ECでは誰が責任を持つ?売主・販売者・紹介者・発送担当者・運営会社の違い DAY9

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【DAY9】ECでは誰がどこまで責任を持つのか

売主・販売者・紹介者・発送担当者・システム提供者の役割と責任の違い

【DAY9】ECでは誰がどこまで責任を持つのか|売主・販売者・紹介者・発送担当者・システム提供者の役割と責任の違いを解剖する(The EC Ecosystem Blueprint)
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🔊 音声で聞く「ネット通販の裏に潜む7社の責任リレー」

ECでは、一つの商品を販売するために複数の会社が関わることがあります。商品をつくるメーカー。商品ページを作る販売担当者。商品や会社を紹介する事業者。商品を保管・発送する倉庫。ECシステムを提供する運営会社。購入者から見ると、すべてが一つのネットショップに見えることもあります。しかし、裏側では役割が分かれています。

1つのお店に見えても、裏側は「チーム戦」。購入者から見たECサイトは1つのお店に見えるが、裏側の現実は7つの異なる役割が関わっている。商品が壊れていたら誰が対応する?発送が遅れたら誰の責任?返金を決めるのは誰?

そこで問題になるのが、次の疑問です。

「商品が壊れていたら誰が対応する?」
「発送が遅れたら誰の責任?」
「返金を決めるのは販売者?運営会社?」
「紹介した会社も購入者へ対応する?」

「システム障害で注文できなかったらどうなる?」という疑問も加わります。こうした問題を整理するには、作業をする人と、判断・説明・対応の責任を持つ人を分けて考えることが重要です。

「作業した人が、いつも最終責任者とは限らないんだ!」

この記事で分かること

  • 売主とは誰か/販売者と売主の違い
  • 商品や会社を紹介する人の役割
  • 商品を発送する人の役割
  • ECシステムを提供する会社の役割
  • 返品・返金・配送事故が起きたときの確認先
  • 契約上の責任と、実際の作業担当の違い
  • 責任分担を明確にするための確認項目
  • 購入者をたらい回しにしない運用方法

この記事では、一般的なECの役割整理を扱います。具体的な法的責任は、取引内容、契約、利用規約、表示、商品の種類、当事者の行為などによって変わるため、個別の判断が必要な場合は弁護士などへ確認してください。

先に結論|責任は「3つの層」に分けて考える

責任は「3つの層」に分けて考える。契約上の責任(誰が購入者と契約し、問題を判断・説明するのか。例:売主、返金判断者)、運用上の責任(誰が実際の作業をするのか。例:商品登録、梱包、発送)、システム上の責任(誰が機能やデータを管理するのか。例:EC運営会社、決済会社)

ECの役割分担は、次の3つに分けると理解しやすくなります。

確認すること
契約上の責任誰が購入者と売買契約を結ぶか売主、返金判断者
運用上の責任誰が実際の作業をするか商品登録、梱包、発送
システム上の責任誰が機能やデータを管理するかEC運営会社、決済会社

たとえば、倉庫の担当者が返金ボタンを押す場合でも、返金するかどうかを決めるのは販売者ということがあります。反対に、販売者が購入者へ対応する責任を持っていても、実際の配送状況は配送会社へ確認しなければ分かりません。大切なのは、次の4つを分けることです。

  • 誰が購入者と契約するのか
  • 誰が実際の作業をするのか
  • 誰が問題を判断するのか
  • 誰が購入者へ説明するのか

身近な例で考えると「旅行の予約」と同じ

身近な例:「旅行の予約」と同じ構造。予約サイト(画面の提供)、ホテル(実際の宿泊サービス)、決済会社(クレジット処理)は別の役割。サイト運営会社が部屋を掃除するわけではない

旅行予約サイトで、ホテルを予約する場面を想像してみましょう。画面を提供しているのは予約サイトです。実際に宿泊サービスを提供するのはホテルです。予約サイトを紹介したWebメディアがあるかもしれません。クレジットカード決済は、決済会社が処理しています。予約サイト上で申し込んだからといって、予約サイトがホテルの部屋を掃除したり、朝食を提供したりするわけではありません。また、ホテルを紹介したWebメディアが、宿泊キャンセルの判断をするとは限りません。

ECでも同じです。誰が画面を提供しているかだけでは、誰が売主で、誰が返金や商品対応を判断するのかは分かりません。サイトの見た目ではなく、表示・規約・契約・実際の取引の流れを見ることが必要です。

1.売主とは

購入者と売買契約を結ぶ側

層1:契約上の責任(意思決定者たち)。売主(Seller)は購入者と売買契約を結ぶ当事者で返金判断の責任を持つ。販売者(Salesperson)は商品ページ作成や顧客対応などの販売活動を行う。紹介者・連携事業者(Introducer)は商品や会社を知るきっかけを作る

売主とは、商品を購入者へ売る契約の当事者になる人や会社です。分かりやすく言えば、購入者に対して「この条件で代金を受け取り、この商品を引き渡します」という約束をする立場です。通信販売では、販売価格、送料、支払方法、商品の引渡時期、返品条件、事業者の名称・住所・電話番号などを表示することが求められています。購入者は、こうした表示を見て、誰からどの条件で購入するかを判断します。

2.販売者とは

商品を販売する活動を行う人・会社

販売者という言葉は、状況によって使われ方が異なります。一般的には、商品を選ぶ、販売価格を設定する、商品ページを作る、商品を広告する、注文を受ける、購入者へ連絡する、返品・返金へ対応するといった活動をする人や会社を指します。販売者がそのまま売主になることも多くありますが、販売活動の一部だけを担当し、契約上の売主は別の会社という場合もあります。

3.紹介者・連携事業者とは

商品や会社を知ってもらうきっかけをつくる

紹介者は、商品提供者、販売者、ECサービスなどを別の会社や購入者へ紹介する役割です。生産者をオンラインショップへ紹介する、ECを始めたい会社をシステム提供会社へ紹介する、商品を記事や動画で紹介する、商談の場を設定する、地域の事業者同士をつなぐ、購入ページへ送客するといった活動があります。紹介者、仲介者、連携事業者、営業パートナーなど、さまざまな呼び方があります。

⚠ 商品や会社を紹介しただけで、必ず購入者に対する売主になるわけではありません。ただし、紹介だけを行うのか、連絡先を伝える、商談を設定する、購入ページを案内するのか、それとも契約条件を説明する、注文を受け付ける、代金を受け取る、購入者へ販売者として表示されるところまで関わるのかによって、確認すべき内容は変わります。紹介の範囲を超えて、契約や注文受付へ深く関わる場合は、単なる紹介者として整理できない可能性があります。個別の法的な立場は、実際の行為や契約に基づいて確認します。

紹介者が注意したいこと

紹介者は、確認していない内容を断定してはいけません。

✕ 避けたい表現
  • 「この商品は必ず海外へ送れます」
  • 「このサービスなら必ず売れます」
  • 「返品は一切発生しません」
  • 「追加費用はありません」
  • 「すべて自動で処理されます」
  • 「法律上まったく問題ありません」
◯ 適切な伝え方
  • 「一般的な機能について説明します。契約条件や個別の商品対応は、運営会社へ確認します」
  • 「海外配送の可否は、商品、配送会社、販売国によって異なるため、個別確認が必要です」
  • 「紹介後の契約と運用は、当事者間の契約内容を確認してください」

「紹介できることと、契約条件を決められることは別なんだね!」

4.発送担当者とは

商品を取り出し、梱包して送り出す

層2:運用上の責任(物理的な作業者たち)。発送担当者(倉庫、メーカーなど)は分かること:発送前に壊れていたか、在庫があるか。決められないこと:購入者へ返金・再発送するかどうか。配送会社(Delivery)は分かること:荷物の現在地、配送中の破損状況。決められないこと:配送事故の費用負担や返品条件の最終決定

発送担当者は、注文情報をもとに商品を用意し、配送会社へ渡す役割です。担当するのは、販売者の社内スタッフ、メーカー、生産者、外部倉庫、物流会社、フルフィルメント事業者などです。

誤配送が起きた場合

購入者へ別の商品が届いた場合、次の順番で確認します。

  1. 注文内容を確認する
  2. 商品コード・SKUを確認する
  3. ピッキング記録を確認する
  4. 検品記録を確認する
  5. 梱包時の記録を確認する
  6. 配送ラベルを確認する
  7. 別の購入者と商品が入れ替わっていないか確認する
  8. 再発送・回収・返金の判断者へ報告する
  9. 購入者へ対応内容を説明する

購入者へ「倉庫へ直接連絡してください」と案内するのではなく、最初の問い合わせ窓口で事実を整理する運用が必要です。

5.配送会社とは

荷物を発送元から購入者へ運ぶ

配送会社は、発送担当者から荷物を受け取り、購入者へ届けます。荷物を集荷する、配送拠点で仕分けする、購入者へ配達する、追跡情報を提供する、不在時の持戻り・再配達、住所不明時の確認、配送中の破損・紛失の調査、受取拒否時の返送などが主な仕事です。

配送会社は荷物を運びますが、通常、商品の販売価格や返品条件を決める立場ではありません。購入者から「商品が届かない」という質問があった場合、配送会社は荷物の現在地を調べられます。一方で、商品を再発送するか、返金するかは、販売者などが判断する場合があります。

内容主な確認先
荷物の現在地配送会社
配送先住所販売者・配送会社
再配達配送会社
商品の再発送販売者など
購入者への返金売主・販売者など
配送事故の費用負担契約・補償条件に基づき確認

6.システム提供者とは

ECを動かすための機能を提供する

層3:システム上の責任(インフラとデータ)。システム提供者(System Provider)はカート機能や注文管理の仕組みを提供する。取引の場を提供していても、すべての取引でシステム提供者が売主になるわけではない。決済会社(Payment Company)は支払い情報の処理と入金を支える。返金する仕組みは提供するが、返金するかどうかの理由を決めるのは売主・販売者である

システム提供者は、ECサイトや取引を動かすための仕組みを提供します。商品登録、商品ページ、ショッピングカート、注文管理、在庫管理、顧客管理、決済連携、クーポン、売上管理、出店者管理、売上分配、API・CSV連携といった機能です。

⚠ ECシステムを提供している会社が、購入者へ商品を販売しているとは限りません。たとえば、ECサイト作成サービスが販売者へシステムを提供し、実際の商品販売はショップ運営会社が行う場合があります。この場合、システム提供会社と売主は別です。

7.決済会社とは

支払いと入金の仕組みを支える

決済会社は、購入者のカード決済などを処理し、売上金を販売者へ入金する仕組みを支えます。支払い情報を処理する、決済を承認・拒否する、不正利用を確認する、売上を確定する、返金処理を行う、売上金を入金する、決済履歴を提供するといった役割があります。

購入者へ返金するかどうかは、売主や販売者が判断し、決済会社の機能を使って返金処理を行う場合があります。

購入者から返品希望
売主・販売者が条件を確認
返金するか判断
決済システムで返金操作
決済会社が処理

つまり、判断する人と、実際にお金を戻す仕組みを提供する会社は別の場合があります。

役割の違いを一覧で整理する

役割と責任のマスターマトリックス。売主(売買契約、購入者窓口高い、返品・返金や販売条件を最終判断)、販売者(注文・顧客対応、窓口高い、担当範囲による)、紹介者(サービスの紹介、窓口低~中、紹介範囲内)、発送担当者(検品・梱包・出荷、社内確認先、出荷可否)、配送会社(輸送・配達、配送状況窓口、再配達)、システム提供者(EC機能、サービスによる、システム対応)、決済会社(決済・入金、決済問題先、決済承認処理)
役割主な仕事購入者への窓口になる可能性最終判断の例
売主売買契約、販売条件、商品引渡し高い返品・返金、販売条件
販売者商品ページ、注文、顧客対応高い担当範囲により異なる
紹介者商品・会社・サービスの紹介低い~中程度紹介範囲内の対応
発送担当者検品、梱包、出荷原則として社内確認先出荷可否など
配送会社集荷、輸送、配達配送状況の窓口配送調査、再配達
システム提供者EC機能、データ処理サービスにより異なるシステム対応
決済会社決済、入金、返金処理決済問題の確認先決済承認・処理
メーカー製造、品質、商品情報商品によって異なる製造・品質対応

これは一般的な整理です。実際の責任は、契約、規約、表示、取引方法、各社の行為によって変わります。

作業担当と責任者を分けてみよう

ECでは、「誰が作業するか」だけでなく、「誰が判断するか」も決めます。

業務作業する人判断・承認する人購入者への説明者
商品登録販売担当商品責任者販売者
在庫更新倉庫在庫責任者販売者
梱包・発送倉庫出荷責任者販売者
配送調査配送会社販売者等問い合わせ窓口
返品受付CS担当返品責任者販売者
返金操作経理・CS返金承認者販売者
システム復旧システム提供者サービス責任者決められた窓口
商品不良調査メーカー品質責任者売主・販売者等

作業する人と判断する人が同じ場合もあります。ただし、少人数で運営する場合でも、誰が何を決めるかは明確にしておきます。

問題別|誰に確認する?

購入者をたらい回しにしないためのルール

最重要ルール:購入者を「たらい回し」にしない。悪い対応は購入者が自分で関係者を探す状態になる。改善した対応(ハブ&スポーク)は最初の窓口を明確化し、注文番号を確認して当社から倉庫・配送会社へ調査し、結果を伝える

複数の会社が関わっていても、購入者から見た最初の窓口を明確にします。

✕ 悪い対応

購入者:「商品が壊れていました」
販売者:「配送会社へ聞いてください」
配送会社:「発送した倉庫へ聞いてください」
倉庫:「メーカーへ聞いてください」

購入者が自分で関係者を探す状態になっています。

◯ 改善した対応

購入者:「商品が壊れていました」
問い合わせ窓口:「ご不便をおかけしています。注文番号と商品の状態を確認し、当社から倉庫・配送会社へ調査します。次の連絡予定は○日です」

窓口が注文情報を整理し、必要な会社へ確認します。その後、判断結果を購入者へまとめて説明します。

最低限決めておくこと

  • 購入者の最初の問い合わせ先/受付時間
  • 注文番号の確認方法
  • 商品問題の確認先/配送問題の確認先/決済問題の確認先
  • 返金の承認者/回答期限/緊急時の連絡先
  • 対応履歴を残す場所

やってみよう|このトラブル、誰に確認する?

購入者からよくある問い合わせをタップすると、まず確認すべき担当者が分かります。すべてタップして、窓口の分け方を整理してみましょう。

商品が壊れて届いた
注文したものと違う商品が届いた
商品が届かない
カード決済ができない
商品ページが表示されない
紹介されたサービスの説明と契約内容が違う

確認した項目:0 / 6

実際のケースで考えてみよう

ケース|職人の商品を別会社がEC販売する

ケーススタディ:職人の商品を別会社がEC販売する。地域の職人が手作りし梱包・発送、別の販売会社がECサイトで販売・窓口担当。ケース1:職人が発送を忘れた場合は販売会社(窓口)が購入者へ説明。ケース2:配送中に花瓶が割れた場合は配送会社が事故調査、職人が出荷前状態を確認、最終的に販売会社・売主が再発送・返金を判断

地域の職人が手作りの花瓶を製造しています。別の販売会社がECサイトで商品ページを作り、購入者へ販売します。注文が入ると、職人が商品を梱包し、配送会社へ渡します。ECサイトは外部サービスを利用し、カード決済は決済会社が処理します。

商品を製造する職人
商品を販売する販売会社
売主契約・表示で確認
商品を梱包する職人
商品を配送する配送会社
ECシステムを提供するEC運営会社
決済を処理する決済会社
購入者の窓口販売会社を想定
ケース1|職人が発送を忘れた
  • 職人:注文情報を確認する
  • 職人:発送予定を販売会社へ報告する
  • 職人:商品を出荷する
  • 販売会社:購入者へ遅延を説明する
  • 販売会社:新しい発送予定を伝える
  • 販売会社:キャンセル希望へ対応する
ケース2|配送中に花瓶が割れた
  • 配送会社:配送事故の状況を調査する
  • 職人:梱包方法・出荷前の状態を確認する
  • 販売会社・売主:再発送・返金を判断する
  • 販売会社・売主:購入者へ対応を説明する
ケース3|カードの二重決済が疑われる
  • 決済会社・EC運営会社:決済履歴を調べる
  • 決済会社・EC運営会社:システム上の重複を確認する
  • 販売会社:注文番号と決済履歴を照合する
  • 販売会社:購入者へ調査状況を説明し返金判断を行う

発送作業を職人が担当していても、購入者との契約や表示に応じて、販売会社が購入者へ対応する場合があります。

責任分担を決める10の質問

EC開始前に確認すべき「責任分担10の質問」:購入者と売買契約を結ぶのは誰か、商品代金を受け取るのは誰か、販売条件を決めるのは誰か、商品情報を保証・確認するのは誰か、商品を発送するのは誰か、購入者の最初の窓口は誰か、返品受付者と承認者は誰か、返金操作をする人と承認する人は誰か、配送事故は誰が調査し連絡するか、記録はどこに残すか
  1. 購入者と売買契約を結ぶのは誰ですか?事業者表示、注文画面、規約、契約を確認します。
  2. 商品代金を受け取るのは誰ですか?決済会社を経由したあと、売上金が誰へ入るか確認します。
  3. 販売条件を決めるのは誰ですか?価格、送料、発送日、返品条件の決定者を確認します。
  4. 商品情報を保証・確認するのは誰ですか?メーカー、販売者、公開承認者を整理します。
  5. 商品を発送するのは誰ですか?自社、メーカー、職人、倉庫などを確認します。
  6. 購入者の最初の窓口は誰ですか?購入者を複数社へ回さない窓口を決めます。
  7. 返品を判断するのは誰ですか?返品受付者と承認者を分けて確認します。
  8. 返金操作をするのは誰ですか?管理画面の操作権限と承認手順を確認します。
  9. 商品事故・配送事故は誰が調査しますか?メーカー、倉庫、配送会社への連絡手順を決めます。
  10. 記録をどこに残しますか?注文、問い合わせ、判断、返金、再発送の履歴を保存します。

アウトプットワーク|EC責任分担表を作ろう

アウトプットワーク:自社の責任分担表を作ろう。空欄を埋められない部分が、販売開始前に確認すべき課題。購入者と契約する売主は誰か、購入者からの最初の問い合わせ窓口は誰か、商品を発送するのは誰で再発送を判断するのは誰か、返金操作を行うのは誰で承認するのは誰か

販売したい商品、または普段利用しているECサイトを一つ選んでください。入力内容はこのブラウザにのみ保存され、外部へは送信されません。

関係者を整理する

役割担当する人・会社どこまで担当するか
売主
販売者
紹介者
メーカー
発送担当者
配送会社
システム提供者
決済会社
購入者窓口

問題ごとの担当を決める

問題最初の受付事実確認最終判断購入者への説明
商品不良
誤配送
配送遅延
キャンセル
返品
返金
決済エラー
システム障害

責任の空白を探す

購入者と契約する売主は「」です。購入者からの最初の問い合わせ窓口は「」です。商品を発送するのは「」ですが、再発送を判断するのは「」です。返金操作を行うのは「」で、返金を承認するのは「」です。

空欄を埋められない部分が、販売開始前に確認すべき課題です。

記入できたら完了にする

理解度チェッククイズ

第1問 売主の説明として最も近いものはどれでしょうか?

A.購入者と商品の売買契約を結ぶ側
B.必ず配送トラックを運転する会社
C.商品を紹介したすべての人
正解はAです。売主は、購入者と商品の売買契約を結ぶ側です。通信販売では、販売者情報や販売条件などを表示し、購入者が契約相手を確認できるようにする必要があります。

第2問 商品を紹介した人は、必ず売主になるでしょうか?

A.紹介した時点で必ず売主になる
B.紹介の内容や実際の取引・契約によって異なる
C.必ず配送会社になる
正解はBです。商品やサービスを紹介しただけで、必ず売主になるとは限りません。ただし、注文受付、契約説明、代金受領など、実際にどこまで関与したかによって確認が必要です。

第3問 発送担当者の主な仕事として適切なものはどれでしょうか?

A.商品の検品、梱包、出荷
B.すべての契約条件を決定する
C.購入者の銀行口座を管理する
正解はAです。発送担当者は、注文情報に基づいて商品を取り出し、検品、梱包、出荷などを行います。

第4問 ECシステムを提供する会社は、必ず購入者への売主でしょうか?

A.必ず売主になる
B.システム提供だけを行い、売主は別会社の場合もある
C.必ず商品を製造する
正解はBです。ECシステムを提供する会社と、購入者へ商品を販売する会社は別の場合があります。オンラインモールなどでも、プラットフォーム提供者と販売業者等は分けて整理されています。

第5問 配送中に商品が壊れた場合、最も適切な考え方はどれでしょうか?

A.購入者がすべての関係会社へ自分で連絡する
B.販売窓口が事実を整理し、発送担当者や配送会社へ確認する
C.何も確認せず、必ず購入者の責任にする
正解はBです。購入者から見た問い合わせ窓口で注文番号や商品の状態を整理し、発送担当者、倉庫、配送会社などへ確認します。

第6問 返金操作をする人と、返金を承認する人は必ず同じでしょうか?

A.必ず同じ
B.会社や運用によって別の場合がある
C.返金に承認は不要
正解はBです。担当者が返金操作を行い、別の責任者が返金を承認する運用があります。権限と承認手順を決めることが重要です。

第7問|実務判断問題 購入者から「商品ページでは3日以内に発送と書かれていましたが、1週間たっても発送されません」という連絡がありました。商品はメーカー直送です。販売会社は「メーカーが発送担当なので、メーカーへ直接連絡してください」と回答しようとしています。どのように対応を整理しますか?

回答例を見る

商品ページの発送条件を確認する→注文日と支払い状況を確認する→メーカーへ未発送の理由を確認する→現在の商品在庫と発送予定日を確認する→販売会社または定められた窓口から購入者へ状況を説明する→新しい発送予定を伝える→購入者がキャンセルを希望した場合の対応を確認する→メーカー直送の注文確認ルールを見直す。

メーカーが発送担当であっても、購入者に対する販売窓口や契約上の売主が誰かを確認し、購入者を一方的にメーカーへ回さないことが重要です。

よくある質問

今回のまとめ

DAY9のまとめ:売主(契約)と販売者(作業)が異なるケースがあることを理解する。誰が作業するかと誰が判断・説明するかを明確に分ける。会社名だけでなく実際の契約と取引の流れで責任を確認する。購入者をたらい回しにせず最初の窓口を一つに絞る。次回DAY10予告:EC事業のお金の基本

ECでは、複数の会社が一つの販売に関わります。今回覚えておきたいポイントは、次の5つです。

  1. 売主は、購入者と売買契約を結ぶ側
  2. 販売活動をする会社と、契約上の売主が異なる場合がある
  3. 紹介者は、紹介範囲を超えた内容を勝手に断定しない
  4. 発送担当者は商品を送るが、返金判断者とは限らない
  5. システム提供者はEC機能を提供するが、必ず売主になるわけではない

ECでは、会社名だけを並べても責任分担は分かりません。誰が契約し、誰が作業し、誰が判断し、誰が購入者へ説明するのかを分けて整理する必要があります。購入者から見た問い合わせ窓口を明確にし、裏側でメーカー、倉庫、配送会社、決済会社、システム提供者へ確認する仕組みをつくることが重要です。

「“誰がやる?”だけでなく、“誰が決めて説明する?”まで決めよう!」

DAY9の実践課題

普段利用しているECサイトを一つ開き、購入者に対する売主は誰か、商品ページを作っている会社、商品を製造している会社、商品を発送する会社、商品を配送する会社、ECシステムを提供する会社、代金を処理する会社、返品を受け付ける窓口、返金を判断する会社、商品不良が起きた場合の連絡先を確認してください。

次に、商品が壊れて届いた場合を想定し、購入者→最初の問い合わせ先→商品の確認先→配送の確認先→再発送・返金の判断者→購入者へ説明する人、という流れを書き出します。分からない項目は推測で決めず、特定商取引法に基づく表記、利用規約、返品案内、注文確認メールなどを確認してください。

獲得バッジ

音声で学んだ
窓口マスター
責任分担表
FAQマスター
クイズクリア

次回 DAY10:EC事業のお金の基本

売上、仕入原価、製造原価、粗利益、限界利益、営業利益の違いを整理します。

DAY10へ進む(公開後にリンクします)

文:横田和也/解決ドットコム編集部

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