SKUとバリエーションとは?色・サイズ・容量別の在庫管理と設計方法を解説 DAY15

【DAY15】SKUとバリエーションの基本
色・サイズ・容量・セット内容をどこまで別の商品として管理するか
DAY14では、商品名、商品コード、SKU、JANコード、価格、画像、在庫、配送条件などをまとめる「商品マスタ」を学びました。DAY15では、その中でも特に迷いやすいSKUとバリエーションの設計を掘り下げます。たとえば、同じTシャツに次の種類があるとします。
- 白・Sサイズ/白・Mサイズ
- 黒・Sサイズ/黒・Mサイズ
購入者から見ると、すべて「同じTシャツ」です。しかし、倉庫では別々の商品として保管されています。白のMサイズが売れても、黒のMサイズの在庫を減らしてはいけません。そこで、色とサイズの組み合わせごとに、異なるSKUを設定します。
一方で、商品ページに入力する「名入れ文字」や「ギフト包装」は、必ずしもすべて別SKUにする必要はありません。大切なのは、選択肢があるたびにSKUを増やすことではなく、在庫、価格、画像、配送、商品そのものの違いを見て、別に管理すべき単位を決めることです。
「選べる項目があるからといって、全部を別SKUにするわけではないんだ!」
この記事で分かること
- SKUとバリエーションの関係/「商品」と「在庫管理単位」の違い
- 色・サイズ・容量を別SKUにする判断基準
- SKUにしなくてもよい選択肢
- 固定セット・選べるセット・まとめ売りの違い
- SKU数が増えすぎる原因/SKUコードの付け方
- 価格・画像・重量・配送条件の管理
- 複数の販売サイトでSKUを共通化する方法
- 商品追加・変更・廃番時のルール
- 先に結論|「別の在庫として数えるか」で考える
- 身近な例で考えると「靴箱の管理」
- 1.SKUとは何か|在庫を区別して管理するための単位
- 4.別SKUにする5つの基本条件
- 5.SKUにしなくてもよい選択肢
- 6.迷ったときの判断表
- 7.色・サイズのSKU設計
- 8.容量・数量のSKU設計
- 10.セット商品のSKU設計
- 12.ギフト包装は別SKUにする?
- 13.名入れ・受注生産の考え方
- 14.SKU数が増えすぎる「組み合わせ爆発」
- 15.存在しない組み合わせを作らない
- 16.SKUコードの付け方
- 17.一度使ったSKUを変更・再利用しない
- SKU設計で起こりやすい失敗
- 実際のケースで考えてみよう|地域のジュースを販売する
- SKUを設計する12の質問
- やってみよう|組み合わせ数シミュレーター&別SKU判定チェッカー
- アウトプットワーク|SKU設計表を作ろう
- 理解度チェッククイズ
- よくある質問
- 今回のまとめ
- 獲得バッジ
先に結論|「別の在庫として数えるか」で考える
SKUを分けるか迷ったときは、まず次の質問をします。「その違いを、倉庫や発送現場で別々に数える必要がありますか?」答えが「はい」なら、別SKUにする可能性が高くなります。
| 違い | 別SKUにする可能性 |
|---|---|
| 色が違い、在庫も別 | 高い |
| サイズが違い、在庫も別 | 高い |
| 容量が違う | 高い |
| 香り・味・型番が違う | 高い |
| セット内容が固定されている | 高い |
| ギフト包装を選べる | 状況による |
| 名入れ文字が違う | 通常は低い |
| 配送日時の希望 | SKUにはしない |
| 購入者の備考 | SKUにはしない |
ECサービスでは、色やサイズなどの選択肢の組み合わせを商品バリエーションとして扱い、各バリエーションの在庫を個別に管理できます。たとえば「青・Sサイズ」は、一つの具体的なバリエーションです。
身近な例で考えると「靴箱の管理」
靴屋で同じデザインのスニーカーを販売するとします。店頭の見本は一つでも、倉庫には白・25cm、白・26cm、白・27cm、黒・25cm、黒・26cm、黒・27cmの箱があります。購入者が「白・26cm」を注文したら、倉庫担当者は白・26cmの箱を取り出さなければなりません。商品名がすべて「ベーシックスニーカー」だけでは、正しい箱を選べません。そこで、箱ごとに識別できるSKUを付けます。
SN-001-BK-25/SN-001-BK-26/SN-001-BK-27
SKUは、購入者向けの魅力的な名前ではなく、正しい在庫を見つけ、数え、発送するための識別情報です。
1.SKUとは何か|在庫を区別して管理するための単位
SKUは、Stock Keeping Unitの略です。EC実務では、色、サイズ、容量、仕様などの違いを含め、在庫を別々に管理するための単位やコードとして使われます。同じ商品ページに掲載されていても、選択肢の組み合わせごとに在庫が異なるなら、複数のSKUが存在します。
この例では、一つの商品に6つのSKUがあります。在庫の追跡や売上分析を正しく行うため、SKUは重複させず、商品バリエーションごとに固有のコードを設定することが推奨されています。
2.バリエーションとは何か|同じ商品の中にある選択肢の違い
バリエーションとは、基本的には同じ商品でありながら、特定の項目が異なる種類です。代表的な項目は、色、サイズ、容量、味、香り、素材、型番、セット数、保存容量、電圧・規格です。色が2種類、サイズが3種類なら、組み合わせは6種類です。
| 色 | サイズ | バリエーション |
|---|---|---|
| 白 | S | 白・S |
| 白 | M | 白・M |
| 黒 | S | 黒・S |
商品バリエーションは、色やサイズなどの選択肢の組み合わせとして管理され、価格、在庫、配送情報などをバリエーションごとに持たせるECサービスがあります。
3.商品・選択肢・バリエーション・SKUの違い
| 用語 | 意味 | Tシャツの例 |
|---|---|---|
| 商品 | 購入者から見た基本商品 | ベーシックTシャツ |
| 選択項目 | 購入時に選ぶ分類 | 色、サイズ |
| 選択値 | 選択項目の具体的な内容 | 白、黒、S、M、L |
| バリエーション | 選択値の組み合わせ | 白・M |
| SKU | 在庫管理で使う単位・コード | TS-001-WH-M |
購入者は「ベーシックTシャツ」という商品を見ます。倉庫は「TS-001-WH-M」というSKUを見て、白のMサイズを取り出します。
4.別SKUにする5つの基本条件
最も重要な条件です。白が5枚、黒が3枚なら、色ごとに在庫を分ける必要があります。同じSKUにすると、合計8枚あることしか分からず、どちらの色が売り切れたか判断できません。
倉庫担当者が別の棚、箱、袋から取り出すなら、別SKUにする可能性が高くなります。コーヒー豆の200gと500gは中身が同じでも、容量とパッケージが違うため別SKUにします。
Sサイズと特大サイズで価格が異なる場合、別SKUで管理すると売上や在庫を追いやすくなります。ただし、会員価格やセールのように商品自体が同じ場合は、同じSKUに価格条件を持たせる方法があります。
容量やセット数によって、重量、梱包サイズ、配送方法が変わる場合があります。配送条件が異なる商品を同じSKUで管理すると、送料計算や出荷指示を誤る可能性があります。
色・サイズ・容量ごとにJANコード・GTINが異なる場合は、SKUも分けて対応づけます。GS1 Japanのガイドラインでは、複数の色・サイズを持つ商品の場合、それぞれ異なるGTINを設定する必要があるとされています。
5.SKUにしなくてもよい選択肢
商品ページ上で選べる項目があっても、すべてを別SKUにする必要はありません。
配送日時を選んでも、商品そのものは変わりません。注文情報や配送指定として管理します。
完成品の文字は異なりますが、文字入り在庫をそれぞれ保管しているわけではありません。SKU:MG-001/加工指定:KAZUYAのように、元の商品SKUと加工内容を注文情報として分けます。
ギフトカードへ書く文章が違っても、商品在庫そのものは変わりません。SKUではなく、注文ごとの入力情報として管理します。
無料ののしやメッセージカードを追加するだけなら、商品SKUとは分けて管理する方法があります。ただし、資材に在庫・原価があり種類別に管理する場合は、資材SKUや付帯サービスとして管理することもあります。
6.迷ったときの判断表
| 確認項目 | 「はい」の場合 |
|---|---|
| 倉庫で別々に数えるか | 別SKUを検討 |
| 別の棚・箱から取り出すか | 別SKUを検討 |
| 価格が異なるか | 別SKUまたは価格条件を検討 |
| 重量・梱包・配送が違うか | 別SKUを検討 |
| JANコード・GTINが違うか | 別SKUが基本 |
| 売上を別々に分析したいか | 別SKUを検討 |
| 注文後に文字だけ加工するか | 同一SKU+加工情報を検討 |
| 配送日時だけが違うか | SKUにはしない |
| 購入者の備考だけが違うか | SKUにはしない |
7.色・サイズのSKU設計
基本の商品コードをTS-001とし、色の略号(白=WH、黒=BK、青=BL)とサイズの略号(S・M・L)を決めます。組み合わせると、次のSKUになります。
| 商品 | 色 | サイズ | SKU |
|---|---|---|---|
| Tシャツ | 白 | S | TS-001-WH-S |
| Tシャツ | 白 | M | TS-001-WH-M |
| Tシャツ | 黒 | S | TS-001-BK-S |
「白」「ホワイト」「White」「WHITE」「WH」のような表記揺れを避けます。商品ページでは「ホワイト」、SKUでは「WH」のように、用途別の表記ルールを決めます。担当者ごとに自由入力すると、同じ色が別の色として集計される可能性があります。サイズの順番も、S→M→L→XLのように表示順を決めておくと分かりやすくなります。
8.容量・数量のSKU設計
同じ種類のコーヒー豆を100g、200g、500gの容量で販売します。完成した袋を容量別に保管しているなら、別SKUにします。
| 容量 | SKU | 在庫管理 |
|---|---|---|
| 100g | CF-001-100 | 100g袋の在庫 |
| 200g | CF-001-200 | 200g袋の在庫 |
| 500g | CF-001-500 | 500g袋の在庫 |
大きな袋から注文後に100gや200gへ小分けする運用もあります。この場合、完成品在庫ではなく、原料在庫を共通で管理する方法があります。100g商品が1個売れたら原料在庫を100g減らし、500g商品が1個売れたら500g減らします。容量別商品の在庫数だけを別々に入力すると、同じ原料から作れる数量を二重に数える可能性があります。
「販売用SKUは別でも、在庫の元になる材料は同じ場合があるんだ!」
9.味・香り・仕様のSKU設計
同じクッキーでも、プレーン、チョコ、抹茶のように味ごとに完成品の在庫が違うなら、別SKUです(CK-001-PL/CK-001-CH/CK-001-MA)。化粧品の香りの違いによって中身やパッケージが異なるなら、別SKUにします。電子機器の保存容量、メモリ容量、電圧、接続方式、型番の違いも、通常は別SKUとして管理します。Google Merchant Centerでも、色・サイズだけでなく、電子機器のメモリ、画面サイズ、プロセッサーなどが異なる商品をバリエーションとして扱います。
10.セット商品のSKU設計
セット商品は、SKU設計で特に混乱しやすい分野です。セットには、主に3つの種類があります。
例:ジャム1個/3個セット/6個セット。JM-001-01、JM-001-03、JM-001-06のようなSKUを作れますが、在庫の元は同じジャムです。3個セットが1件売れたら、ジャム在庫を3個減らします。セット商品だけを別在庫として登録すると、単品在庫と二重計上する可能性があります。
例:ジャム1個+はちみつ1個+紅茶1袋を「朝食ギフトセット」として販売。セットSKU:GT-001とし、構成SKUと必要数の構成表を別に持ちます。どれか一つが欠品すると、セットを販売できない場合があります。
例:6種類のジャムから好きな3個を選ぶ。すべての組み合わせをSKU化すると、SKU数が急増します。通常は、セット本体と選ばれた構成内容を注文情報として管理し、各構成商品の在庫を減らす方法を検討します。
11.セット商品で確認すること
- セット専用の完成品在庫を持つか/注文後に構成商品を集めるか
- 構成商品の在庫を自動で減らせるか
- 一つでも欠品したら販売停止するか/代替商品を認めるか
- セット専用の箱を使うか/単品とセットで同じ在庫を共有するか
- 返品時にセット全体を戻すか/一部だけ返品できるか
GS1では、あらかじめ内容が決められた組み合わせ商品の中身を変更する場合、GTINの変更が必要となるルールが示されています。
12.ギフト包装は別SKUにする?
通常包装とギフト包装で、中の商品は同じとします。この場合、商品SKUを増やさず、包装方法を注文オプションとして管理できます。
13.名入れ・受注生産の考え方
購入者ごとの名前をSKUにすると、注文のたびに新しいSKUが必要になり、現実的ではありません。基本商品SKU:MG-001/加工サービス:ENGRAVE/入力文字:KAZUYAのように、基本商品と加工内容を分けます。
| 加工 | サービスコード | 追加料金 |
|---|---|---|
| 文字彫刻 | OP-ENG | 500円 |
| 写真印刷 | OP-PHT | 1,000円 |
| ロゴ印刷 | OP-LOGO | 1,500円 |
加工方法ごとに価格や納期が違うなら、加工サービスコードを設定する方法があります。商品SKUと加工サービスを組み合わせて注文を管理します。
14.SKU数が増えすぎる「組み合わせ爆発」
バリエーション項目が増えるほど、SKU数は急増します。たとえば、色5種類×サイズ4種類×素材3種類×包装2種類をすべて組み合わせると、5×4×3×2=120種類になります。一つの商品だけで120SKUです。商品が10種類あれば、1,200SKUになります。
SKUが増えると、商品登録、商品画像、在庫入力、棚卸し、価格更新、入荷登録、発注、売上分析、欠品確認、CSV連携、問い合わせ対応、販売終了処理といった仕事も増えます。SKUを細かくしすぎると、購入者の選択肢は増えても、運営側のミスと負担が増えます。包装を注文オプションにするだけで、5色×4サイズ×3素材=60SKUのように、120SKUから60SKUへ減らせます。SKU設計では、購入者の自由度だけでなく、継続して運用できるかを確認します。
15.存在しない組み合わせを作らない
すべての選択肢が、必ず組み合わせられるとは限りません。次の在庫だけを販売するとします。
| 色 | S | M | L |
|---|---|---|---|
| 白 | ○ | ○ | ○ |
| 黒 | ○ | ○ | ○ |
| 限定赤 | - | ○ | - |
限定赤はMサイズしかありません。それにもかかわらず、色3種類×サイズ3種類として自動作成すると、限定赤・S、限定赤・Lという存在しないSKUができます。購入者が選べないようにするか、最初から作成しない設計が必要です。Google Merchant Centerでも、同じ商品グループ内でバリエーション値の組み合わせが重複しないよう求めています。
16.SKUコードの付け方
良いSKUコードは、重複しない、長すぎない、読み間違えにくい、一定のルールがある、簡単に変更しない、使用できる文字を統一する、商品名が変わっても使える、過去商品と使い回さない、という条件を満たすと扱いやすくなります。
| 例 | 構造 |
|---|---|
| TS001-WH-M | 商品番号-色-サイズ(TS001=商品/WH=ホワイト/M=Mサイズ) |
| JM001-ST-120 | 商品番号-味-容量(JM001=ジャム商品/ST=いちご/120=120g) |
「2026-CHIBA-STRAWBERRY-JAM-120G-1500YEN」のようなSKUは、一見分かりやすくても変更に弱くなります。価格、産地、年などが変わるたびにSKUを変更したくなります。SKUは商品を識別するためのコードです。頻繁に変わる価格、販売年、キャンペーン名などは、別項目で管理します。空白、全角記号、スラッシュ、改行、絵文字、非常に長い文字列は、システム連携やCSV処理で問題になることがあります。利用するEC、倉庫、会計、広告などのシステム仕様を確認し、英数字やハイフンなどへ統一する方法があります。
17.一度使ったSKUを変更・再利用しない
商品名や価格を変更しても、同じ在庫・商品を継続して管理するなら、SKUを維持する方法があります。SKUを途中で変更すると、過去の売上とつながらない、倉庫で別商品として登録される、在庫が二重になる、広告の商品実績が分かれる、返品商品の照合が難しくなる、といった問題が起こる可能性があります。
販売終了したSKUを、新しい商品へ再利用してはいけません。同じSKUを使うと、過去注文のSKUが旧商品なのか新商品なのか判断できなくなります。販売終了商品は状態を「廃番」にし、SKUは履歴として残します。
18.SKUごとに何を持たせる?
| 項目 | SKUごとに異なる可能性 |
|---|---|
| 色/サイズ/容量/在庫数 | 高い |
| JANコード・GTIN/保管場所/商品画像 | 高い |
| 価格/重量/梱包サイズ/原価/発送日数 | 状況による |
| 商品説明 | 共通の場合が多い |
共通情報をSKUごとにコピーすると、説明変更時に何十件も修正することになります。商品単位(基本の商品名、ブランド、共通説明、共通素材、商品カテゴリ、使用方法)と、SKU単位(SKUコード、色、サイズ、容量、在庫、JANコード、SKU画像、重量、保管場所)を分けます。
19.画像をSKUへ正しく対応させる
商品ページで青を選んだのに、赤の商品画像が表示されると、購入者は注文内容に不安を感じます。色や柄が異なる場合は、SKUと画像を対応づけます。Google Merchant Centerでは、各バリエーションについて、色、価格、在庫、画像などの登録内容を、遷移先の商品ページで表示される内容と一致させる必要があります。
20.複数の販売サイトでSKUを統一する
同じ商品を自社EC、ECモールA、ECモールB、実店舗で販売するとします。販売先ごとにSKUを変えると、在庫連携や売上集計が複雑になります。自社の基準SKUを一つ決め、販売先固有のコードが必要な場合は対応表を作ります。
| 基準SKU | 自社EC | モールA | モールB |
|---|---|---|---|
| TS001-WH-M | TS001-WH-M | A-00125 | B-SHIRT-M-W |
この対応表によって、各販売先の注文を共通SKUへ変換します。Google Merchant Centerでは、バリエーションごとに別の商品データを登録し、同じ商品グループIDを付けて、同一商品のバリエーションとしてまとめます。つまり、ECサイト上では一つの商品ページでも、外部連携ではSKU・バリエーションごとのデータが必要になる場合があります。
21.在庫はSKU単位で減らす
| SKU | 注文前 | 注文後 |
|---|---|---|
| 白・S | 5 | 5 |
| 白・M | 2 | 1 |
| 黒・S | 8 | 8 |
白・Mが1枚売れた場合、減らすのは白・Mだけです。商品全体の在庫を「19枚」とだけ管理していると、白・Mが残り1枚であることが分かりません。
SKU設計で起こりやすい失敗
実際のケースで考えてみよう|地域のジュースを販売する
同じ果汁ジュースを、りんご・200ml、りんご・500ml、ぶどう・200ml、ぶどう・500ml、200mlの6本セット、500mlの3本セット、好きな味を選べる6本セットの形で販売します。
| 味 | 容量 | SKU |
|---|---|---|
| りんご | 200ml | JU-AP-200 |
| りんご | 500ml | JU-AP-500 |
| ぶどう | 200ml | JU-GR-200 |
| セット | SKU | 構成 |
|---|---|---|
| りんご200ml・6本 | JU-AP-200-06 | JU-AP-200を6本 |
| ぶどう200ml・6本 | JU-GR-200-06 | JU-GR-200を6本 |
「200mlジュース・選べる6本セット」で、注文内容がりんご×4、ぶどう×2だった場合、すべての組み合わせを別SKUにせず、注文内容に基づいて単品在庫を減らす設計を検討します。
SKUを設計する12の質問
- 購入者は何を選べますか?色、サイズ、容量、味などをすべて書き出します。
- 組み合わせは何種類ありますか?不要な組み合わせが含まれていないか確認します。
- 在庫を別々に数えますか?別々に数えるなら別SKUを検討します。
- 倉庫で別の物を取り出しますか?保管場所やパッケージが違うか確認します。
- 価格は異なりますか?価格だけが違うのか、商品自体も違うのかを分けます。
- 重量や梱包サイズは異なりますか?送料や配送方法への影響を確認します。
- JANコード・GTINは異なりますか?色・サイズ・容量ごとのコードを確認します。
- 画像は異なりますか?購入者が選んだSKUと画像が一致するようにします。
- セット商品は単品在庫を共有しますか?二重在庫を防ぎます。
- 名入れや包装をSKUにする必要がありますか?注文オプションやサービスコードで管理できないか考えます。
- 複数サイトで同じSKUを使えますか?基準SKUと販売先コードの対応を整理します。
- 販売終了後のSKUをどう残しますか?削除や使い回しをせず、状態を管理します。
やってみよう|組み合わせ数シミュレーター&別SKU判定チェッカー
選択項目とその選択肢数を追加すると、すべて別SKUにした場合の組み合わせ数と、注文オプションへ回した項目を除いた場合の組み合わせ数を比較できます。さらに、迷っている違いを5つの条件でチェックすると、別SKUにすべきかどうかを判定します。入力内容はこのブラウザにのみ保存され、外部へは送信されません。
① 組み合わせ数シミュレーター
まだ項目が追加されていません。色、サイズ、素材、包装などを追加してください。
② 別SKU判定チェッカー
迷っている違い(色、包装、名入れなど)を一つ入力し、当てはまる条件にチェックしてください。
この違いを判定する
まだ判定した項目がありません。
これは仕組みを理解するための簡易チェックです。実際の商品では、GS1のGTIN付番ルールや自社の在庫システムの仕様も合わせて確認してください。
アウトプットワーク|SKU設計表を作ろう
販売したい商品を一つ選んでください。分からない項目は空欄のままにせず、「未確認」と記入してください。
① 選択項目を整理する
| 選択項目 | 選択値 |
|---|---|
| 色 | |
| サイズ | |
| 容量 | |
| 味・香り/素材 | |
| セット内容/その他 |
② SKUにするか判断する
| 違い | 在庫は別か/現物は別か/配送は別か/別SKUにするか |
|---|---|
| 色 | |
| サイズ | |
| 容量 | |
| 包装/名入れ | |
| セット |
③ SKUコードのルールを書く
色コードは「」を使用します。
サイズ・容量コードは「」を使用します。
販売終了したSKUは「削除せず、状態で残す」とします。
記入できたら完了にする
理解度チェッククイズ
第1問 SKUの説明として最も近いものはどれでしょうか?
第2問 白と黒のTシャツを別々に在庫管理する場合、どのように管理するのが適切でしょうか?
第3問 色2種類、サイズ3種類を、すべて組み合わせて販売する場合、バリエーションは何種類でしょうか?
第4問 次のうち、通常は商品SKUにしなくてもよいものはどれでしょうか?
第5問 名入れ商品を管理する方法として近いものはどれでしょうか?
第6問 単品在庫30個から3個セットを販売する場合、販売できるセット数はいくつでしょうか?
第7問 商品ページでは一つの商品でも、色・サイズごとに在庫が異なる場合、在庫はどの単位で管理しますか?
第8問 販売終了したSKUを新商品へ使い回すと、どのような問題が起こる可能性がありますか?
第9問|実務判断問題 次の選択肢がある商品を販売します。色:白、黒/サイズ:S、M、L/ギフト包装:あり、なし/名入れ:自由入力。どこまでをSKUにし、何を注文オプションとして管理しますか?
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SKUにするもの:白・S/白・M/白・L/黒・S/黒・M/黒・L。色とサイズは、完成品の在庫が異なるため、6SKUに分けます。
注文オプションにするもの:ギフト包装、名入れ文字。包装資材の在庫を別管理したい場合は、包装資材や有料サービスとして別コードを付ける方法があります。名入れ内容は自由入力のため、名前ごとにSKUは作りません。
第10問|実務判断問題 同じジャムを、単品、3個セット、好きな味を選べる3個セットで販売します。在庫を二重に数えないために、どのような設計が必要でしょうか?
回答例を見る
味ごとの単品SKUを作る/固定3個セットは構成SKUと必要数を登録する/選べる3個セットは注文時に選ばれた単品SKUを記録する/セットが売れたら単品の元在庫から数量を減らす/単品在庫とセット在庫を別々に加算しない/一つの味が欠品した場合の販売ルールを決める/セット用の箱や作業費は別に管理する。
よくある質問
同じ意味で使う会社もあります。商品コードは商品全体を表し、SKUは色・サイズなどの在庫管理単位を表すように分ける方法もあります。自社内で意味を統一することが重要です。
色ごとに完成品の在庫を持つなら、通常は別SKUで管理します。注文後に同じ商品へ色を塗るなど、元在庫を共通管理する場合は、製造・加工方法を含めて設計します。
必ずではありません。商品自体が異なるなら別SKUを検討します。セール価格、会員価格、販売チャネル別価格など、同じ商品へ異なる価格を適用するだけなら、価格条件として管理する方法があります。
色、サイズ、容量などでJANコード・GTINが異なる場合は、一般にSKUも分けて一対一で対応づけます。
在庫を持たなくても、受注、製造指示、売上、返品などで商品を識別する必要があります。受注生産用のSKUを設定し、在庫管理の有無や製造期間を別に持たせる方法があります。
中の商品在庫が変わらなければ、注文オプションとして管理できます。有料包装、資材在庫、専用箱、配送サイズなどを管理したい場合は、包装資材やサービスコードを設定する方法があります。
購入者が選ぶ商品としてセットSKUを設定する方法があります。ただし、単品在庫を組み合わせる場合は、セットが売れたときに構成商品の在庫を正しく減らす仕組みが必要です。
システム上は変更できる場合がありますが、過去注文、倉庫、会計、広告、外部連携への影響があります。原則として簡単に変更せず、変更が必要な場合は対応表と移行手順を用意します。
商品ページへ表示する場合もありますが、主に社内管理で使用します。問い合わせ時に商品を特定しやすくするため、商品番号として表示する方法もあります。
購入者の希望に合いやすくなる一方、在庫が分散し、欠品、登録、撮影、棚卸しなどの負担が増えます。実際の需要と運用体制を確認して増やします。
今回のまとめ
SKU設計は、商品コードを作るだけの作業ではありません。今回覚えておきたいポイントは、次の5つです。
- SKUは、在庫を区別して管理するための単位・コード
- 色、サイズ、容量など、実在庫が異なる場合は別SKUにする
- 名入れ文字、配送日時、購入者の備考は、通常SKUとは分けて管理する
- セット商品は、構成商品の在庫を二重に数えない仕組みが必要
- SKUは重複・使い回しを避け、複数の販売先でも基準を統一する
SKUを細かく分けすぎると、管理する商品数が急増します。反対に、まとめすぎると、どの色・サイズが残っているのか分かりません。重要なのは、購入者が何を選ぶかではなく、現場で何を別々に数え、取り出し、発送する必要があるかです。
「SKUは細かいほど良いわけじゃない。正しく数えて届けられる単位にしよう!」
DAY15の実践課題
身近な商品を一つ選び、選択肢をすべて書き出してください。次に、すべての色とサイズを販売するか、組み合わせは何種類あるか、在庫を別々に数える必要があるか、SKUコードをどのように付けるか、色ごとの商品画像があるか、サイズによって価格や重量が変わるか、倉庫の保管場所はどこか、販売終了したSKUをどう残すかを確認します。分からない項目は、無理に決めず「未確認」と記録してください。SKUの設計段階で不明点を見つけることで、販売後の欠品、誤配送、在庫の二重計上を防ぎやすくなります。


