ECの受注から出荷までの流れとは?決済・在庫引当・検品・発送通知を解説 DAY18

🛒 Lv.2 国内ECの運用を学習中 XP 180

【DAY18】受注から出荷までの流れ

注文受付・決済確認・在庫引当・ピッキング・検品・梱包・出荷・発送通知を整理する

注文から発送までの「ブラックボックス」を解明する。ECバックエンドを支える10のステップと、失敗しない業務構築のルール。クリックひとつで商品は届かない。裏側にある「正しいバトンパス」の仕組みを学ぼう
学習進捗 0 / 100 XP
🔊 音声で聞く「ポチった後の10段階の物流リレー」

ECサイトで購入者が注文ボタンを押すと、販売者側では受注処理が始まります。購入者から見ると、注文後に商品が届くだけです。しかし、その裏側では、注文内容の受付、支払い状況の確認、商品の確保、倉庫への出荷指示、棚からの取り出し、商品・数量の確認、梱包、配送ラベルの発行、配送会社への引き渡し、追跡番号の登録、発送の通知といった作業が行われています。

購入者視点と販売者視点。購入者からは注文ボタンを押すとすぐ商品が届くだけに見える。販売者視点では、決済失敗の可能性・倉庫の棚・配送ラベルの疑問符・ベルトコンベアなど複雑な工程が絡み合う。この流れのどこか一つでも間違えると、代金が未払いの商品を送る・注文とは違う商品や数量を送る・別の購入者の住所へ送る・キャンセルされた注文を出荷するといった深刻なトラブルが発生する

この流れのどこか一つでも間違えると、代金が支払われていない商品を送る、注文とは違う商品を送る、数量を間違える、壊れた商品を送る、別の購入者の住所へ送る、発送していないのに発送通知を送る、商品を送ったのに追跡番号を登録しない、キャンセルされた注文を出荷するといったトラブルが発生します。受注処理では、速く発送することだけでなく、注文情報・商品・支払い・配送先を一致させることが重要です。

「注文が入ったら、すぐ箱へ入れるんじゃないよ。確認しながら商品を正しく動かすんだ!」

この記事で分かること

  • 受注処理と出荷作業の違い/注文受付時に確認する情報
  • 決済確認と出荷可能判断/在庫引当と出荷指示
  • ピッキングリストの作り方/ピッキングと検品の違い
  • 梱包前に確認する内容/配送ラベルと送り状の注意点
  • 出荷完了の判断基準/追跡番号を登録するタイミング
  • 発送通知を送るタイミング/一部発送・分割発送の管理
  • 例外注文を通常注文から分ける方法/出荷ミスを防ぐ確認体制

ECサービスによって画面名や処理順は異なります。この記事では、特定のサービス操作ではなく、どのECでも応用しやすい基本の業務設計として整理します。

Contents
  1. 先に結論|受注から発送までは10段階で管理する
  2. 受注処理と出荷作業は何が違う?
    1. 受注と出荷を分ける理由
  3. 受注から出荷では「3つの流れ」が同時に動く
  4. 0.注文を受ける前に決めておくこと
  5. 1〜3.注文を受け付け、内容を確認し、決済状況を確認する
    1. 1.注文を受け付ける
    2. 2.注文内容を確認する
    3. 3.決済状況を確認する
  6. 4〜5.在庫を引き当て、出荷可能かを最終判断する
    1. 4.在庫を引き当てる
    2. 5.出荷可能かを最終判断する
  7. 6〜7.倉庫へ出荷指示を出し、ピッキングを行う
    1. 6.倉庫へ出荷指示を出す
    2. 7.ピッキングを行う
  8. 8.検品を行う
  9. 9〜10.梱包し、配送ラベル・送り状を発行する
    1. 9.梱包する
    2. 10.配送ラベル・送り状を発行する
  10. 11〜12.出荷確定前に最終確認し、配送会社へ商品を引き渡す
    1. 11.出荷確定前に最終確認する
    2. 12.配送会社へ商品を引き渡す
  11. 13〜14.追跡番号を登録し、発送通知を送る
    1. 13.追跡番号を登録する
    2. 14.発送通知を送る
  12. 15〜17.一部発送・注文変更・キャンセルへの対応
    1. 15.一部発送・分割発送
    2. 16.出荷後に注文を変更しない
    3. 17.キャンセルと出荷作業がぶつかった場合
  13. 18.例外注文を別の列に分ける
  14. 19.誰が何を担当する?/20.記録しておきたい日時
  15. 21.確認したい運用指標
  16. よくある受注・出荷の失敗
  17. 実際のケースで考えてみよう|食品ギフトの注文を処理する
  18. 受注から出荷を設計する12の質問
  19. やってみよう|受注ステータス・トラッカー&運用指標計算機
  20. アウトプットワーク|受注から出荷までを作ってみよう
  21. 理解度チェッククイズ
  22. よくある質問
  23. 今回のまとめ
  24. 獲得バッジ

先に結論|受注から発送までは10段階で管理する

受注処理(Digital Logic)と出荷作業(Physical Action)の10ステップフロー。1注文受付→2注文内容確認→3決済確認→4在庫引当→5出荷指示→6ピッキング→7検品→8梱包・ラベル発行→9配送会社へ引渡し→10追跡・発送通知。すべての段階で開始条件・作業担当・完了条件・記録の4つを明確に定義することが基本
1.注文受付
2.注文内容の確認
3.決済確認
4.在庫引当
5.出荷指示
6.ピッキング
7.検品
8.梱包・配送ラベル発行
9.配送会社へ引渡し
10.追跡番号登録・発送通知

この10段階は、一人で行う場合でも、複数の会社で分担する場合でも基本は同じです。重要なのは、各段階について次の4つを決めることです。

確認項目決める内容
開始条件何を確認したら作業を始めるか
作業担当誰が処理するか
完了条件何が終われば次へ進めるか
記録どこへ結果を残すか

たとえば、単に「梱包完了」とするのではなく、「注文番号、商品SKU、数量、配送先、同梱物を確認し、箱を閉じて配送ラベルを貼り付けたら梱包完了とする」のように具体化します。

受注処理と出荷作業は何が違う?

受注処理と出荷作業の境界線。受注処理(Order Processing)の役割は情報の確認と商品を発送してよい状態にするまでの頭脳の管理、主なタスクは注文受付・決済確認・住所確認・在庫引当・出荷可否の判断。出荷作業(Shipping Operations)の役割は実際の商品を用意し配送会社へ渡すまでの手足の作業、主なタスクはピッキング・検品・梱包・配送ラベル発行・配送会社への引渡し。分ける理由は未払い・住所不明・在庫不足などの問題をここでブロックし、クリーンな指示だけを倉庫へ送るため
受注処理

注文情報を確認し、商品を発送してよい状態にするまでの管理です。

  • 注文の受付
  • 決済確認
  • 住所確認
  • 在庫引当
  • キャンセル確認
  • 不正注文・重複注文の確認
  • 出荷可否の判断
  • 倉庫への出荷指示
出荷作業

実際の商品を用意し、配送会社へ渡すまでの作業です。

  • ピッキング
  • 検品
  • 梱包
  • 配送ラベルの発行
  • 配送会社への引渡し
  • 追跡番号の登録

受注と出荷を分ける理由

倉庫に注文情報が届いたからといって、すべての商品をすぐ発送できるとは限りません。未払い、住所不明、キャンセル依頼中、在庫不足、発送日指定、予約商品を含む、不正利用の確認中、名入れ内容が未確定といった注文が含まれる可能性があります。受注側で出荷条件を確認し、発送してよい注文だけを倉庫へ渡します。

すべての注文

受注から出荷では「3つの流れ」が同時に動く

1.情報の流れ:購入者→ECシステム→受注担当→倉庫→配送会社(注文番号,商品,数量,住所)。2.お金の流れ:購入者→決済会社→販売者(支払いの承認,確定,返金)。3.商品の流れ:倉庫の棚→ピッキング→検品→梱包→配送会社→購入者。注文番号(ORD-XXXX)を軸に3つの流れが一致して初めて正しい出荷になる

受注処理では、商品だけを動かしているわけではありません。

1.情報の流れ

購入者→ECシステム→受注担当→倉庫→配送会社。注文番号、商品、数量、住所、配送方法などが伝わります。

2.お金の流れ

購入者→決済会社→販売者。支払いの承認、確定、返金などが行われます。

3.商品の流れ

倉庫の棚→ピッキング→検品→梱包→配送会社→購入者。

この3つが一致して、初めて正しい出荷になります。

「注文情報・支払い・商品が、同じ注文番号でつながっていることが大切だよ!」

0.注文を受ける前に決めておくこと

受注処理は、注文が入ってから考えるのでは遅い場合があります。あらかじめ、次のルールを決めます。

  • 当日発送の締切時刻/営業日
  • 決済方法ごとの出荷条件
  • 在庫を引き当てるタイミング
  • 住所不備時の対応/キャンセル受付期限
  • 日時指定の対応範囲/ギフト注文の確認方法
  • 予約商品を含む注文の発送方法
  • 出荷担当者/承認が必要な注文/緊急時の連絡先

通信販売では、購入者が注文を確定する最終確認画面で、数量、販売価格、支払時期・方法、商品の引渡時期、申込みの撤回・解除、申込期間がある場合はその期限などを確認できるようにする必要があります。また、申込内容を容易に確認・訂正できる設計が求められています。

1〜3.注文を受け付け、内容を確認し、決済状況を確認する

Phase1: Reception & Payment (Steps 1-3)。注文受付→注文内容確認→決済確認(注文完了≠支払い完了)の漏斗図。注意:自動チェックを通過しても高額注文・転送先住所・名入れ内容不明は手動確認が必要。決済方法別出荷条件:クレジットカードは決済承認後、銀行振込は入金確認後、代金引換は注文確認後。未払い注文を通常注文と同じ一覧に置くと誤出荷の引き金になる

1.注文を受け付ける

購入者が注文を完了すると、ECシステムに注文データが作成されます。注文ごとに、重複しない注文番号(例:ORD-20260801-0001)を付けます。注文番号は、購入者からの問い合わせ、決済履歴、在庫引当、出荷指示、倉庫作業、追跡番号、返品・返金、売上記録をつなぐための番号です。商品コードや顧客番号とは別に管理します。

分類主な項目
注文情報注文番号、注文日時、販売サイト
購入者情報氏名、メールアドレス、電話番号
配送先郵便番号、住所、宛名
商品情報SKU、商品名、数量、単価
金額情報商品代、送料、値引き、支払総額
決済情報支払方法、決済状態
配送情報配送方法、日時指定
状態情報受付、確認中、出荷可能など

注文完了後は、注文を受け付けたこと、注文番号、注文商品、数量、支払金額、支払方法、配送先、発送予定、問い合わせ先を表示・通知します。ただし、注文確認メールは、出荷完了を知らせるメールではありません。注文確認=注文情報を受け付けたことの通知、発送通知=商品を配送会社へ渡したことの通知、という違いがあります。

2.注文内容を確認する

注文データが作られたら、出荷作業へ進めてよいか確認します。基本確認項目は、注文番号があるか、商品SKUが正しいか、数量に異常がないか、配送先が入力されているか、郵便番号と住所が大きく食い違っていないか、電話番号が入力されているか、配送方法が選ばれているか、日時指定に対応できるか、備考欄に依頼がないか、ギフト条件が反映されているか、予約商品が含まれていないか、同じ内容の重複注文がないかです。

自動で確認できる項目
  • 必須項目の未入力
  • 郵便番号の桁数
  • メールアドレスの形式
  • 在庫数を超えた注文
  • 配送対象外地域
  • 利用できない支払方法
  • 重複注文の可能性・高額注文
手動確認が必要になりやすい注文
  • 高額注文・大量注文
  • 転送先と思われる住所
  • 住所の一部が不足している
  • 名入れ内容が不明
  • 備考欄に複雑な依頼がある
  • 法人名と宛名が一致しない
  • 複数の配送先が指定されている

ただし、自動チェックを通過したからといって、必ず問題がないとは限りません。

3.決済状況を確認する

注文が作成されていても、支払いが完了していない場合があります。

決済状態意味
支払い済み決済が確認されている
未払いまだ代金を受け取っていない
承認済みカード利用枠等を確保している
一部支払い済み一部だけ支払われている
決済失敗支払い処理が完了していない
返金済み・一部返金済み代金を返金している

ECプラットフォームでも、支払い状態と商品の発送状態は別々に管理されます。決済方法ごとの出荷条件は、クレジットカードなら決済承認・確定後、銀行振込なら入金確認後、コンビニ払いなら支払い完了後、代引きなら注文内容確認後、後払いなら審査・承認後、ウォレット決済なら決済完了後というように決めます。「注文が入ったらすべて発送」ではなく、決済方法ごとの条件を決め、未払い注文を通常注文と同じ一覧に置かないようにします。

4〜5.在庫を引き当て、出荷可能かを最終判断する

Phase2: The Logic Tollbooth (Steps 4-5)。Step4在庫引当:商品名ではなく必ず正確なSKU単位(例:TS-001-WH-M)で在庫を保護する。Step5出荷可能への最終判断:注文内容が確定している・支払い確認が終わっている・在庫が引き当てられている・配送先日時指定に問題がない・キャンセルや保留理由がないの5項目チェック。YESなら出荷可能(Ready for Warehouse)、NOなら保留(Hold/Exception)。「注文済み」という一つの状態だけで管理してはいけない

4.在庫を引き当てる

決済や注文内容を確認したら、注文された商品を確保します。DAY16で学んだとおり、引当は商品を注文用に確保し、別の注文へ販売しないようにする処理です。商品はまだ倉庫にあるため、引当時点では実在庫は減りません。

注文内容が「白・M 2枚、黒・L 1枚」だったとします。商品全体で3枚ではなく、SKU単位(TS-001-WH-M:2、TS-001-BK-L:1)を引き当てます。色・サイズをまとめて引き当てると、倉庫で必要な商品を確保できません。在庫数が不足している、別の注文が先に確保している、商品が破損している、システムと実在庫が一致しない、別倉庫にしか在庫がない、セット商品の構成品が不足しているといった場合は、自動的に出荷可能へ進めず、例外注文として止めます。

5.出荷可能かを最終判断する

次の条件をすべて満たした注文だけを、出荷可能にします。

□ 注文内容が確定している □ 出荷に必要な支払い確認が終わっている □ 在庫が引き当てられている □ 配送先に問題がない □ キャンセル依頼がない □ 出荷日・日時指定に対応できる □ 名入れ・ギフト情報が確定している □ 保留理由がない
状態意味
確認待ち注文内容を確認している
支払い待ち入金・決済を待っている
在庫待ち商品を確保できていない
出荷可能倉庫作業を始められる
出荷作業中ピッキング・梱包中
出荷済み配送会社へ引き渡した
配達完了購入者へ届いた
保留何らかの問題で止めている

「注文済み」という一つの状態だけでは、どこまで進んでいるか分かりません。

6〜7.倉庫へ出荷指示を出し、ピッキングを行う

Phase3: The Handoff & Picking (Steps 6-7)。Step6倉庫への出荷指示:注文番号・SKU・保管場所・配送指示を締切時間厳守で送る(例:10時締切)。Step7ピッキング-視覚バイアスの危険:商品名や見た目だけで取り出さない。100gと120g、通常品と限定品は酷似している。必ずSKU・バーコード・商品ラベルを照合してピッキングを行う(White MとIvory Sの取り違え例)

6.倉庫へ出荷指示を出す

出荷可能になった注文について、倉庫へ作業指示を出します。必要な情報は、注文番号、出荷予定日、SKU、商品名、数量、保管場所、配送先、配送方法、配送日時指定、ギフト包装、のし、同梱物、注意事項です。EC管理画面、倉庫管理システム、API連携、CSV連携、スプレッドシート、紙の出荷指示書などで指示しますが、手作業でも運用できる一方、転記が増えるほどミスが起こりやすくなります。当日10時までに出荷可能となった注文は当日中に倉庫へ出荷指示、10時以降の注文は翌営業日に出荷指示、のように締切時刻を決めます。

7.ピッキングを行う

ピッキングとは、出荷指示をもとに倉庫の棚から商品を取り出す作業です。ECのフルフィルメントでは、注文を準備した後、商品をピッキングし、梱包して購入者へ発送する流れが一般的です。

棚番号SKU商品名数量
A-01-02TS-001-WH-MTシャツ・白・M2
B-03-01BG-002-BKバッグ・黒1

100gと120g、SサイズとMサイズ、白とアイボリー、旧パッケージと新パッケージ、通常品と限定品など、見た目が似ている商品があります。商品名や見た目だけでなく、SKU・バーコード・商品ラベルで確認します。ピッキング方式には、注文単位で集める(少量出荷で分かりやすい)、複数注文をまとめて集める(効率は上がるが仕分け間違いに注意)、商品ごとに集める(倉庫が大きい場合)といった方法があります。

8.検品を行う

ピッキングと検品は全く別の作業である。ピッキング(The Action)は担当者Aが「この棚にある商品を集める」という思考で指示された商品を取り出すこと。検品(The Verification)は担当者Bが「SKU,数量,破損,付属品に間違いはないか」という思考で商品・数量・状態が注文内容と合っているかを確認すること。ピッキングした人と検品する人を分ける。同じ人が行うと正しいはずだという思い込みによる見落としが起こる

ピッキングは商品を取り出す作業です。検品は、取り出した商品が注文内容と合っているか、販売できる状態かを確認する作業です。

作業確認内容
ピッキング指示された商品を取り出す
検品商品、数量、状態が正しいか確認する

検品項目は、注文番号、SKU、商品名、色・サイズ・容量、数量、商品の破損、汚れ・傷、使用期限・賞味期限、付属品、パッケージ、名入れ内容、ギフト条件です。同じ人が商品を取り出して、そのまま「正しい」と確認すると、思い込みによる見落としが起こりやすくなります。可能であれば、担当者Aがピッキング、担当者Bが検品・梱包というように分けます。一人運営の場合は、時間を空けて再確認する、バーコードを読み取る、チェック欄を使うなどの方法があります。

検品で問題が見つかったら、商品をそのまま送らず、代替在庫を用意する、再ピッキングする、在庫を販売不可へ変更する、欠品対応するといった例外処理へ移します。

9〜10.梱包し、配送ラベル・送り状を発行する

梱包における「3-Way Match」の徹底。1梱包した実物商品、2配送ラベル、3注文番号/システムデータの3つを照合する。ラベルの大量印刷リスク:複数注文のラベルをまとめて印刷すると貼り間違いが起こる。1件ずつ梱包とラベル発行を完了させるか、ラベルのバーコードを読み取って照合すること。ギフト対応の最終関門:金額入り納品書の除外や、のし・ギフトカードの同梱など特殊条件をこの段階で最終確認する

9.梱包する

梱包には、商品を破損から守る、配送ラベルを正しく付ける、注文商品をまとめる、購入者が安全に受け取れる状態にするという4つの目的があります。見た目だけでなく、配送中に耐えられることが重要です。梱包前に、注文商品がすべてそろっているか、数量が合っているか、商品に破損がないか、同梱物が正しいか、別の購入者の書類が混ざっていないか、配送温度帯が正しいか、箱の大きさが適切か、割れ物・液漏れ対策が必要かを確認します。

商品以外に、納品書、取扱説明書、保証書、お礼状、キャンペーン案内、返品方法の案内、ギフトカード、のしを同梱する場合があります。注文ごとに内容が異なる場合は、出荷指示に明記します。ギフト配送で商品価格を受取人へ見せない運用なら、金額なしの納品書を使用する、納品書を同梱しない、購入者へ電子明細を送る、ギフトメッセージを同梱するといった方法を決めます。

10.配送ラベル・送り状を発行する

配送会社へ荷物を渡すには、配送先等を記載したラベルが必要です。主な情報は、受取人名、郵便番号、住所、電話番号、送り主、配送会社、配送サービス、配送日時指定、追跡番号、取扱注意情報です。梱包が正しくても、別の注文の配送ラベルを貼ると誤配送になります。注文番号=梱包した商品=配送ラベルの3つを照合します。複数注文のラベルをまとめて印刷すると貼り間違いが起こる可能性があるため、注文番号順に並べる、1件ずつ梱包とラベルを完了する、ラベルのバーコードを読み取る、梱包箱へ仮の注文番号を付ける、最終確認者が注文番号を照合するといった対策を行います。

11〜12.出荷確定前に最終確認し、配送会社へ商品を引き渡す

「梱包済み」と「出荷済み」の違いを定義する。1梱包済み(Packed):箱は閉じたが、まだ倉庫内にある状態。2集荷待ち(Waiting for Pickup):配送会社へ渡す出荷エリアに移動した状態。3出荷済み(Shipped):配送会社へ引き渡し、受付が確認できた状態。「出荷済み」の定義が担当者によって違うと発送通知のタイミングがバラバラになる。配送ラベルを発行した時点ではなく、配送会社へ荷物を引き渡した時点を出荷完了とする

11.出荷確定前に最終確認する

箱を閉じた時点では、まだ配送会社へ渡していない場合があります。商品を梱包した、正しい配送ラベルを貼った、配送日時指定を反映した、追跡番号が発行された、荷物が出荷場所へ移動した、キャンセル・保留指示がないことを確認後に出荷確定へ進みます。

状態商品の場所
梱包済み倉庫内
集荷待ち配送会社へ渡す場所
出荷済み配送会社へ引渡し済み
輸送中配送会社が運搬中

梱包しただけで発送通知を送ると、購入者が追跡しても情報が表示されない場合があります。

12.配送会社へ商品を引き渡す

配送会社による集荷、営業所への持込み、郵便局への差出しなどによって荷物を渡します。引渡し時には、荷物の個数、配送会社、配送サービス、集荷日時、受付記録、追跡番号、荷物のサイズ・重量、冷蔵・冷凍等の温度帯、取扱注意指定を確認します。「出荷済み」の定義が担当者によって違うと、発送通知の時期がばらばらになります。「配送ラベルを発行した時点ではなく、配送会社へ荷物を引き渡し、受付が確認できた時点を出荷完了とする」のように定義します。利用する倉庫や配送連携によっては、配送ラベル発行時点でシステム上の出荷処理が行われる場合があり、その場合も実際の集荷状況とのずれを確認できる運用が必要です。

13〜14.追跡番号を登録し、発送通知を送る

Phase6: Closing the Loop (Steps 13-14)。Step13追跡番号の登録:荷物ごとに発行される番号を注文データに紐づけ、配送状況を接続する。手入力による桁間違い、別注文への誤登録を防ぐため、可能ならバーコードから自動取込を行うこと。Step14発送通知のタイミング:最適解は配送会社への引渡しが完了し正しい追跡番号をシステムに登録した直後。早すぎる(ラベルを発行しただけで通知)と遅すぎる(商品が届いた後にメールが届く)の間の適切なタイミングを狙う

13.追跡番号を登録する

追跡番号は、荷物ごとに発行され、配送状況を確認するための番号です。追跡番号を注文データへ登録すると、注文と荷物の配送状況をつなげられます。ECプラットフォームの一例では、注文のフルフィルメント時に追跡番号を追加すると、購入者への配送情報通知や注文状況ページでの追跡に利用されます。登録する情報は、注文番号、配送会社、配送サービス、追跡番号、発送日、荷物数、出荷元です。数字の桁を間違える、別の注文の番号を登録する、配送会社を間違える、追跡番号を二重登録する、分割発送なのに1件分しか登録しないといったミスがあるため、可能であれば配送ラベルのバーコードから自動で取り込みます。

14.発送通知を送る

商品を配送会社へ引き渡し、追跡番号を登録したら、購入者へ発送通知を送ります。通知内容は、注文番号、発送した商品、発送日、配送会社、追跡番号、配送状況の確認方法、到着予定、問い合わせ先です。

早すぎる通知

配送ラベルを発行しただけで通知する。購入者が追跡しても、まだ配送会社へ荷物が渡っていない可能性があります。

遅すぎる通知

商品が届いた後に発送メールが届く。購入者は配送状況を確認できません。

基本的な考え方は、配送会社への引渡しが確認でき、正しい追跡番号を登録できた時点で通知することです。注文確認、入金確認、発送予定、発送通知、配達完了と、伝える内容を分け、すべての段階でメールを送る必要はありません。購入者が必要とする情報と、問い合わせ削減への効果を見ながら設計します。

15〜17.一部発送・注文変更・キャンセルへの対応

複雑なシナリオの管理(分割発送とキャンセル)。シナリオ1分割発送:商品A(在庫あり)と商品B(入荷待ち)で商品Aだけを先に送る場合、注文全体を発送済みにしてはいけない。荷物ごとに発送した商品と追跡番号を分けてステータス管理する。シナリオ2出荷作業中のキャンセル:購入者からキャンセル依頼→EC画面でキャンセル処理はSTOP→倉庫のステータスを確認(ピッキング前?梱包済?集荷待?)→倉庫へ出荷停止を伝達し現物が止められたか確認してから返金処理へ進む。システム上のキャンセルと物理的な現物の停止は両方確認が必要

15.一部発送・分割発送

一つの注文に複数の商品が含まれていても、すべてを同時に発送できるとは限りません(例:商品Aは在庫あり、商品Bは在庫切れ)。すべてそろってから発送する一括発送は、配送回数を減らせる、送料を抑えやすい、受取回数を減らせるというメリットがある一方、在庫のある商品も待たせ、引当期間が長くなります。用意できた商品から発送する分割発送は、早く届けられる商品を先に送れる一方、配送料が増え、追跡番号が複数になり、注文状態が分かりにくくなります。

商品数量状態追跡番号
商品A1発送済み111111
商品B1入荷待ち未発行
商品C2発送済み222222

注文全体を単に「発送済み」とすると、商品Bも送ったように見えてしまいます。一つの注文に複数の追跡番号を登録したり、商品や出荷元ごとにフルフィルメントを分割したりできるECサービスもあります。

16.出荷後に注文を変更しない

発送後に、注文情報だけを書き換えると、実際に送った商品と記録が一致しなくなります(例:実際に発送した商品は青・M、注文データを後から黒・Mへ変更)。この状態では、返品や問い合わせ時に何を送ったか分かりません。出荷後に変更が必要な場合は、元の注文内容、実際に発送した内容、変更理由、承認者、購入者への連絡、追加発送・返金の有無を記録します。

17.キャンセルと出荷作業がぶつかった場合

購入者がキャンセルを依頼したとき、商品がどこまで進んでいるかを確認します。未処理なら出荷を止める、ピッキング前なら出荷指示を取消す、ピッキング済みなら商品を棚へ戻す、梱包済みならラベル・箱を確認して戻す、集荷待ちなら配送会社へ渡さない、出荷済みなら配送停止・返品対応を検討、配達済みなら返品条件に基づき対応します。

購入者からキャンセル
受注担当
EC注文を保留
倉庫へ出荷停止
停止できたか確認
返金・在庫戻し

キャンセル処理をEC画面で行っただけでは、倉庫がすでに作業している場合があります。「キャンセル登録」と「現物の出荷停止」を両方確認します。

18.例外注文を別の列に分ける

例外注文を通常フローから隔離する。通常注文の一覧に問題のある注文が混ざると誤出荷の最大の原因になる。通常ルートのベルトコンベアから、問題のある注文(赤い箱)だけを例外ルートへ振り分ける。ORD-001住所不足担当CSアクション購入者へ確認、ORD-002在庫不足担当商品部アクション次回入荷確認、ORD-003名入れ不明担当CSアクション文字を再確認。問題が解決した注文だけをメインの出荷可能ラインに戻す

通常注文の一覧に問題のある注文が混ざると、誤出荷の原因になります。例外区分の例は、支払い待ち、住所確認、在庫不足、商品不良、名入れ確認、高額注文確認、不正注文確認、キャンセル確認、配送対象外、予約・入荷待ち、購入者返信待ちです。

注文番号問題担当者次の対応期限
ORD-001住所不足CS購入者へ確認8月2日
ORD-002在庫不足商品担当次回入荷確認8月3日
ORD-003名入れ不明CS文字を再確認8月2日

問題が解決した注文だけを、出荷可能へ戻します。

19.誰が何を担当する?/20.記録しておきたい日時

工程主な担当完了条件
注文受付ECシステム・受注担当注文番号が発行される
内容確認受注・CS住所・商品・依頼内容が確定
決済確認決済システム・経理出荷条件を満たす
在庫引当EC・在庫担当SKUと数量を確保
出荷指示受注担当倉庫へ正しい指示を送る
ピッキング倉庫指示商品を取り出す
検品倉庫・検品担当商品・数量・状態が一致
梱包倉庫商品を安全に箱詰め
出荷倉庫・配送会社配送会社へ引渡し
追跡番号登録倉庫・受注担当注文と追跡番号を接続
発送通知ECシステム・CS購入者へ正しい情報を通知

一人ですべて担当する場合も、工程ごとの完了条件を分けて考えます。受注から出荷までを改善するには、注文日時、決済完了日時、引当日時、出荷指示日時、ピッキング完了、検品完了、梱包完了、配送会社引渡し、発送通知の各工程の日時を残します。どこで時間がかかっているか分かるようになります。

21.確認したい運用指標

トラブルを防ぎ、業務を改善する運用ダッシュボード。よくある失敗と監視すべきKPIの対応表:支払い状態と出荷状態を一緒にする→例外注文の未解決時間、思い込みで検品・商品名だけでピッキング→出荷ミス率(誤出荷÷全出荷件数)、梱包時点ですぐに発送通知を送る→追跡番号登録率・ステータス反映の正確性、キャンセルをEC画面だけで処理する→予定通り発送できた割合。記録(日時・ステータス)を残すことで誰かを責めるのではなくプロセスの改善が可能になる
指標計算式
注文から出荷までの時間出荷日時-注文日時(支払方法や休業日を分けて確認)
予定どおり発送できた割合予定日以内に発送した注文数÷発送対象注文数×100
出荷ミス率誤商品・数量違い・誤配送等の件数÷全出荷件数×100
追跡番号登録率追跡番号を登録した出荷数÷追跡可能な全出荷数×100

住所不備や在庫不足の注文が、何時間・何日止まっているか(例外注文の未解決時間)も確認します。数値を責任追及だけに使わず、工程改善へ使います。

よくある受注・出荷の失敗

失敗1|支払い状態と出荷状態を一緒にする
支払い済みでも未発送の注文があります。状態を分けます。
失敗2|注文が入った順にすべて倉庫へ渡す
未払い・住所不明・キャンセル中の注文まで出荷されます。
失敗3|商品名だけでピッキングする
色、サイズ、容量違いを取り間違えます。SKUで確認します。
失敗4|取り出した人が確認なしで梱包する
思い込みによる誤出荷が起きやすくなります。
失敗5|梱包した時点で発送通知を送る
配送会社へまだ引き渡していない可能性があります。
失敗6|追跡番号を手入力だけで管理する
番号の打ち間違い、別注文への登録が起こります。
失敗7|分割発送なのに注文全体を発送済みにする
未発送の商品が購入者から見えなくなります。
失敗8|キャンセルをEC画面だけで処理する
倉庫で商品が発送される可能性があります。
失敗9|例外注文を通常注文と同じ一覧で処理する
確認待ちの商品を誤って出荷します。
失敗10|在庫数だけを修正して記録を残さない
誤出荷や破損の原因が分からなくなります。

実際のケースで考えてみよう|食品ギフトの注文を処理する

購入者から次の注文が入りました。注文番号:ORD-20260801-0010/商品:ジャム3個セット1セット、紅茶2袋/指定:ギフト包装、のし「御祝」、8月5日午前中配達/支払い:クレジットカード決済済み。

  1. Step1|注文内容を確認する:商品SKU、数量、配送先、日時指定、のしの表書き、ギフト包装、決済状態を確認します。のしの名入れが未入力だったため、注文を出荷可能にはせず、注文状態を「のし内容確認待ち」とします。
  2. Step2|購入者へ確認する:購入者から「名入れなし」と回答があり、のし:御祝/名入れ:なし/確認日時:8月1日13時と記録します。
  3. Step3|在庫を引き当てる:GIFT-JAM-003(1)、TEA-001(2)、WRAP-GIFT(1)を引き当てます。
  4. Step4|倉庫へ出荷指示:出荷期限、ギフト条件、配達日時を含めて指示します。
  5. Step5|ピッキング・検品:倉庫担当者が商品を取り出し、別の担当者がジャム3個セットが1箱、紅茶が2袋、賞味期限、破損、ギフト包装、のし「御祝・名入れなし」を確認します。
  6. Step6|梱包・ラベル発行:金額入り納品書は同梱せず、購入者へ電子明細を送ります。配送日時指定をラベルへ反映します。
  7. Step7|出荷・通知:配送会社へ引き渡した後、追跡番号を登録して発送通知を送ります(注文状態:発送済み/追跡番号:1234567890/発送日:8月2日/到着予定:8月5日午前中)。

このように、出荷を急ぐのではなく、不明点を解決してから商品を動かします。

受注から出荷を設計する12の質問

  1. 注文が入ったことをどこで確認しますか?EC管理画面、メール、受注システムなどを決めます。
  2. 出荷してよい決済状態は何ですか?支払方法ごとに決めます。
  3. 住所不備を誰が確認しますか?倉庫へ送る前に確認する担当者を決めます。
  4. いつ在庫を引き当てますか?注文確定、決済完了などの条件を決めます。
  5. 出荷可能の条件は何ですか?確認項目をチェックリスト化します。
  6. 倉庫へ何の情報を渡しますか?SKU、数量、配送先、ギフト等を整理します。
  7. ピッキングは何を使って確認しますか?商品名だけでなく、SKU・バーコードを使います。
  8. 検品は誰が行いますか?ピッキング担当者との分離も検討します。
  9. 出荷完了をどの時点としますか?梱包、ラベル発行、配送会社引渡しを区別します。
  10. 追跡番号はどのように登録しますか?自動連携、CSV、手入力などを確認します。
  11. 発送通知はいつ送りますか?配送会社への引渡しと追跡番号登録を基準にします。
  12. 例外注文をどこで管理しますか?通常注文とは別に、問題・担当・期限を記録します。

やってみよう|受注ステータス・トラッカー&運用指標計算機

10段階のステータスを1つずつ進めると、実際の日時が記録されていきます。本文の「記録しておきたい日時」を自分の手で再現できます。さらに、予定どおり発送できた割合、出荷ミス率、追跡番号登録率を計算できます。入力内容はこのブラウザにのみ保存され、外部へは送信されません。

① 受注ステータス・トラッカー

1注文受付
2注文内容確認
3決済確認
4在庫引当
5出荷指示
6ピッキング
7検品
8梱包・配送ラベル発行
9配送会社へ引渡し
10追跡番号登録・発送通知
次の工程を完了する 最初からやり直す
工程完了日時

まだ工程が完了していません。「次の工程を完了する」を押して進めてみましょう。

② 運用指標を計算する

予定どおり発送できた割合:
出荷ミス率:
追跡番号登録率:

これは仕組みを理解するための簡易ツールです。実際の運用では、社内の受注管理システムや倉庫管理システムの記録をもとに計算してください。

アウトプットワーク|受注から出荷までを作ってみよう

販売する商品を一つ選んでください。分からない工程は推測で埋めず、「未確認」と記入してください。

① 出荷可能の条件

確認項目内容
条件1
条件2
条件3
条件4
条件5

② 作業担当を決める

工程担当者・完了条件
注文確認・決済確認
在庫引当・出荷指示
ピッキング・検品
梱包・出荷確定
追跡番号登録・発送通知

③ 例外注文の対応

問題最初の対応・担当者
決済失敗・住所不足
在庫不足・商品破損
キャンセル・名入れ不明

④ 購入者への表示

出荷可能にする条件は「」です。
ピッキングは「」を見て行います。
出荷完了は「」の時点とします。
発送通知は「」を登録した後に送ります。

記入できたら完了にする

理解度チェッククイズ

第1問 受注処理の説明として最も近いものはどれでしょうか?

A.注文情報、決済、在庫などを確認し、発送可能な状態へ整える
B.配送トラックだけを運転する
C.商品画像だけを撮影する
正解はAです。受注処理では、注文内容、決済、在庫、配送先などを確認し、問題のない注文を出荷可能へ進めます。

第2問 注文が作成された時点で、必ず支払いも完了しているでしょうか?

A.必ず完了している
B.決済方法や状態によって未払いの場合がある
C.注文と支払いはまったく関係ない
正解はBです。銀行振込、コンビニ払い、決済失敗などにより未払いの場合があります。

第3問 ピッキングとは何でしょうか?

A.出荷指示に基づいて棚から商品を取り出す作業
B.商品価格を決める作業
C.購入者へ返金する作業
正解はAです。ピッキングは、出荷指示やピッキングリストをもとに、倉庫の棚から対象商品を取り出す作業です。

第4問 検品の主な目的は何でしょうか?

A.注文どおりの商品・数量・状態か確認する
B.広告を作る
C.販売価格を上げる
正解はAです。検品では、SKU、商品、色・サイズ、数量、破損、付属品などが注文内容と一致しているか確認します。

第5問 梱包しただけで発送通知を送ることの問題は何でしょうか?

A.まだ配送会社へ渡していない可能性がある
B.必ず送料が無料になる
C.商品在庫が増える
正解はAです。梱包済みでも、荷物が倉庫内にあり、配送会社へ渡していない可能性があります。

第6問 追跡番号を登録する主な目的は何でしょうか?

A.注文と荷物の配送状況をつなぐ
B.商品原価を変更する
C.購入者の名前を削除する
正解はAです。追跡番号を注文へ登録することで、購入者や販売者が荷物の配送状況を確認できます。

第7問 一つの注文を2回に分けて発送した場合、何を管理する必要がありますか?

A.発送した商品と追跡番号を荷物ごとに記録する
B.すべて最初から配達完了にする
C.未発送の商品を削除する
正解はAです。分割発送では、どの商品を、いつ、どの追跡番号で送ったかを荷物ごとに管理します。

第8問 キャンセル依頼が入った注文が梱包中でした。EC画面でキャンセル処理をするだけでよいでしょうか?

A.倉庫へ出荷停止を伝え、止められたか確認する
B.必ずそのまま発送する
C.商品名だけを変える
正解はAです。EC上の注文取消しと、倉庫での出荷停止は別の作業です。倉庫へ停止を伝え、実際に荷物を止められたか確認します。

第9問|実務判断問題 注文は支払い済みですが、配送先の番地がありません。倉庫は当日発送の締切が近いため、そのまま送ろうとしています。どのように対応しますか?

回答例を見る

注文を出荷保留へ変更する/倉庫へ出荷しないよう連絡する/購入者へ不足している番地を確認する/正式な住所を注文情報へ記録する/配送ラベルを修正・再発行する/発送予定が変わる場合は購入者へ伝える/住所が確定してから出荷可能へ戻す。当日発送を守るために不完全な住所で送ると、住所不明、誤配送、返送の原因になります。

第10問|実務判断問題 商品Aと商品Bを1個ずつ注文されました。商品Aは出荷できますが、商品Bは入荷待ちです。購入者は急いで商品Aだけ受け取りたいと連絡しています。どのような項目を確認しますか?

回答例を見る

分割発送が可能か/商品Aだけを先に発送できるか/商品Bの入荷予定/追加送料が発生するか/追加送料を誰が負担するか/注文を商品別の出荷状態で管理できるか/商品AとBの引当状態/商品Aの追跡番号/商品Bの後日発送通知/購入者へ説明し、希望を確認したか。商品Aだけを発送する場合は、注文全体を発送済みにせず、商品Aを発送済み、商品Bを未発送として管理します。

よくある質問

今回のまとめ

ECの受注から出荷までは、商品を箱へ入れて送るだけではありません。今回覚えておきたいポイントは、次の5つです。

  1. 注文受付・決済・出荷は別の状態として管理する
  2. 注文内容と支払いを確認してから、SKU単位で在庫を引き当てる
  3. ピッキングは商品を取り出す作業、検品は正しさを確認する作業
  4. 梱包済みと配送会社への引渡し済みを分ける
  5. 正しい追跡番号を登録してから発送通知を送る

速く発送することは大切です。しかし、早さだけを優先して確認を省くと、誤配送、数量違い、破損、未払い出荷などが起こります。重要なのは、注文番号を軸に、注文情報・決済・在庫・現物商品・配送ラベル・追跡番号を一致させることです。

「注文番号を“バトン”にして、受注・倉庫・配送会社へ正しい情報をつなごう!」

DAY18の実践課題

身近なEC注文を一つ想定し、注文から発送までの流れを作ってください。注文番号、商品・SKU、数量、支払方法、配送方法、指定・備考を整理し、注文受付→内容確認→決済確認→在庫引当→出荷可能という受注処理の流れ、出荷指示→ピッキング→検品→梱包→配送ラベル発行→配送会社へ引渡しという倉庫作業の流れ、追跡番号登録→発送通知→配送状況確認→配達完了という発送後の流れを書き出します。不明な工程は推測で埋めず、「未確認」と記録してください。

獲得バッジ

音声で学んだ
出荷トラッカー達成
フロー設計完了
FAQマスター
クイズクリア

次回 DAY19:キャンセル・返品・返金・交換の基本

発送前後のキャンセル、返品送料、全額・部分返金、交換品の再発送、返品商品の在庫処理を整理します。

DAY19へ進む(公開後にリンクします)

文:横田和也/解決ドットコム編集部

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