、過去に導入したサービス、導入後に止まった理由を書き出します。「こうあるべき」ではなく、「実際にどうなっているか」を確認します。

5.目指す状態であるTO-BEを決める

Step5,6&7:理想(TO-BE)を描き、不足分だけを補うという見出しと、TO-BEの定義(Step5:「認知度を上げる」ではなく「月1件以上の有効応募を得る」「書類作成時間を60分から20分へ減らす」と判断できる形にする)→社内要因の修正(Step6:外部サービスでは決められないこと(給与、休日、評価、権限、対応期限)を先に整える)→手段の選定(Step7:問題に合うサービスを選ぶ。[条件が伝わらない]→採用ページ改修、[入力作業が多い]→AI・自動化、[情報が分散]→CRM導入)という3段階の図解

改善後に、何ができていればよいかを具体的にします。例えば、月1件以上の有効応募を得る、問い合わせへ24時間以内に返信する、書類作成時間を60分から20分へ減らす、顧客情報を担当者以外も確認できるようにする、月4本の動画を社内で継続して制作する、入社後3か月の教育手順を統一する、という状態です。「認知度を上げる」「効率化する」だけで終わらせず、判断できる形にします。

6.社内でしか変えられないことを先に直す

外部サービスでは決められないことがあります。給与、休日、商品内容、組織体制、担当者、権限、評価、教育、承認、対応期限、会社としての判断基準です。これらを曖昧にしたまま外注すると、外部側も正しい設計ができません。

7.不足する部分だけを外部サービスで補う

社内で整理した後に、必要な手段を選びます。

整理して分かった問題手段の例
会社を知られていないSNS、広告、広報
採用条件が伝わっていない採用ページ、求人原稿
問い合わせ対応が遅い対応フロー、担当者設定
入力作業が多いAI、自動化、システム連携
顧客情報が分散しているCRM、データ統合
業務が属人化している業務整理、標準化、マニュアル
社内で制作できない制作外注、内製化伴走
改善方法が分からない調査、分析、第三者支援

サービスから問題を探すのではなく、問題に合うサービスを選びます。手段が目的化しないよう、Step1〜6を整理し終えてから選定に進みましょう。

🧩

下のツールで、自社の課題整理シートを作ってみよう
困っている状態・止まっている場所・現在の数字・目指す状態・社内で先に変えることを入力すると、整理シートを自動作成します。

🧩 課題整理シート ジェネレーター

Step1〜6の内容を短くまとめます(利用でXP+10、バッジ獲得)。

整理シートを作成する

※このシートを持って相談すると、しごとの解決屋さんとの初回相談がスムーズになります。

社内で持つ責任と、外部へ任せる仕事を分ける

責任の境界線:社内に残すもの、外部へ任せるものという見出しと、社内で持つべき責任(解決したい問題と会社としての目的/採用条件や商品条件/最終判断と社内調整/顧客や応募者への対応と教育/成果に対する責任)と外部へ任せやすいこと(市場調査、競合分析、初期戦略/Web制作、動画編集、システム開発/広告運用、データ分析/第三者視点での改善提案)を対比する2列の図解、外部サービスは会社の「判断」を代行する存在ではない。社内で決めた方向へ「速く進むための手段」であるという結論付き

社内で持つべきこと

解決したい問題、会社としての目的、採用条件や商品条件、最終判断、現場の情報、社内調整、顧客や応募者への対応、教育、成果に対する責任です。

外部へ任せやすいこと

市場調査、競合分析、初期戦略、Web制作、動画編集、広告運用、システム開発、データ分析、マニュアル作成、社内担当者の育成、第三者視点での改善提案です。

外部サービスは、会社の判断を代行する存在ではありません。社内で決めた方向へ、専門知識を使って速く進むための手段です。

サービス導入前チェックリスト

サービス導入前チェックリストという見出しと、問題整理(Problem:困っている状態を一文で説明できるか/症状と原因を分けて考えたか/自社にとって都合の悪い原因も確認したか)、目標(Goal:目指す状態と成果指標が具体的に決まっているか/見直し・撤退条件が決まっているか)、社内体制(Internal System:実際の運用担当者と時間が確保されているか/承認方法と例外への対応方法が決まっているか/社内で先に変えることが決まっているか)、外部支援(External Support:外部へ任せる範囲と社内に残る作業が明確か/導入後の社内工数を確認したか/契約終了後にノウハウが残る設計になっているか)という4象限の図解

気になる項目をタップするとチェックが付きます(タップでXP+1、全項目完了でバッジ獲得)。答えられない項目が多い場合は、サービスを選ぶ前に現在地の整理が必要です。

0 / 22 完了

問題整理

困っている状態を一文で説明できる
症状と原因を分けて考えた
現在の数字を把握している
自社にとって都合の悪い原因も確認した
過去の施策が止まった理由を確認した

目標

目指す状態が具体的に決まっている
誰を対象にするか決まっている
成果指標が決まっている
3か月後・6か月後の確認項目がある
見直し・撤退条件が決まっている

社内体制

経営責任者が決まっている
実際の運用担当者が決まっている
担当者の業務時間を確保している
承認方法が決まっている
問い合わせや例外への対応方法がある
社内で先に変えることが決まっている

外部支援

外部へ任せる範囲が明確
社内に残る作業を把握している
導入後の社内工数を確認した
成果保証の定義を確認した
データや制作物の権利を確認した
契約終了後にノウハウが残る設計になっている
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カイピヨくんのひとこと
「何を変えたくないか」も確認してみよう。そこに、本当の問題が隠れていることがあるよ。

よくある質問

Q1.外部サービスへ依頼すること自体が問題なのですか?

問題ではありません。自社に不足する専門知識や人員を補うために、外部サービスを利用することは有効です。ただし、自社で決めるべき目的、条件、責任まで外部へ任せようとすると、期待のずれが起こります。

Q2.社内の問題が整理できないから、外部へ相談したい場合は?

問題整理そのものを支援してもらう方法があります。いきなりSNS運用やシステム導入を依頼するのではなく、現状調査、業務ヒアリング、課題整理、AS-IS・TO-BE設計、優先順位の決定から支援してもらいます。「何を導入するか」ではなく、「何が問題か」を一緒に整理できる支援先を選びましょう。

Q3.外部会社が悪かったか、自社側に原因があるか分かりません。

どちらか一方とは限りません。契約時に約束された範囲、外部会社が実施した内容、社内が提供するはずだった情報、社内の確認や承認にかかった時間、当初設定した成果指標、サービス外の原因、導入前後で変わった数字を分けて確認します。感情だけで判断せず、役割と事実を整理します。

Q4.成果が出なければ、別のサービスへ乗り換えた方がよいですか?

乗り換える前に、成果が出なかった原因を確認します。原因がサービスの機能不足なら、乗り換えが有効です。しかし、担当者不足、条件不足、社内判断の遅さが原因なら、サービスを変えても同じ問題が起こります。

Q5.SNSやAIは、どの段階で導入すればよいですか?

最低限、解決する問題、対象、社内での利用方法、担当者、運用時間、成果指標、例外時の対応、見直し時期が整理されてからです。すべて完璧にする必要はありませんが、少なくとも検証できる状態は必要です。

Q6.経営者が変わる気がない場合でも、現場だけで進められますか?

小さな改善は可能ですが、給与、休日、権限、予算、組織体制など、経営判断が必要な問題には限界があります。経営側が何を変えるのかを決めず、現場だけへ改善を求めると、担当者が疲弊する可能性があります。

Q7.サービス導入を一度止めるべきサインはありますか?

目的が担当者ごとに違う、運用担当者が決まっていない、通常業務を減らす予定がない、必要な情報を誰も持っていない、成果指標がない、社内で変えることを拒否している、外部へすべて解決してもらおうとしている、といった状態であれば、一度立ち止まった方がよいでしょう。

Q8.「自社の問題を直視する」とは、誰かを責めることですか?

違います。問題整理は、責任者探しや犯人探しではありません。どこで止まっているのか、なぜその状態になっているのか、仕組みとして何を変えるか、誰が何を担当するかを整理することです。個人を責めるのではなく、同じ問題が繰り返されない状態を作ります。

🧠 理解度チェッククイズ

全4問。正解でXP+5。全問正解でバッジ「🏆 課題整理マスター」を獲得!

Q1.新しいサービスを導入しても成果が出ない、より本質的な原因として本文が挙げているのは?
サービスの機能がすべて低品質だから
自社の問題を直視しないまま、外部サービスに「自分たちは変わらず、結果だけ変えてほしい」と期待していること
予算が足りていないから
担当者の熱意が足りないから
Q2.「サービスに頼る」状態と「サービスにすがる」状態の違いとして正しいのは?
頼る状態は外部へ任せる範囲や社内担当者が明確、すがる状態は誰が運用するか決まらないまま丸投げする
頼る状態とすがる状態は同じ意味である
すがる状態の方が費用が高い
頼る状態は外部サービスを一切使わないことである
Q3.外部サービスの性質を表す本文の例えとして正しいのは?
「問題を消す装置」である
「問題を消す装置」ではなく「会社の状態を増幅する装置」である
導入すれば自動的に問題が解決する魔法である
会社の判断をすべて代行してくれる存在である
Q4.導入前に整理する7つのステップの順番として近いのはどれ?
先に外部サービスを選び、その後で困っている状態を具体化する
困っている状態を具体化する→事実と解釈を分ける→AS-ISを整理する→TO-BEを決める→社内でしか変えられないことを直す→不足する部分だけを外部で補う
最初にコンサルタントへすべて丸投げする
目指す状態(TO-BE)を決める前に、必ず広告を増やす

🏆 獲得バッジ

🎧ながら理解
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🔍外部化サイン発見
外部化サインチェックを利用
🧩課題整理士
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準備完了
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🏆課題整理マスター
クイズ全問正解

まとめ

新しいサービスを導入しても成果が出ないとき、サービスの機能や外注先だけが原因とは限りません。自社の問題を十分に整理していなかった、症状と原因を混同していた、社内で決めるべき条件を決めていなかった、担当者と運用時間を確保していなかった、自社の仕組みを変えず結果だけ変えようとしていた、外部サービスへ判断や責任まで渡そうとしていた、成果が出ない原因を外部だけに求めていた、という状態になっていなかったか確認する必要があります。外部サービスを利用することは悪くありません。問題は、サービスを問題から逃げるための避難先にしてしまうことです。

❌ やってはいけないこと
  • 症状を整理せずいきなりサービスを選ぶ
  • 社内で変えるべき条件を変えないまま丸投げする
  • 成果が出ないとすぐ別のサービスへ乗り換える
  • 運用担当者を決めずに導入する
✅ まず行うこと
  • 困っている状態を具体的にし、事実と解釈を分ける
  • 都合の悪い原因も含めてAS-ISを整理する
  • TO-BEを判断できる形で決める
  • 社内でしか変えられないことを先に直す

解決ドットコムからひとこと

新しいサービスを導入すると、契約した、アカウントを作った、システムを入れた、動画を投稿した、という「何かを始めた実感」を得られます。しかし、それと問題が解決へ向かっていることは同じではありません。成果が出ないときは、すぐに別のサービスを探す前に確認してみてください。本当にサービスが悪かったのか。自分たちが向き合うべき問題を外へ預けようとしていなかったか。自社の何も変えずに、結果だけを変えようとしていなかったか。少し厳しい問いかもしれません。しかし、ここを整理しなければ、新しいサービスへ乗り換えても、同じ問題を繰り返します。保存するのではなく、整理する→自社の問題を認める→変えることを決める→必要な手段を選ぶ→実行する→自社で回せる状態へ近づける。問題を解く前に、まず問題を整理する。そして問題を整理する前に、自分たちが何から目をそらしているのかを確認する。新しいサービスを選ぶのは、それからでも遅くありません。

解決.comのロゴと「問題を解く前に、まず問題を整理する。そして自分たちが『何から目をそらしているのか』を確認する。」というクロージングメッセージ、新しいサービスを選ぶのは、それからでも遅くありませんという説明、解決ドットコム(しごとの解決屋さん)というクレジット表示
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カイピヨくんのひとこと
道具を選ぶ前に、まず自分たちの現在地を確認しよう。整理さえできれば、必要な手段は見えてくるよ。

問題を解く前に、まず問題を整理する。

自社の課題整理から、必要な手段の選定まで。しごとの解決屋さんが伴走します。

解決ドットコム(しごとの解決屋さん)→ shigoto.kaik-2.com

※本記事は、一般的な業務改善・組織課題整理の視点に基づく解説です。具体的な施策の要否は、各社の状況によって異なります。
執筆:横田 和也/解決ドットコム

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