海外返品・サンプル・ギフトの通関とは?無償品の価格・再輸入・税関申告を解説 DAY56

🌏 Lv.3 越境ECの仕組みを学習中 XP 560

【DAY56】返品・サンプル品・贈答品の通関

通常販売ではない返送品・無償サンプル・ギフトについて、発送目的・価格・税関申告の考え方を整理する

解決.com公式 DAY56|越境ECの落とし穴、非販売貨物の通関マスターガイド。返品・交換・サンプル・ギフトの0円申告リスクを回避する物流オペレーション、売上0円≠税関価値0円
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🔊 音声で聞く「0円の荷物を正しく通関させるコツ」

DAY48からDAY55までは、商品を販売する→海外へ発送する→輸入国へ入れるという通常販売を中心に学んできました。しかし越境ECでは、売った商品だけが国境を越えるわけではありません。購入者からの返品、不良品の無料交換、取引先へのサンプル発送、贈答品、修理のための送付など、「商品は動くのに新しい売上がない」ケースがあります。ここで「お金をもらっていないから税関も関係ない」と考えると危険です。日本税関は、友人・家族からのギフトや無償の商品見本でも実際の支払いがなくても原則として課税対象になり得ると案内しており、通常の取引価格を使えない場合は同種・類似商品の価格などを基に課税価格を決定することがあります。つまり、売上0円≠税関上の価値0円です。

「"お金をもらってないから0円!"じゃないよ。税関では、"何のために送る商品で、どれくらいの価値があるの?"を別に考えるんだ!」

DAY55との違い

DAY55はIncoterms®を使って通常の国際取引の役割分担を整理しました。DAY56では通常販売ではない返品・交換・サンプル・ギフト・修理を扱います。次回DAY57ではEPA・FTA・原産地証明へ進みます。

この記事で分かること

  • 返品・交換品・無償サンプル・ギフト・修理品の違い
  • 無料=価値0、Gift=免税ではない理由
  • 再輸入・再輸入免税とは何か、同一性確認の重要性
  • 交換品が「新しい国境通過」になる理由
  • 商品代金の返金と税関税金の還付は別という原則
  • 非販売貨物マスタで目的ごとに管理する方法

先に結論|危険な勘違いと3つの変数

最も危険な勘違い、無料だから税関も関係ない。不良品なので無料で交換します、タダなんだから税関の価格は0円で申告すればいい、品名はGiftやSampleと書いておけば免税になるはず、という発言は危険。日本税関のルールは支払いがなくても原則として課税対象になり得る、価格を0円やNo Commercial Valueと申告すると通関遅延や罰則のリスク、Gift Sample Returnと書くだけでは自動免税にならない 新しい常識、3つの変数を完全に切り離す。販売価格と税関上の価値と発送目的は独立している。Dial1お金の動きは購入者の追加支払はあるか(Sale Free Refunded)。Dial2商品の価値はその商品自体にどれくらいの価値があるか。Dial3発送目的はなぜ国境を越えるのか(Sale Return Replacement Sample Gift Repair)。売上が0円でも商品は物理的に国境を越え、税関が知りたいのは誰がいくら払ったかだけでなく何が何の目的でどれほどの価値で動くのか

DAY56では、①お金の動き(販売・無償・返金済み・交換・贈答)②商品の価値(その商品自体にどの程度の価値があるか)③発送目的(Sale・Return・Replacement・Sample・Gift・Repairなど)の3つを分けます。例えば無料サンプルなら、支払額0円・発送目的Sample・商品価値は別途確認です。不良交換品なら、追加支払0円・発送目的Warranty Replacement・商品価値は別途確認です。日本税関も、ギフトや無償サンプルについて支払いがなくても課税対象となり、価格資料がない場合には同種・類似物品の価格等から課税価格を決めることがあるとしています。

インボイス作成の黄金律|「商品名」+「発送目的」

インボイス作成の黄金律、商品名+発送目的。ReturnやGiftは商品名ではない、税関が中身を理解できる申告が必要。具体的なモノの名前(Description)+物流上の理由(Purpose)=トラブルのない通関。NGな申告はDescription:Return(何を返すのか不明)、Replacement(中身が不明)、Sample(実態が不明)。OKな申告はDescription:Ceramic tea cup|Purpose:Returned Goods、Leather wallet|Purpose:Warranty Replacement、Cotton fabric|Purpose:Sample(Not for resale)

「Return」「Replacement」「Sample」「Gift」は発送目的であり、商品名ではありません。悪い例はDescription:Returnだけで、何を返すのか分かりません。良い考え方は、Description:Ceramic tea cup/Purpose:Returned Goodsのように、具体的な商品名と発送目的を分けて記載することです。国際郵便の税関告知書でも、内容品について具体的な品名・数量・価格を記載することが求められています。

シナリオ①返品|「同一性」の証明が鍵

シナリオ①返品Return、同一性の証明が鍵。海外から商品が戻ったからといって自動的に再輸入免税にはならない、輸出時と全く同じ個体であるという証明(同一性)が必要。輸出時にシリアル番号・元Invoice・Tracking・商品写真を記録、海外で返品要求時に改造・修理・変更があれば免税が無効になる可能性、再輸入時にシリアル番号等のデータ照合で再輸入免税を請求。シリアル番号がないアパレル等はSKU・写真・元注文番号(Order ID)と返品受付番号(Return ID)をしっかり紐付ける

越境ECでの返品は、海外へ販売した商品が購入者から販売者等へ戻ってくることです。日本から一度輸出された商品を再び日本へ輸入することを再輸入といい、返品商品はこれに該当することがあります。日本には一定条件を満たす再輸入貨物について関税・消費税を免除する再輸入免税制度がありますが、海外から商品が戻った=自動的に免税ではありません。輸出時と性質・形状が同じであることに加え、輸出許可書等を提出して確認を受ける必要があります。東京税関は、シリアル番号などによって輸出品と再輸入品の同一性を確認できることが重要だと案内しています。シリアルがない商品では、SKU・商品写真・数量・規格・Invoice等から元の輸出品との関係を説明できるようにします。返品受付番号(Return ID)を作り、元注文番号とひも付けることも重要です。

シナリオ②交換品|1つのCS対応、2つの物流貨物

シナリオ②交換Replacement、1つのCS対応、2つの物流貨物。不良品の交換時、CS上は1つの案件だが物流・通関上は方向が逆の2つの別々の貨物として処理する、一つのInvoiceにまとめてはいけない。Track A返品貨物(Inbound)はPurpose:Returned Goods、Value:別途確認(0ドルを安易に使わない)、Tracking:RTN-001。Track B交換貨物(Outbound)はPurpose:Warranty Replacement、Value:商品の本来の価値を記載、Tracking:RPL-001。一度購入時に関税を払ったからといって交換品が輸入国で必ず無税になるとは限らず配送会社へ事前確認が必要

交換品は、購入者が購入した商品について不良・破損・誤配送などを理由に、販売者が別の商品を送るケースです。購入者が新しい代替商品を無料で受け取るとしても、新しい商品が再び国境を越えるため、新たな輸出・輸入貨物として確認が必要です。無料交換=商品価値0ではありません。返品と交換は方向が逆(返品は購入者→販売者、交換は販売者→購入者)なので、一つのInvoiceにまとめず、それぞれ別の発送目的・価値・Trackingで管理します。「一度購入時に関税を払ったから交換品は必ず無税」とは限らないため、輸入国の制度や配送会社への事前確認が必要です。

シナリオ③④サンプルとギフト|「価値」の算出

シナリオ③④サンプルとギフト、価値の算出。支払いが0円でもモノ自体に価値があれば課税対象になり得る、No Commercial Valueは税関上の価値ゼロを意味しない。お金の動きは0円だが税関上の価値は100ドル(例:Ceramic Tea Cup、税関評価は製造原価または類似商品の価格を基準)。サンプルの掟はNot for Resale≠免税、市販品をサンプルにする場合は通常の販売価格を基に価値を説明、専用試作品は製造原価などで証明。ギフトの掟はB2Bの販促品と個人間ギフトは扱いが異なる、販売商品を税金逃れのためGiftと申告するのは厳禁、購入特典の無料同梱品(ノベルティ等)も内容品として申告必須

サンプルは、販売前に商品の品質・色・形・機能・素材などを確認してもらうために送る商品です。支払いを受け取っていなくても、商品そのものには価値があります。日本税関は、無償の商品見本で支払いがない場合でも課税対象になり得るとしており、価格資料がなければ同種・類似商品の取引価格等から課税価格を決定する場合があります。「Not for Resale(再販売用ではない)」は免税を意味しません。市販商品をそのままサンプルにする場合は通常販売価格が価値の説明材料になり、専用試作品では製造原価や見積価格などを準備します。

ギフトも同様で、日本税関はギフトを含む輸入郵便物について原則として関税・内国消費税・地方消費税の課税対象になるとしており、Giftという表示だけで自動免税になるわけではありません。ただし日本では課税価格1万円以下の物品は一定条件で免税対象になります。個人間ギフトと企業からの贈答(販促品)では制度上の扱いが同じとは限らないため、輸入国のギフト免税条件を確認します。販売商品を税金回避目的でGiftとして申告することは適切ではありません。購入特典の無料同梱品(キーホルダー等のノベルティ)も、実際に荷物へ入っている内容品として正確に申告します。

シナリオ⑤修理品|手遅れになる「事後報告」

シナリオ⑤修理Repair、手遅れになる事後報告。海外で修理して日本へ戻す場合、戻ってきた時に税金を安くしてと言っても手遅れ、輸出前の事前手続きが必須。STOP GATE、1.輸出前確認(Pre-Export Check)輸出時に修理目的であることを税関へ申告し関係書類を提出→2.輸出(商品が日本を出発)→3.海外での修理(商品が修理される)→4.再輸入(識別証明(シリアル番号、写真)を輸出前申告と照合し減免税を請求)。通常返品として処理せず、修理目的には専用の減免税手続きが関係する

日本の商品を海外メーカーへ修理のために送り、修理後に日本へ戻すケースは返品商品とは違い、目的はRepairです。日本には一定条件を満たす加工・修繕目的の貨物について、再輸入時の関税・消費税等を減免できる制度がありますが、輸出時から専用の確認手続が必要になる場合があります。日本税関は、海外で修理して再輸入する貨物について減免税を受ける場合、輸出時に修理目的であることを申告し関係書類を提出する手続を案内しています。つまり、修理目的→輸出前確認→輸出→修理→再輸入の順で、戻ってきてから「税金を安くしたい」では遅い場合があります。修理品も、輸出時と再輸入時で同じ個体かの確認が必要で、識別記号・インボイス・Packing List・写真等が使われる場合があります。

CSと物流のズレ|「商品返金」=「関税返還」ではない

CSと物流のズレ、商品返金=関税返還ではない。購入者に商品代金を返金した瞬間に税関へ払った税金まで自動的に返ってくるわけではない。CS Timeline(Fast Track)は返品受付→CS承認→返金完了。Logistics&Customs Timeline(Slow Track)は返送ラベル生成→発送→輸入通関(再輸入時の確認)→検品→在庫復帰/廃棄。戻し税の罠、購入者側の税金は最初の輸入時に払った関税の還付は商品代金の返金とは別の手続き、販売者側の税金は違約品等の再輸出で関税の払戻し(戻し税)を受けるには貨物を輸出・廃棄する前に税関手続きが必要で事後では還付されない

購入者へ商品代金を返金した瞬間に、税関へ払った税金まで自動的に返ってくるとは限りません。CSのタイムライン(返品受付→CS承認→返金完了)と、物流・通関のタイムライン(返送ラベル→発送→輸入通関→検品→在庫復帰・廃棄)は別トラックで進みます。購入者側の税金(最初の輸入時に払った関税の還付)と、販売者側の税金(違約品等の再輸出で関税等の払戻しを受ける戻し税)は別の手続きです。日本税関は、違約品等の再輸出で関税等の払戻しを受ける場合、貨物を輸出・廃棄する前に所定の手続を行う必要があり、これを行わなければ払戻しを受けられないと案内しています。返送した後に「関税も返してください」では対応できない場合があります。

永久保存版|非販売貨物マスタ

永久保存版、非販売貨物マスタ(Non-Sales Cargo Master)。目的コードだけで税金を決めず各貨物の特性を診断する。返品(RETURN)は購入者支払額0円・税関上の価値は別途確認・必須書類は元Invoice輸出許可資料Return ID・要注意ポイントは自動免税ではなく同一性の証明が必須。交換(REPLACEMENT)は0円・本来の価値・新規InvoiceとReplacement ID・Returnと一つのInvoiceにまとめない。サンプル(SAMPLE)は0円・製造原価/類似価格・具体的な品名記載・No Commercial Value=価値ゼロではない。ギフト(GIFT)は0円・本来の価値・相手国制度の確認・税金逃れでGift申告は厳禁。修理(REPAIR)は修理代のみ・本来の価値・事前申告書とシリアル番号等・輸出前に申告しないと再輸入時に減免されない
目的購入者支払額税関上の価値要注意ポイント
返品(RETURN)0円別途確認自動免税ではなく同一性の証明が必須
交換(REPLACEMENT)0円本来の価値返品と1つのInvoiceにまとめない
サンプル(SAMPLE)0円製造原価/類似価格No Commercial Value≠価値ゼロ
ギフト(GIFT)0円本来の価値税金逃れのGift申告は厳禁
修理(REPAIR)修理代のみ本来の価値輸出前申告なしでは再輸入時に減免されない

目的コードだけで税金を決めてはいけません。GIFT→免税、SAMPLE→免税、RETURN→免税というロジックは誤りです。目的は税関判断に必要な情報の一つで、実際の免税・課税条件は別に確認します。

トラブルを防ぐ4つのオペレーション

トラブルを防ぐ4つのオペレーション・チェックリスト。CS部門だけで好きな方法で送り返してくださいと丸投げするのは非常に危険。1.Return Authorization(RMAの発行)自社で固有の返品受付番号(Return ID)を発行し元の注文番号(Order ID)と紐付ける。2.Importerの特定、日本側で誰が輸入者になるのかを明確にする(販売会社・返品代行会社・倉庫など)。3.事前確認(税関・配送会社への確認)、海外の購入者が発送する前に日本側の通関業者や配送会社へ再輸入免税などの要件を確認する。4.Label & Instructions(返送ラベルと指示書の提供)、購入者独自のGiftや1ドルといった虚偽申告を防ぐため指定の返送ラベルと正しい商品名・発送目的を記載した指示書を渡す

①Return Authorization(RMA発行):自社で固有の返品受付番号を発行し、元の注文番号と紐付けます。②Importerの特定:日本側で誰が輸入者になるのかを明確にします(販売会社・返品代行会社・倉庫など)。③事前確認:海外の購入者が発送する前に、日本側の通関業者や配送会社へ再輸入免税等の要件を確認します。④Label & Instructions:購入者独自の「Gift」「$1」といった虚偽申告を防ぐため、指定の返送ラベルと、正しい商品名・発送目的を記載した指示書を渡します。ただし販売者側も、税金を避けるため「必ずGiftと書いて」のような虚偽記載を指示してはいけません。

実際のケースで考えてみよう|日本製陶器の返品と交換

商品:日本製陶器カップ、元販売価格:USD100、返品理由:到着時にヒビを確認、とします。返品受付でOrder:ORD-001、Return:RTN-001を作り、元Invoice・元Tracking・原産国を確認します。発送目的はPurpose:Returned Goods、商品名はDescription:Ceramic tea cupとし、Returnだけにはしません。購入者は返品時に商品代金を支払いませんが、Value 0とは自動判断せず、記載方法を配送会社・日本側通関で確認します。もともと日本から輸出した商品が性質・形状を変えずに戻る場合、再輸入免税の対象になる可能性があるため、元輸出資料・商品同一性資料を準備し、発送前に配送会社・通関業者へ確認します。日本到着後は検品し、再販売・修理・廃棄を判定します。購入者がアメリカ輸入時に払った関税等は、販売者の返金に自動的に含まれるとは決めません。

同時に交換品を無料発送する場合は、Replacement:RPL-001として別管理します。追加支払USD0でも商品価値は0とせず、輸入国の通関条件を確認します。Purpose:Warranty Replacementとし、返品(RTN-001)と交換(RPL-001)は一件のCS案件でも、貨物としては2件と整理します。

よくある失敗

失敗1|無料サンプルなのでValueを0にする
無償でも税関上の価値を確認します。
失敗2|Giftと書けば免税だと思う
表示だけで免税になるわけではありません。
失敗3|返品なら自動的に再輸入免税と思う
同一性・輸出資料等の条件を確認します。
失敗4|交換品は無料なので税関申告不要と思う
新しい商品が国境を越えています。
失敗5|修理品を通常返品として処理する
修理には別の減免税手続きが関係する場合があります。
失敗6|返品で輸入時の関税も自動返金されると思う
商品代金返金と税関税金の還付は別です。

返品・サンプル・ギフトを確認する8つの質問

  1. なぜ商品を送りますか?Sale・Return・Replacement・Sample・Gift・Repairを分けます。
  2. 具体的に何の商品ですか?発送目的ではなく商品名を書きます。
  3. 支払いはありますか?有償・無償を確認します。
  4. 商品自体の価値はいくらですか?支払額0と価値0を混同しません。
  5. 過去に輸出した商品ですか?返品・修理なら元発送を確認します。
  6. 元の商品と同じ物だと確認できますか?シリアル・写真・SKU等を確認します。
  7. 免税・減免制度はありますか?自動適用とは考えません。
  8. 元注文と今回の貨物をひも付けましたか?返品ID・交換IDを作ります。

やってみよう|非販売貨物診断&確認チェックリスト

5つのテーマから確認したい項目を選ぶと、確認ポイントの目安が分かります。入力内容はこのブラウザにのみ保存されます。

① 非販売貨物診断

返品と再輸入免税
交換品の扱い
サンプル・ギフト
修理品
返金と税還付

② 確認チェックリスト

①発送目的(Sale/Return/Replacement/Sample/Gift/Repair)を分けて記録している
②商品名と発送目的を分けてInvoiceへ記載している
③返品・修理では元の輸出資料(Invoice・Serial・写真)を保存している
④返品IDと元注文番号をひも付けている
⑤商品代金の返金と税関税金の還付を別に管理している
⑥購入者への返送指示に虚偽申告を招く表現がない
できている項目
0 / 6
判定

自己チェック用の簡易ツールです。実際の免税・減免条件は税関・通関業者・配送会社の最新情報で確認してください。

アウトプットワーク|非販売貨物通関確認シート

① 基本・商品

② 発送目的・価格

③ 元発送資料(返品・修理の場合)

④ 配送・到着後

記入できたら完了にする

理解度チェッククイズ

第1問 無償サンプルについて正しいものはどれでしょうか?

A.支払いがなくても税関上の価値を確認する
B.必ずValue 0
C.税関申告不要
正解はAです。無償でも課税対象になり得ます。

第2問 Giftについて正しいものはどれでしょうか?

A.Giftと書いただけで必ず免税になるわけではない
B.世界共通で無税
C.商品名はGiftだけでよい
正解はAです。原則として課税対象になり得ます。

第3問 日本から一度輸出した商品が日本へ戻ることを何というでしょうか?

A.再輸入
B.再販売
C.国内配送
正解はAです。再輸入といいます。

第4問 再輸入免税について正しいものはどれでしょうか?

A.一定条件・手続を満たす必要がある
B.返品なら必ず自動適用
C.輸出時資料は不要
正解はAです。同一性等の確認が必要です。

第5問 保証交換品について正しいものはどれでしょうか?

A.追加代金0でも商品価値が0とは限らない
B.必ず通関不要
C.商品名はReplacementだけでよい
正解はAです。無償でも価値は確認します。

第6問 海外修理後に日本へ再輸入するときについて適切なのはどれでしょうか?

A.輸出前から減免税に必要な手続を確認する
B.戻ってきてからだけ考えればよい
C.修理すると税関手続はなくなる
正解はAです。事後報告では手遅れです。

第7問 海外通販で購入した商品を返品した場合について正しいものはどれでしょうか?

A.商品代金返金と輸入時税金の還付は別に確認する
B.販売者が返金すると税関税金も自動返還
C.関税は返品と無関係
正解はAです。返金と税還付は別の手続きです。

第8問 商品説明として適切なのはどれでしょうか?

A.Ceramic tea cup / Purpose: Returned Goods
B.Return
C.Gift
正解はAです。商品名と目的を分けます。

第9問|実務判断問題 日本のEC事業者が、通常USD80で販売している商品を海外バイヤーへ無料サンプルとして送ります。担当者はDescription:Sample、Value:USD0と入力しました。何を見直すべきでしょうか?

回答例を見る

2点あります。①Description「Sample」だけでは何の商品か分かりません。Cotton bag sampleなど具体的な商品名へ変更します。②無料提供だからといってValue:USD0とは自動判断しません。通常USD80で販売している商品ならその情報も価格根拠の一つになります。Payment:USD0、Purpose:Sample、Value for customs:輸入国のルールに従い確認、と分けて考えます。

よくある質問

今回のまとめ

DAY56では、通常販売ではない貨物を整理しました。今回覚えておきたいポイントは次の5つです。

  1. 無料=税関上の価値0ではない
  2. Gift・Sampleと書くだけで免税にはならない
  3. 返品商品は一定条件で再輸入免税を検討できる場合がある
  4. 修理・交換は通常返品と分ける
  5. 元の輸出資料と今回の貨物をひも付ける

まず商品を送る理由(SALE・RETURN・REPLACEMENT・SAMPLE・GIFT・REPAIR)を分けます。次に商品名を確認します。Return・Gift・Sampleは商品名ではありません。そのうえで、Purpose:Returned Goods・Sample・Gift・Warranty Replacement・Repairと分け、支払額と商品価値を別に整理します。返品ではさらに、元の商品と同じものかが重要です。日本から輸出した商品が性質・形状を変えずに戻る場合、一定条件で再輸入免税を利用できる可能性があるため、販売した時点からOrder・Invoice・Tracking・Serial・輸出資料を保存しておきます。返品だから、サンプルだから、ギフトだから、という理由だけで税金を決めないでください。

「返品・サンプル・ギフトは、"売上がないから簡単"じゃないよ。"商品の中身・価値・動く理由"を3つに分ければ、通関も整理しやすくなるよ!」

まとめ、物流とCSは一つのチーム。非販売貨物の通関トラブルは部門間の情報共有で未然に防ぐことができる。Checklist of Masteryは、無料という言葉に騙されず商品の価値を常に算出する、インボイスには必ず具体的なモノの名前と物流上の理由を併記する、返品・修理は動かす前の元データ(同一性の証拠)が命、返金ステータスと通関・税金ステータスを切り離して管理する。解決ドットコムが提供するEC基本知識、次回DAY57はEPA・FTA・原産地証明とは

獲得バッジ

🎧音声で学んだ
📦非販売貨物マスター
✍️確認シート完成
💬FAQマスター
🏆クイズクリア

次回 DAY57:EPA・FTA・原産地証明とは

関税が下がる仕組みと原産地証明の役割を初心者向けに整理します。

文:横田和也/解決ドットコム編集部

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